わたしを離さないで｜掲示板スレッド

「私がですか？」は、たしかに「クローンの私が提供を受けるのですか？」という自嘲の台詞だったのかもしれませんね。医師は恵美子先生が『外の人』だと思っているので、「提供を受けて治療することを希望しますか？」と訊いたのでしょう。このシーンはまだ恵美子先生がクローンだと分かる前だったのか、私は「提供者を教育してきた私が希望するはずないでしょう？」と意味かと思っていました。提供者たちの命を奪ってまで生きようとは思ってないと。最後に恵美子先生は声をひそめて「提供もできないようなポンコツ」と言っていましたね。冗談めかして。

私も「生きる」ということと同時に「老いる」ということも考えさせられました。小さい頃から持病があるのであまり長生きする自分を想像せずに日々過ごしてきましたが、子育ても終盤に差し掛かり「この先」を考えなければなりません。ちょうどいい時期にこのドラマに出会えてよかったです。1999年に世界が終わって私の人生もそこで終わるかも？なんて子供の頃は信じていましたっけ。あの頃よりも確実に寿命は延びていますね。健康寿命かどうかはわからないけれど。


スピンオフでいろんな立場の人間からのドラマを見てみたい気がします。陽光以外でのホームで育った提供者たちはどうだったんだろうとか、恵美子先生目線での陽光やそれまでの葛藤、龍子先生が陽光を去ってから外の世界で取材した「外の人」たちから見る提供者とか。

昨日、恵美子先生も例外ではなく提供する立場なのでは、という主旨の
投稿をした者です。

皆さんのご意見を読んで、私の方が勘違いしていたとわかりました。
なるほど、皆さんがおっしゃる解釈だと「提供を希望しますか？」の意味が
ちゃんとつながりますね。
だって「提供（者になること）」を希望するなんて、おかしいと思ったのです。

でも、最終回の最後の方で「これから提供なんです」のようなことを
言っていませんでしたっけ？
ということは、恵美子先生は提供を受けることに決めた、ということなのでしょうか？

＞でも、最終回の最後の方で「これから提供なんです」のようなことを
言っていませんでしたっけ？


休日だったので最終話のラストシーンを見てみました。
恵美子先生は恭子と海辺で会って陽光で配られた箱について語った後、「大切にしてくれていて嬉しいですよ。ありがとう。」と言って恭子の手を握ります。そのとき介護人が迎えに来たので、声をひそめるように「もう提供ですらできないポンコツになってしまいました。本当にもう何のために生まれてきたのかと思いますよ。」と言ってから、「保科さん、これからうちにいらっしゃいませんか？」と恭子を誘います。恭子は「あとで…。」と答え、恵美子先生は恭子を気にしながら帰って行きました。そのあとは海に入りサッカーボールと出会うシーンになります。


「これから提供です」というくだりはなかったので、おそらく恵美子先生は提供を受けることなく、寿命を全うされるのだと思います。最後の恭子の独白は「私たちは空の箱に何かを詰め込みながら生きていくしかない。明日を」といったものだったので、これが日本版ドラマのメッセージであろうと思いました。

ラスト近くの恵美子先生のセリフ、他にも色々考えました。

「これから提案なんです」のセリフは無かったと思いますが、「これが私の介護人です」みたいなセリフがありましたね。
“介護人？恵美子先生、提供したの？”って思いました。

介護人って、提供前のクローンのことだと思ったので…。あのセリフ、何か意味があったのかな……と。

あと、恭子って、他の提供者も「これで最後に」してあげてきたんですね。「慣れてるから」って言ってましたね。

恭子って何なんでしょうね。

スピンオフ、私もやってほしいです。

しぼんだ夢のサッカーボール。

主 亡きあと、大海を目指して放たれたけれど、
結局、想い合う人の足元に漂ってきた。


観る人の年齢・立場・心情などなどによって、
救われたり、さらに辛くなったりと、様々な解釈ができますね。


海のシーンは、関東近辺での撮影だったのでしょうか？
どのくらいの時間、冷たい海水に浸かっていたのでしょう。

普段から綾瀬さんはどんなシーンでも文句ひとつ言わずに
一所懸命こなす、と言われているように、
あのシーンも「寒い」などと言わずに懸命に臨んでいたのかしら？
と赤くなった手足に目がいってしまいました。

「私を離さないで」
いつかの恭子のことばどおり、サッカーボールは恭子から離れませんでしたね。
恭子を岸に押しもどそうとしているようにも見えました。

余韻が残るドラマでしたね。

私も、一瞬「これが私の介護人です」とのセリフに引っかかったのですが、あれは、提供者に、提供もしていないまま「ポンコツ」になってしまった自分をなぞらえて「介護人」と言ったのではないかと思いました。

海のシーンのロケ地
茨城県東茨城郡大洗磯浜町・大洗公園
三浦春馬くんのロケが2月8日あたりなので、たぶん、
綾瀬はるかさんもそのあたりにロケをしていたのでは？
寒いですよねえ〜〜〜

余韻をのこした良いドラマでした。
クローンの臓器提供という特殊な背景をのぞいたとしても、
私たちの人生にそのまま置き換えることができる
良いドラマだったと思います。
スピンオフ・・・
これ以上、詳細に描くと、いろいろ矛盾が出てきて
興ざめしそうです。ちょうど良い終わり方だったと思います。