受験にまつわる考え方の違い、夫婦で話し合った内容は?【Sakurako vol.11】

こんにちは。Sakurakoです。今年に入ってから断続的に出ていた緊急事態宣言もようやく解除されて、少しずつ日常が戻ってきましたね。まだまだ油断はできないと思いますが、小4の息子は運動会に遠足、中1の娘は体育祭に文化祭と、秋の行事を経験することができています。

もちろん、どの行事もそれぞれ制限付きではあるのですが、中止が多かった去年に比べると、息子も娘も色々な経験をさせてもらい、刺激を受けることで成長しているように思います。

特に、中1の娘にとっては、体育祭や文化祭は先輩方の姿を見て「学校の伝統」のようなものを学ぶ良い機会のようで、毎日の練習や準備で疲れている様子はありますが、良い顔で「高校生の先輩がね、すごいんだよ!」と、あれこれ興奮気味に話すのを微笑ましい気持ちで聞いています。色々な行事を経験しながら6年間を過ごすことで、その学校がかけがえのない母校になるのでしょうね。対面での経験を重ねる日々が送れていることに感謝しています。

さて、第11回のブログのテーマは、「受験にまつわる夫婦の会話、考え方の違い」です。こちらでブログを書かせていただくことになってから、できるだけこれから受験される方や、息子と同じ学年のお子さんがいらっしゃる方に役に立つような情報を書こうと思ってきましたが、今回は、中学受験家庭の一例を覗くような感覚で、気軽にお付き合いいただければと思います。

受験にまつわる夫婦の会話、考え方の違い

まずは、わが家のプロフィールを簡単に紹介させていただきます。私は中学受験経験者で、私立の中高一貫女子校の出身です。主人は中学受験未経験で、公立出身ですが、主人との出会いは大学の頃にさかのぼりますので、最終学歴は二人とも同じで、国立には届かなかったけれど…と言う私立大出身です。

そして、主人は子どもたちが小さい頃から仕事が忙しく、今は単身赴任中ですので、実質的に子どもの勉強を見ることも受験情報を集めることも、ほとんどできない状況です。と言うことで、必然的にわが家の中学受験は母親である私が主導する受験と言うことになります。主人は、上の子の受験を考え始めた当初は、中学受験に大賛成と言うわけではありませんでしたので、上の子の中学受験を通して少しずつわが子の教育についての意見をすり合わせてきたと言うのが実情です。

夫婦で意見が割れたのは「なぜ中学受験をするか」

夫婦で意見が割れたのは「なぜ中学受験をするか」

中学受験に関して、夫婦の意見が最初に割れたのは、「なぜ中学受験をするか」と言う根本の部分でした。「わが家が中学受験をした理由」については第1回のブログで触れていますので割愛しますが、私立一貫校のメリットについては主人も理解してくれてはいたものの、この話し合いの過程で私が、「公立はいじめが心配」と言ったことに、主人は納得がいかなかったようです。

私は、公立小学校では気の合う友だちができず、私立の中学高校ではよいお友だちに恵まれて楽しく過ごした経験があったためにこのような発言になったのですが、主人は、「公立でも私立でもいじめが存在しないことはないだろう。私立ではいじめがないと言うのは違うと思う」と言う冷静な意見でした。この点に関しては、私の方が折れて、発言を撤回したことを覚えています(笑)。その後、主人と中学受験について話す際は、「公立は〇〇だから、私立の方が良い」と言うような言い方はしないように心掛けました。お互いのバックグラウンドはお互いに尊重し合わないといけませんね(汗)。

次に話し合ったのは「志望校とご縁がなかったらどうするか」

次に話し合いが必要だったのが、「志望校とご縁がなかったらどうするか」と言う問題でした。主人は、「志望する学校に進学できないなら、公立中学に通えばよいのではないか」との意見でしたが、私は、「中学受験をするなら、絶対に私立に進学させるべき」との考えを持っていて、この点はどうしても譲れなかったので、時間をかけて主人を説得しました。

中学受験は成功体験で終わらせることが重要であること(公立へ進学して、また3年間、高校受験に向けて勉強することは結構難しい)、私立一貫校は偏差値や大学進学実績だけで評価するべきではないこと、6年間を共に過ごす友人がどれだけ人生で大切な友人になるか…などを一生懸命伝え、最終的には「主人も私も娘も納得がいく、偏差値的に余裕がある(具体的には、持ち偏差値10ぐらいの)併願校」を選びました。