4年生の勉強の目標と娘の将来の目標【S-II vol.12】(2ページ目)

興味・探求心を夢につなげるための中学受験

そんな1年間を振り返りつつも、改めて中学受験をすることの意味についても考えたいと思います。
まず私は<本来の学問とは興味や探求心から始まること>だと思っています。

先日、都内中学1年生のお嬢様が、「国立科学博物館所蔵ヤマイヌ剥製標本はニホンオオカミCanis lupus hodophilaxか?」という論文を書いたとニュースになっていました。

このお嬢様は小学2年生の時からニホンオオカミに興味を持ち、4年生の時に「ヤマイヌの一種」として展示されている標本をみてピンときたことをきっかけに探求し、5年生の時の自由研究でレポートにまとめて、図書館振興財団のコンクールで文部科学大臣賞を受賞したそうです。

本来の学問って、こういった興味や探求心から始まるものだと思いませんか?
良い大学に入ることが目的ではなくて、探求したい内容があってそこに向かっていった先が大学での勉学につながることが、望ましい
ですよね。

小さいお子さまのいるご家庭にはぜひ塾通いが本格化して時間がなくなる3年生までに、子の興味を引き出せるような活動をしてほしいと思います。
特別なことではなくて、理科の実験とかお庭でできる自由研究、身近なところだと料理だったり昆虫飼育だったり食物菜園だったり。
何か好きなことを見つけてそれに向かって探求する意欲を子ども自身に身に付けさせてみてはいかがでしょうか?

そうした興味や探究心の先にあるのは、子どもの夢です。
我が家の次女の言葉を借りると
「私は料理をするのも食べるのも大好きだから、将来の夢は栄養士の資格をとって、小学校の給食の先生になりたい。新しいメニューを考えて、子どもたちにおいしい給食を提供して笑顔になってほしい。そのために栄養学が学べる大学に進学したいから、今から勉強する。」
ということです。

まだ小さいのにはっきりと夢があることが誇らしいですね。
私は親として次女を全力で応援します。

S-IIさんのプロフィール

日能研に入塾した小学3年生女子のママ。私立中に通う長女で中学受験を経験しているため、小学3年生の次女も受験をさせたいと考えている。