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【3801557】ミステリー(推理)小説のレビューをどうぞ

投稿者: アラフィフの読書   (ID:SZRj/VH51r6) 投稿日時:2015年 07月 23日 14:03

こんにちは。私はずっとテレビでワイド劇場などを楽しんできました。
山村美沙や西村京太郎シリーズなどです。

趣味が高じてしまい、最近になって、ミステリー(推理)小説を読み出しましたが、何を読もうかと迷ってしまいます。

皆さんが好きだった本をぜひとも教えて下さい!
ネタバレでも大歓迎です!!!
どうぞよろしくお願い致します。

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  1. 【4812427】 投稿者: 永乗庵始末記  (ID:vzpA7zf8yfM) 投稿日時:2017年 12月 21日 01:24

    白井智之、白井智之と、キワモノ系の新人の紹介をした折に、「大丈夫かな、我が国のミステリの将来は。」と書いたけれど、今年の「このミス」と「本格ミステリ10」の1位は、今村昌弘というまったくの新人が戴冠した。
    日本人で両ランキングの同時1位は過去4回。
    新人となると……まったくの快挙です。
    (まだ読んでないので、読んだら感想を書きこみます)

    ちなみに同時1位は以下の通り。
    2001年 奇術探偵曾我佳城全集(泡坂妻夫)
    2004年 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)
    2005年 生首に聞いてみろ(法月綸太郎)
    2006年 容疑者Xの献身(東野圭吾)

  2. 【4813196】 投稿者: ロディ  (ID:KVqgpxcddjk) 投稿日時:2017年 12月 21日 20:53

    ロングライダーさま ですよね?

    『罪の余白』、読みました。男性かと思っていたら女性作家なのですね?

    辻村深月さんと似ている感じかな・・・
    これから楽しみな作家さんですね。

    海外の作品からさま

    ボッシュの最新情報、ありがとうございます。
    翻訳待ちの状態ですが、あと、10年くらいは頑張ってほしいです。

    ところで、『オリエント急行殺人事件』、観てきました。
    さすがに古い方はテレビの映画劇場でしか観ていないのですが、ググってみたら
    出演者がすごいのですよね。

    ローレン・バコールは印象に残っていたのですが、イングリッド・バーグマンや
    ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンスも出ていたのですね。


    今回も出演者はすごいのですが、ザ・ケネス・ブラナー劇場。(ジュディ・デンチはよかった。ミシェル・ファイファーもがんばってた)

    英語が堪能でない私が聞いても耳に残るフランス語訛りの(シェークスピア俳優の)英語。うーん・・・フランス人が演じればよかったのでは?


    『ナイルに死す』も映画化されるみたいですね。ポワロ、好きなのかな?

  3. 【4813451】 投稿者: 永乗庵始末記  (ID:vzpA7zf8yfM) 投稿日時:2017年 12月 22日 03:11

    「ロディ (ID:KVqgpxcddjk)」さん
    正解です。
    最近ちょっと名前を変えてましてね。
    ここだけの秘密ですよ。

    それにしても『ナイルに死す』のリメイクですか。感慨深いです。
    小さいころ、映画館で見ましたよ『ナイル殺人事件』。完璧に騙されました。
    ピーター・ユスティノフが謎解きをしている間、おそらくポカーンとした顔で、スクリーンを見ていたに違いありません。
    それくらいの衝撃でした。

  4. 【4828807】 投稿者: ロディ  (ID:KVqgpxcddjk) 投稿日時:2018年 01月 08日 20:55

    新年、おめでとうございます。

    今年もよろしくお願いします。

    年末年始であまり読書できなかったのですが、新しい作家さんをご紹介します。

    ミシェル・ビュツシ、フランスの作家さんです。

    『彼女のいない飛行機』

    旅客機墜落事故で、唯一の生存者の乳児、
    親族と名乗り出たのは2家族、富豪と貧しい庶民。
    時代はDNA鑑定のできない時代です。

    昭和にはよく使われた題材を、上手に小説化してあって、アラフィフ世代には
    懐かしさもあります。

    昭和の香りのサスペンス、平成も終わってしまいますが、ぜひ、ご一読を。

  5. 【4828913】 投稿者: 永乗庵始末記  (ID:vzpA7zf8yfM) 投稿日時:2018年 01月 08日 21:56

    実は最近『ハサミ男』(殊能将之1999年)を再読しました。
    結構面白かったよなあ、という感想だけあって、筋をすっかり忘れていたので熱中の3日間。
    この小説のトリックは初読の時にすっかり騙されて、「使い方うまいなあ」と唸りました。
    そして再読して感じたのは、一つのシーンを見る者の立場で別々の意味にする、という手際の良さです。
    ホント、デビュー作かよ、という出来です。

    殊能将之、死してはや5年になろうとしている。
    だが作家は死んでも、良い作品は死なない。
    それとも近い将来、『ハサミ男』が忘れられる世界が来るのだろうか。

  6. 【4856885】 投稿者: 国内好き  (ID:1sqnHZBr5P.) 投稿日時:2018年 01月 30日 10:25

    ご無沙汰しております。
    芦沢央さん、最近読みました。『罪の余白』『許されようとは、思いません』も読みましたが、直近は『悪いものが、来ませんように』。途中までは、なんか変なの、イマイチだな、くらいに思ってたのですが…やられた!!って感じになりました。女性向けかも知れませんが、面白かったです。オススメします。

  7. 【4862367】 投稿者: 海外の作品から  (ID:cC7U0vDg/xE) 投稿日時:2018年 02月 02日 19:41

    ロディさんのお薦めで、ついに、ケイト モートンの「湖畔荘」、読みました。
    前作The Secret Keeperの経験から苦労するのはわかっていましたが、やはり、結構苦労し、疲れました。
    しかし、読後感は爽快ですので、女性ならではの濃密な人間関係の描写がお好きな方は、ぜひ。

    The Lake House, by Kate Morton

    初めての方のためにご紹介すると、kate Mortonは、1976年、オーストラリア生まれの女流作家で、現在もブリスベンに在住です。イギリスの大学で、英文学、演劇、スピーチなどを学び、修士号を得ています。

    40そこそこの新進作家で、本作が5作目にあたります。しかし、全世界で300万部以上売り上げたベストセラー作家でもあります。
    過去の作品は、
    The Forgotten Garden
    The Secret Keeper
    の二作が特に人気が高く、NY Timesなどのベストセラーに数えられています。

    大河小説(Family Saga)、ミステリー、恋愛小説の多面的な顔を持つ重厚な【超】長編を書く作家です。
    いくつかの時代を行きつ戻りつ、ゆったりと話が進み、最後に思わぬ加速を見せる、という構成が得意。

    この作品は、1910年代、1930年台、2000年台の物語が並行して進みます。


    1933年の夏、Cornwallの城館にすむ富豪Edevane一家は、盛大なサマーパーティを開催していました。
    一家の次女Aliceは16歳、父親がプレゼントしたノートに自作の小説を書き続ける孤独な少女でしたが、知的で親切な庭師Benに自分の小説を見せることを楽しみにしていました。それは淡い恋だったかも知れません。
    しかし、パーティ終了後、一家の末っ子Theoが姿を消していることがわかります。警察と近隣の公開大捜査にもかかわらず、Theoの行方はわからず、事件は迷宮入りしていました。一家はショックのあまり、城館を放置してロンドンに移住します。

    2003年、ロンドン市警の女性刑事Sadieは、自分が担当した幼児置き去り事件の捜査を上層部が打ち切ったこと反抗し、強制的に休暇をとらされて、祖父の住むCornwallに滞在していました。ジョギングの最中に打ち捨てられた湖畔荘を発見し、近隣の人から当時の状況を聞き、資料を集め、いつしか、70年前のEdevane一家の事件にのめりこんで生きます。

    Aliceは、2003年には、50冊のミステリーを書いて大御所作家となっていて、打ち捨てられた湖畔荘の所有者でもありました。しかし、彼女は、Sadieからの度重なる要請にもかかわらず、彼女の聞き取りや湖畔荘への立ち入りをかたくなに拒否します。

    Aliceの二人の姉妹、両親、祖母、庭師Ben、Aliceの祖母も複雑にからみ、一見豊かで幸福だった一家の陰の部分があぶりだされていきます。第一次世界大戦が終戦後もいかに人々に影響を残したか。同時に、刑事Sadieは自分の忘れがたい過去とも向き合うことになります。

    =====
    長い。実に長い小説です。たぶん、Jeffrey Archer渾身の大作、Kane & Abelより長い。Stephen KingのUnder the Domeや11/22/63よりは物理的には短いですが、ゴシック風で静謐な小説なので、さらに長く感じます。
    また、最初の数章は、延々と情景描写が続き、また、なにごとか事件が起こったことはわかっても全貌は明らかにならず、非常に読みにくい。

    ようやく、半ば近くから話の動きは速度を増しますが、ここまでで、薄めのペーパーバック小説1冊分くらいの分量はあります。

    人物の描写も実に精緻。頑固な人、考えの偏った人は登場しても、真の悪人は登場せず、それぞれのキャラクターを魅力的に色づけていて、これが、豊かな自然や貴族の城館の描写とともに、小説の魅力付けています。

    エンディングは、驚くことにハッピーエンドといってよく、実に読後感の良い小説です。

    ただし、英文のレベル、語彙レベルは決して低くありませんし、構成が複雑でいたるところに伏線があり、登場人物も多く、読みやすい小説ではありません。

    1ヶ月格闘して、正直、疲れましたが、心に残るものはあります。

    =====

    おもな舞台になっているCornwallは、イングランド南西端の半島です。
    森林と田園風景と荒々しい海岸線が連なる風光明媚な地域です。
    著者は自分のWEBサイトでモデルとなるシャトウを明かしています。
    また、過去の作品、The Forgotten Gardenも、Cornwallが舞台。よほど気に入ったんでしょうね。
    ちなみに、Daphne du Maurierの傑作RebeccaもCornwallが舞台といわれます。(Menabilly Houseという城館がモデルといわれ、作者はRebecca執筆後に借り受けて住んでいました。)

    =====
    Kate Mortonの作品に、上記のdu Maurierの影響を見る人も多いです(現代のDu Maurierとも言われます。)。ゴシック調の語調、城館そのものが重要な役割を果たすところ、など。

    しかし、私としては、現代イギリス文学の傑作である、Atonement, by Ian McEwanの冒頭との類似性を指摘したいです。
    Atonmentは1935年のロンドン郊外の城館ではじまります。やはり、真夏のパーティが舞台。ここで、招待者の双子の子供が行方不明になり、この騒動を見ていた13歳の主人公が家族の運命を大きく変えていきます。少女だった主人公が作家として成功した現在も描かれているところも似ています。(ただし、ATonementでは、行方不明の双子はほどなく見つかり、小説の本筋にはその後関係しません。)

    =====
    もう一点。
    主人公の一人の名前はAliceでミステリーの大家になっています。そして、Aliceや母親と複雑に関係する庭師Benのフルネームは、Benjamin Munro。
    2013年に引退宣言をし、ノーベル文学賞を受賞した大家、Alice Munroへのオマージュでしょうか。(彼女の最後の作品集 Dear Lifeを以前ご紹介しました。)
    そして、もう一人の主人公Sadieは、Stephen King渾身の大作11/22/63のヒロインと同じ名前です。

  8. 【4863392】 投稿者: ロディ  (ID:CJT5IAQbygA) 投稿日時:2018年 02月 03日 12:25

    海外の作品からさま

    『湖畔荘』の素晴らしい解説、ありがとうございます。

    舞台となっているコーンウォール地方の描写が愛情たっぷりで、ぜひ訪れてみたいと思っていた矢先、

    カズオ イシグロ『日の名残り』を読み終わりました。

    こちらもコーンウォール地方が舞台。
    まさに大好きな『ダウントン・アビー』の世界です。(先にドラマを観ていて、よかったです。使用人の区別、ドラマでわかりましたので・・・)


    ミステリーではありませんが、人生の折り返しを過ぎて読むと心に染入ります。
    翻訳も素晴らしいです。もう、すでに読んでおられる方の方が多いかもしれませんが・・・。

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