公立中高一貫校の受検では、どのようなテストがあるの?【ぺぺこ vol.3】

子どもが小さかった頃には、サンタさんへのプレゼントを手紙に書いたり、クリスマスケーキを一緒に作ったりと1か月以上ワクワクドキドキを楽しんでいたクリスマス。わが家には、まだ小1の末っ子がいるので、クリスマスツリーを飾ったり、アドベントカレンダーを準備したりしていますが、「プレゼントはお母さんが買ってくるんでしょ?」発言が出てきて、動揺を隠せません。長女は小6でも信じていたのに(いや、正確には中1のクリスマス前まで)。

そして、受験生がいるご家庭では、クリスマスソングは、冬期講習、正月特訓など「本番に向けての追い込みが始まる合図」とも言えますよね。
サンタさんが「集中力」「誘惑に負けない心」「志望校合格」などというプレゼントを運んでくれたらいいのですが…(笑)。

今のわが家には、「安定した成績(偏差値)」というプレゼントを欲しがる子がいます(小5男子)。

日々、勉強を頑張っている受験生がどの程度の力がついているのか、得意な分野苦手な分野の洗い出しは、日々の確認テストや塾での各種テストによって、分析することができます。

今回は、公立中高一貫校の受検では、どのようなテストがあるのかをご紹介したいと思います。

enaで行われるテストの内容は?

現在、通塾しているenaでは、いくつかのテストがあります。

・学力判定テスト(略して「学判」)
・季節ごとの「適性検査模試(略して「適模試」)」
・都内最大規模の模試「都立中合判(略して「合判」)」(最大3校の志望校の合格判定)

学力判定テスト

学力判定テスト

まず、「学力判定テスト」は、月に一度の実施で、約1か月間のカリキュラムテストです。

授業で学んだことを理解しているのか、宿題をきちんと進めているかを判断するためには、このテストで相応の点数を取ることが求められます。全受験者の成績上位者ベスト100くらいのランキングが校舎内に貼り出されます。

名前が掲載されることをモチベーションや目標にして頑張っている生徒も多いようです。
もちろん、息子も目標にはしていますが、同じ校舎の友達が掲載されていると、「〇〇くんがまた載っていたよ」と純粋に報告してくるあたり、まだまだ精神年齢が幼いようです。

今のところ、このテストは、まだ5年生だからか知識問題も多く、社会の用語を答えたり、算数の1行計算も出題されたりします。しかし、少しずつ適性検査に寄せてきているか、記述式の解答を書かせることも増えてきました。

テスト対策としては、日ごろの授業の復習を徹底的に。復習ノートを上手に作っている方も多いようですが、息子はお世辞にも字が上手ではなく雑なので、読み返すほどのことはないみたいです。「テキストを振り返る」、「問題を解き直す」この2点がテスト対策です。

テスト範囲はそんなに広くはないので、テスト1週間前の習い事の合間にこなしています。
まだまだ学校の友達と遊ぶ時間が大切な様子なので、やはり、私立中受験は目指さなくてよかったな、と改めて思います。

この程度の勉強量ですが、塾の授業を集中して受講しているのか、割といい感じの成績を出してきます。
塾の先生によると、文系・理系・作文の総合で偏差値55以上をキープしていれば、授業の範囲を十分に理解している、と判断してよいそうです。息子は、理系が良いときもあれば、文系が満点近いこともありますが、そこはシーソーのようなので、今は、どの教科も安定した成績を取ることが目標です。

適性検査模試

2つ目の適性検査模試についてです。
これは、塾生以外も受けられる無料の公開テストです。塾生を含めて約2,500人以上の受検者がいます(現在小5)。2021年度都立中高一貫校10校の一般枠募集には、募集人員1,464人に対して、7,124人が受検したそうですから、まだたった2,500人という母集団ですが、来年、一緒に受検するのであろう仲間たちの中での立ち位置が多少分かります。
enaに通塾していない方もこれだけの人数規模での公立中高一貫受検の力試しができるチャンスは少ないと思うので、挑戦する意味はあると思います。
志望校も5、6校書くことができて、合格判定も出ます。
小5の今は、多少判定の甘さを感じずにはいられませんが、息子のモチベーションにはなっているので、毎回チャレンジしています。

都立中合判

3つ目は、都立中合判です。
今月の中旬に初めて受験しているので、まだ結果はでてきていないので、分かりませんが、申し込みの際に、報告書と同様の形式で、1学期のあゆみ(学校の成績表)の判定を提出しています。報告書点も含め、志望校別の傾斜配点による順位にて合格可能性を判定されるようです。なので、同じテストを受けても、学校別で本番に即した形でされるので、都立中合格者の実像に迫る合格判定です。これはさすが、データの量が他塾の追随を許さないenaの本領発揮という感じです。

6年生になれば、志望校別の模試や直前期の模試もあります。多くの問題に触れ、実践を積み重ねていくことは、一般の中学受験よりも、公立中高一貫校受験の場合は、参考になると思います。

enaでは、すべてのテストは基本的に、当日解答用紙をコピーして持ち帰ります。
まずは、平均点や偏差値が出る前に、わが家では受験した当日、模範解答を見ながら自己採点をさせています。間違えた問題については復習ノートへの解き直し、ケアレスミスのチェックをしています。
そして、後日、すべて成績が帳票で印刷されて生徒に渡されます。

帳票が戻ってきたら、偏差値や志望校合格判定に親子ともに囚われ、一喜一憂してしまいますが、なるべく、前回からの反省点、よかった点を振り返るようにしています。

また、併せてenaのサイトにある、保護者専用の会員ページから閲覧することもできます。過去1年間の模試の成績がグラフにしてあるので、これもありがたいシステムです。

小4、小5の子どもたちにとって、受験の本番、志望校合格というのは、かなり遠い目標で、なかなか実感が湧いてきません。
なので、これらのテストを利用し、具体的な短期的な目標を持ち、目の前のやる気に繋げられると効果的だと思っています。

また、6年生にとっては、より現実味ある結果を突きつけられて、志望校の変更などを迫られることになる場合もあります。わが家の娘の場合は、他塾の模試を受けて、得点源である得意科目さえも偏差値は見たこともないような数字を叩き出し、驚き、泣いたこともありました。しかし、その塾に通っている人たちは、問題慣れもしていますし、緊張感もあまりありません。そういうことも含めて、模試は苦手分野の洗い出し、ここで発見できてよかったのだと思う程度で、偏差値の数字に心が左右されないことをおすすめします。

受験生の皆さんは、最後の模試も終わり、年明けすぐに1月受験が始まりますね。

寒さが一層深まるここからのシーズン、皆さん体調を崩されたりしませんように。

ぺぺこさん

ぺぺこさんのプロフィール

中3女子、小5男子・小1男子、3人のお子さまを持つ教育熱心なママ。一番上のお子さまは中学受験を経て中高一貫校に進学、5年生の男の子は公立中高一貫校を目指して通塾しています。
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