わたしを離さないで｜掲示板スレッド

＞私はそのシーンは「提供（者になること)を希望しますか？」という
意味に捉えました。


たしか恵美子先生はクローンとしてではなく、両親から普通に生まれた子供として登録されていますから、「提供（されること）を希望しますか」と医師に訊ねられたのだと思います。大きくなってクローンだと秘密を打ち明けられてゾッとしたのです、と話していました。恵美子先生はあくまで一般人として社会では認知されているのでしょうね。
ですから、（もう寿命だと思っている）こんな歳になってまで提供を提案されるとは、と恵美子先生はびっくりしたという話でしょう。あとで「病院で興味深い話を聞きました。最近では高齢の方が提供を（受けること）を希望しない人が増えているそうです。なかなか終われなくて長くなりすぎた人生を持て余してしまうのでしょう。」というような話題に続いていました。おそらく「一度手にしてしまったものは、なかなか手放したがらないものですよ」と恭子に話していた絶望的な話とは裏腹に、それを手放す人が増えてきたという現実に希望を見出しているというシーンだと思いました。

＞医師が診てもクローンと人間の違いが分からないほど、両者に差がないのかなと思いました。

差がないからこそ、提供ができるのでしょうね。たしかクローンはオリジナルとまったく同じだったはずです。ただ生殖はできないのかもしれません。コピーで増えていく設定ですから。実際のクローンがどうなのかはわかりません。

私も上の方と同じように受け止めました。
「私のような年寄りが（提供を受けるのですか）？」と言って、長生きし過ぎて人生を持て余す話に繋がるのですよね。
恵美子先生は一般的にはクローンとは見なされていないので。
ただ、すみません様の質問「もし提供を受ける事にしたら、恭子に繋がるか」はわからないです。

連投ですみません。

私も原作を読みましたが、ドラマはかなりオリジナル色が強いと思いました。原作の方がもう少し無機質です。ドラマは製作者のメッセージを色濃く感じました。どちらも私は好きです。

最終回を見て、私はクローンの話とは思えなくなっていました。クローンの設定を借りた「どう生きるか」というテーマのドラマなんだなあと。恵美子先生の「長くなりすぎた人生をどう生きるか持て余す」という言葉や、「生まれてきてよかったと思えることを見つけて」という真実の言葉、「私を離さないで」という美和や恭子の言葉、最後に友達や知り合いは次々に亡くなってしまって提供のハガキも来ず（残りの人生の長さが分からないまま）一人で生きていかなければいけない恭子の状況は、まさに現代の人間の「終活」なんじゃないのかと。

介護人の恭子は次々に人を送っていきますが、生き残っていく人間は同じように知り合いを送っていきます。病気で残りの人生の長さが読めた時、何をしたいと思うのだろうか。大事なものを自分の手で処分し、残されたものは友達の形見を大事に思い出と生きていくのだろうか。生まれてきてよかったと最期を迎えられるのだろうか。美和たちの提供のように（臓器提供という意味ではなく、仕事や付き合いのなかで）私は誰かに何かで役に立てただろうか。とまあ、いろいろ考えさせられました。

もう一つ連投です。

恵美子先生が提供を希望したとしても、それは恭子ではなかったと思います。その後も恭子には提供者になりなさい、という通知が来ないままですから順番が来ないのでしょう。

もし、恵美子先生が提供を希望して、それが恭子に当たるとしたら。恵美子先生のタイプと恭子のタイプの一致があったとき。恵美子先生が恭子のオリジナルだった時かな、と思いました。実は、私はそういう終わりもあり？と予想していたのですが外れてしまいました（笑）恵美子先生自身がクローンとは。麻生祐未さんの演技にはもう脱帽です。声の震わせようとか、素晴らしい。

最後の場面で、恭子には友のサッカーボールを抱いて、友の元に行って欲しかったなと思いました。
たとえクローンでも、その方が人間らしい生き方だったような
早く提供の通知が来ないかと、思いながら生きていくなんてあまりにも切ない。
でもいいドラマでした。

恵美子先生のセリフ「私がですか？」の受け取り方について。
私は「クローンの私が提供を提案されたの？」という自虐的な苦笑だと思いました。
医師は、恵美子先生がクローンだとは知らないので、「こんなおばあちゃんに、という意味です」と取り繕ったのだと思いました。

ところで、このドラマでは、クローンの生殖機能は取り除かれているようです。何話目かでありました。

だって、恵美子先生は、自分がクローンだってわかってるんですよ？
その上、「こんなポンコツになってしまった」・・的なことも御自分でおしゃってましたから。
クローンの自分が提供を受けるなんてない・・っていうふうに見えましたけど。
何歳ならいい・・なんてないとは思うけど、提供を受けるのは、いいお年でもあるってことなんだなぁ～と、思いました。
現実にあるとしたら、もう老人になっていたら、若者から提供を受けてまで生きることに何の意味があるのか、わかりませんね。
もちろん、元気に年老いていくのはいいんですよ。
私は、このドラマで、人の老い方を考えさせてもらいましたよ。

知り合いのお医者様が言ってましたよ
人間って、そのときになると生きることに執着すると（それまでは潔く・・と言っていてもね）
だからお医者様は儲かるのかもしれませんね。

でも、私は寝たきりで90歳とかは、嫌だな。