中学受験の失敗談!先輩ママから学ぶ合格対策(2ページ目)

たとえ今は不合格でも将来の可能性は無限大!

不安は子どもに伝わるので動揺しないこと

どんなに優れた戦略を立てたとしても、「まさかの不合格」が起こってしまうのが、受験の世界です。ある先輩ママは、このような言葉を残してくれています。

受験は全体に対する自分の立位置ですので今までのデータだけではどうにもならない時もあります。(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

想定外のことが起こり、親が動揺すると、その不安は子どもにも伝わります。

母親本人は普段通りのつもりでいたのですが、子供には「合格もらうまでずっと、ママの顔ひきつっていたで~」と言われました。(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

“最悪の事態”のシミュレーションは入念に

子どもは、親をしっかり見ています。だからこそ、親は毅然とした態度で、子どもを応援するべきなのです。そのために必要なのは、最悪の事態のシミュレーション。先輩ママたちは、どうしていたのでしょうか。

なんでもよいので、息子さんが後半伸びた点をあげて「君は後半に強いタイプ。2日目以降に実力が出せる。」と言ってあげてはどうでしょう?「夏より冬の方が成績がよい」「計算ミスが減った」「国語の読解で点がとれるようになった」など、ちょっとしたことでよいので具体例をあげるのがポイントです。息子さんが体力のあるタイプなら、「みんな後半は疲れてくるけど、君は体力があるから2日目以降が有利だね。」と言ってみるとか。
うちの子はこれで5日まで頑張って第一志望に合格しました。焦り様もお辛いと思いますが、女優になったつもりで、上のようなことをまずは自分が信じ込んで頑張ってください。(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

長年同じようなスレを見ますが、そもそも合格しても嬉しくない・入学するつもりもない、そんな学校をなぜ受験するのでしょう? だから、受験をする親子は前もって色んなパターンのシナリオを描いておいて、どのような結果になってもうろたえないようにしなければなりません。
例えば、
(1)合格したら入学する気のある中学受験しかしない。ゆえに、全落ちしたら公立中学に行く覚悟を持つ。全落ちしても塾に文句は言わない、とコミットする。
(2)抑え校を受験するが、抑え校しか合格しなかった場合は公立中学に行く覚悟を持つ。これは事前に親子でコミットしておく必要あり。コミットしていないからその場になって家族会議で悩んだり、喧嘩になったりする。
(3)抑え校を受験し、抑え校しか合格しなかった場合は抑え校に行く覚悟を持つ。これは親自身が自分にコミットしておく。コミットしていないからその場になってパニックになったり、何の解決にもならないのにネットに書き込んだりする。
などなど、自分でシナリオを考えて行動を選択する。これからの受験親子は参考にして下さい。(【3645668】落ち続けてます…より)

合格のとき、不合格のとき、試験前、試験後、セリフを決めて、何度もシュミレーションしました。 最後の最後、繰り上げもあるから全力でね!と臨んだ第2志望に本当に繰り上げをいただきました。(【3645668】落ち続けてます…より)

親は、ダメだった場合のシミュレーションを念入りにしておくことが一番の仕事だと心得てください。結果が出た後の三年間をどのように過ごさせるか、高校、大学などその先にも思いを至らせておくことです。縁起でもないと思われるかもしれませんが、今それを考えておくことで結果が残念だった場合の心の痛みを少しでも早く昇華させ次へつなげることができると思います。(【3645668】落ち続けてます…より)

我が家も昨年、本命が埼玉の初日でしたが、子供が「ダメかも…」と不安な顔で戻ってきましたが、「お疲れ様~!緊張するもんね!でも大丈夫だよ、また明日もあるから次に繋げよう!」と笑顔で伝えました。
その時の子供のほっとした笑顔は今でも目に浮かびます。我が子なら絶対受かると信じて疑いませんでしたが、同時に落ちた時のイメージも冷静に考えていました。親がそんなに動じてはいけません。(【3645668】落ち続けてます…より)

心の不安を取り除く方法を見つけてみよう

心の不安を取り除く方法を見つけてみよう

そうはいっても、やはり親も人間。どんなに心の準備をしていても、動揺してしまう時は動揺してしまいます。そうした時は、どのようにすればよいのでしょう。とてもよい先輩ママのアドバイスがありました。

お母さま自身の不安を少しだけ軽減する方法として、お参りをお勧めします。
幾つも受けられる首都圏の私学受験母も秋ころからご自身の心を鎮めるために、お参りや、お茶断ちやコーヒー断ち、心を込めた針仕事などなさっています。お子さんの合格を願う気持ちより、自分の心の平安を保つ効果が大きいです。→しいてはお子さんにやさしくできます。
私は、犬の散歩の時、コースを変えて近所の小さなお社にお参りしていました。5円でも供えると気持ちが落ち着きます。お勧めです。(【3549728】結果が残念だった時の受け止め方より)

気持ちを落ち着ける“おまじない”のような行動は、受験をするお子さまにも効果がある場合もあるようです。

例えば、うちの息子の場合、一番最初にチャレンジ校というスケジュールのため、不合格だった場合のケアも含めて、メンタルな部分を重視せざるを得ませんでした。そこで、息子が、一家で初めて中学受験に挑むことになったという立場、というのを使いました。
まず、試験の前日に実家の仏壇の掃除をさせて水替えと花を供え、手を合わせて、中学受験に挑戦する旨を仏前のご先祖に報告させました。考えてみれば、受験というのは、家の繁栄と発展に大きくかかわることです。いくら信心がない人でも、先祖は、子孫が学問を身につけ、立身出世しようとするなら、よろこんで後押しをしてくれると思いませんか? ましてや、曾祖父母の時代には、戦争やら震災やらで勉強に専念することが出来なかったわけで、息子も平和な時代に生まれ、中学受験をさせてもらえることの意味と重みを感じたみたいで、不思議と心が落ち着いたと言います。(【3645668】落ち続けてます…より)

親に出来るのは、子供が落ちた事を自分の責任と思って罪悪感を持たないよう、出来るだけリラックスさせてあげることくらいでしょう。あるご家庭は、スキーに行って滑りまくり、これだけ滑って厄を落としたから大丈夫!と送り出したそうです。縁起を担ぐご家庭には不向きですが、気分転換が図れるし、万が一落ち続けた場合には、連れて行った親に責任を転嫁する事が出るメリットはありそうです。(【3645668】落ち続けてます…より)

「まさか」の時のお子さまとの接し方

しかし、それでも全敗してしまう場合もあります。万が一、お子さまが中学受験に失敗してしまった時、わが子とどう接すればよいのでしょうか。

落ち込んでいらっしゃるお母様方。どうしてそんなに落ち込んでいるのか、よく考えてみませんか? 頑張った子供が可哀想で・・・ならば、自分が落ち込んでいる暇などないはずです。子どもに「あなたはがんばった、それだけで価値がある」と伝えて、わが子の頑張りを肯定することに懸命になるはずだからです。
厳しい言い方ですが、お子さんよりも落ち込んでしまう親御さんは「自分は頑張ったのに、子どもの不合格で、報われない・・・」といういわば自己愛的な気持ちをまず感じてしまっているのだと思えてなりません。
中学受験の主人公はお子様です。お子様のために受験なさったはずです。悲しいのは分かります。でも一番守らなければならないのはお子様の気持ちです。「親を失望させてしまった」と二重に傷つく子どもの気持ちを考えてください。大人ならば。自分に厳しくなってください。(【3645668】落ち続けてます…より)

親が方向性を見失うとお子さんも辛いです。どーーーんと構えていながら、お子さんを盛り上げてください。 一生懸命頑張ってきたのですから!(【2810082】『全落ち』の恐怖と不安!より)

少し休ませたら、その先の進路についてはよく話し合って子どもと一緒に考えてあげてください。泣き崩れるほど悲しんで悔しがるお子さんなら、その気持ちを昇華させたいと思っているはず。「受験経験してよかった」と思えるような思い出にしてあげられるかどうかは、今の親の態度にかかっていますよ。
とことん『伴走』してやることはないと思うしそれはよくないと思います。でも子どもが自分で考えるきっかけを与えてやるのは親の大切な役目だと思いますよ。(【3661543】おそらく全落ちを嘆くスレ。より)

受験に失敗するとこの世の終わりを感じます。でも冷静に考えたら、「学力が足りない」とは言われたけど「子どもそのものを否定されたわけではありません」。(【843906】聞かせて、不合格体験記。より)

たとえ中学受験に失敗したとしても、お子さまの努力が否定されるわけではないのです。掲示板には、冷静なアドバイスもありました。

・勉強は本人の成長のためにするのであって、試験に受かるためにするのではない。たとえ試験に落ちても、勉強したこと自体は全く無駄にはならない。
・試験に受かっても落ちても、その人の頭の中身は何一つ変わらない。
・同学年の生徒の圧倒的多数は公立中に進むのであって、私立に行く方が特殊なことである。
…という当たり前のことが、中学受験狂想曲の渦中にいると全く見えなくなってしまうんだよねぇ。落ち着いて冷静に、客観的に状況を眺めれば、試験に落ちても別に何の問題もないということに気付けると思うのですが。(【3645668】落ち続けてます…より)

中学受験で失敗した人は大学受験で成功する

中学受験で失敗した人は大学受験で成功する

中学受験の経験は、お子さまのその後の人生の糧となることがほとんど。中学受験はあくまでも通過点にしかすぎません。その後、高校や大学で、見事リベンジを果たしているお子さまもたくさんいるのです。

数年前、知り合いのお子様の中学受験も最後まで連敗でした。最後に、しょうがなく、無名な中学校に進学しました。そこから、そのお子様は必死に勉強し、全国有名な模試でベスト5 50位の常連になり、今は来年の東大理IIIに向けて、奮闘中!(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

有名な先生に教わってた子で、本人の学力不足で中受に間に合わず全落ちした子は、高校・大学受験でその失敗を生かして、中受した所よりハイレベルの学校に合格していましたよ。我が子の学校も、一度目不合格で二度目合格だった子のほうが、入学後の気の緩みもなく勉学に励み、好成績を維持しています。(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

うちはその後本命校受験を諦め偏差値の低い学校を受験し、そこに進学しました。本人の方が切り替えが早く、進学した学校にすぐに馴染んで頑張りました。しかも、大学受験でも口にできないぐらいの難関大学・学部に夢のような合格をいただきました。(【2408819】まさかの不合格に親子共に動揺より)

うちは二人の子どもが失敗しています。
一人は一年後、自分を落とした学校の壁をエイッと蹴飛ばしに行き、その後ずっと上のレベルの高校に進学しました。もう一人は今年、中学で一度自分を拒否した学校に高校から再チャレンジです。今度はたぶん、余裕で大丈夫。(【843906】聞かせて、不合格体験記より)

うちも二人の子どもを最低限の塾利用で中受させました(御三家の次レベル)。結果は残念でした。でも公立に進学後はよく伸び、精いっぱい学校生活を満喫してそれぞれ自分の志望通りの高校に進学しています。今上の子は現役で国立大学生です。
大多数から見れば不器用に取り組んだ中学受験ですが、決して無駄ではなかったしいろいろ考える機会になった、と言っていますよ。(【3549728】結果が残念だった時の受け止め方より)

挫折や失敗を味わわずに大人になること、私は多くの学生を見ていて、根っこの弱さを感じています。就職活動や社会人になってからも、驚くほどメンタルが弱いこと、親御さんたちご存知かな?と思います。ぜひ、芯の太い、年輪をしっかり刻んだ大木になるチャンス。このバネを生かせたら、輝ける将来が必ずあることだと思います。(【3666447】中学受験・失敗の本質より)