受験にまつわる考え方の違い、夫婦で話し合った内容は?【Sakurako vol.11】(2ページ目)

夫に相談して助けられたこと

夫に相談して助けられたこと

子どもたちの中学受験については、日々の学習から学校選び、実際の入試における各種手続きや付き添いまですべて私が担当していますが、私が判断に悩む場面で主人に相談すると、はっきりと決断してくれて助かったこともありました。

恐らく、私の方は、学校や受験に関する情報が過多の状態であったり、模試の結果や日々の子どもたちの様子を見過ぎたりしていて、冷静さを欠いていたのに対して、主人は「中学受験という日常」からは離れていたので、客観的に判断できたのだと思います。

たとえば、上の子の併願校を同じくらいの偏差値の2校で悩んでいたときにどちらにするか最終的に決めてくれたのも主人でしたし、東京・神奈川の入試本番の前に予定していた千葉入試を回避して埼玉入試のみと判断したのも主人でした(コロナ感染の不安から)。

そして、上の子は日能研でしたが、下の子はサピックスにすると決めたのも主人でした。実は、私は早稲アカを候補に考えており、入塾説明会にも行きましたが、日能研・早稲アカ・サピックス、どれも決め手に欠いていたり不安があったりと悩んでいました。そこで、それぞれの塾の良い点、不安に思う点を主人に説明したところ、息子自身の意見も聞いた主人がサピックスを後押して入塾を決めました。

上の子が中学受験を始めた頃は、中学受験に対してあまりよい印象を持っていなかった主人ですが、娘が中学受験勉強を通して多くの知識や、計算力・表現力を身に付け、精神的にも成長していく様子を目の当たりにし、中学受験によって得られるものの大きさを感じたようです。そして、今、主人は、学校独自のテキストや問題集を使いながら学びを深める娘の様子を見て、「この6年間の積み重ねの差は大きいな」とつぶやき、体育祭や部活動の様子を楽しそうに話す姿を見て「青春しているなー」と目を細めています。

ブログなどを通して、色々なご家庭の色々な中学受験を垣間見ることができるご時世ですので、私も、いわゆる「パパブログ」を拝読して、中学受験に積極的なご主人を羨ましく思ったこともありました。ですが、夫婦で一生懸命になるご家庭もあれば、父親・母親どちらかが主導する受験もあり、基本的にはお子さまと塾だけでと言う場合もあるかもしれません。それぞれの形で、中学受験を通して子ども自身が成長し、ご縁のある学校につながるような準備期間を過ごすことができればよいのかなと思います。

Sakurakoさん

Sakurakoさんのプロフィール

中学1年生の女の子と小学校4年生の男の子のママ。上の女の子は2021年の中学受験で第一志望の中高一貫校に合格。下の男の子も今年からサピックスに通塾をはじめました。
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