受験があるからこそ深まる家族の絆【future vol.15】(2ページ目)

先月は三女と一緒に学校イベントに参加して…

以前、小学4年生の三女のことについて書かせていただきました。簡単におさらいすると、三女は勉強嫌いで塾にも通いたくない。でも将来の夢ははっきりしていて、家から近い場所で夢を叶えるのに最適な大学付属の学校があり、偏差値は40以下。最低限の通塾期間で合格が狙えるかもしれない、という段階です。
まだ受験すると決まったわけではないのですが、学校のイベント予約が取れたので、今回は次女・三女・夫・私の4人で参加してきました。(コロナによる規制が緩和されて予約も取りやすくなりましたね。)

次女は正直『偏差値40以下の学校だから私には関係ない』といった思考で参加していたのは、親から見たら一目瞭然でした。私も、今回のイベントは三女がメインであって、次女はおまけ程度に考えていたのです。

特待制度があったから気づけた偏差値以外の選択肢

しかし説明会では、『入り口ははっきり言って低いですが、出口は御覧のとおり国公立も早慶もおります。まだ完成していませんが、今学校を改革中です!』と力強く語っていました。三女のように基礎をしっかり学びながら付属大学へ進学するコースと、難関大学を目指すコースの2種類に変わったことや、コースによって使用する教科書が違うこと、高校になるとコースによって授業時間も変わることなどを初めて知りました。そして、難関を目指せる生徒を集めるための特待制度を設けているとのこと。
今年、国公立大に現役合格した生徒は6年間特待生で授業料免除だったことを知りました。

前々からとても手厚く塾はいりませんよ!と謳っていた学校でしたが、まさか入り口の偏差値が低く、塾なしで難関大の合格者を出せる学校だったとは、目から鱗でした。
偏差値に囚われず学校見学をしていたつもりでしたが、持ち偏差値がずっと60超えの次女を連れてお邪魔していた学校は48~68の学校ばかりでした。やはりどこかで線引きをしていたのです。もし三女がいなければ、三女がお気に入りのこちらの学校にはお邪魔していなかったし、年々変わる学校の内情にも気づかなかったでしょう。

実際に今、次女はかなり揺れています。『特待生としてこの学校を第一志望にしようか。お話をうかがった英語の先生の雰囲気がとても好きで、この先生に教わりたいと初めて思った。』と、人見知りの次女が先生のお名前まで覚えて帰宅したのも、2年間たくさん見学をしてきて初めてのことです。

姉妹だったら互いに相談できるメリットも

志望校の話を塾のお友達をするのは、なかなか難しいようです。4年生、5年生の頃はいろいろ話題にも上がっていたようですが、6年生になると話題にしないようにしているようです。でも姉妹だと…

部活見学会に申し込んでもらおう!

(次女の分含めて、二人分の申し込みね)

どの順番で部活見学に行く?

(え?部活見学会に行けることになってるやん!)

三女も特待生狙って頑張りなよ!そしたら浮いた学費で楽器を買ってくれるってママが言ってたよ!

(いやいや、三女の受験は決定事項か?楽器も買える楽器と買えない楽器があるよ?)

テスト前は一緒にラーニングスペースで勉強してから帰ろうよ!二人なら暗くなっても怖くないじゃん!

(ちょっと待てい!二人とも通うことになってるやん!)

そもそも二人一緒なら車で迎えに来てもらえる率高くない?

(どんな率やねん…)

確かに~!バス代二人で440円分だもんね!

(いや、定期にするから…むしろガソリン代かかるわ!)

と、姉妹で盛り上がっているところに水を差すのは良くないかと思い聞こえないフリをしていましたが、めっちゃ心の中で突っ込んでました(笑)

きょうだいがいる家庭での中学受験

上の子が受験の年、その数年後も下の子が受験の年…と、何度も受験の年がやってくるので、旅行や帰省の計画を立てるのに一苦労です。我が家はきょうだいが多いので、幼稚園や小学校、中学校でのイベント調整もしながら、受験を検討している学校の見学予定も組まなくてはいけません。そして、家の中はいつだって騒がしい(笑)。

それでも、我が子を見ていると、きょうだいが多くても中学受験はできるよ、と思います。次女と三女が来年どんな2月を迎えているのか、全く予想はつきませんが、伴走者として見守りたいと思います。

今月も最後までお読みいただきありがとうございました。また来月にお会いできるのを楽しみにしております。

futureさん

futureさんのプロフィール

啓明館に通塾する6年生女の子(2024年中学受験予定)のママ。中学2年生になる男の子も小3から啓明館に通塾し、昨年から中高一貫校に進学しています。

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