【小学校受験】学校を選ぶときのポイントは?

小学校受験を目指すご家庭は、わが子を伸ばしてくれる学校、わが家の教育方針に合った学校を選びたいと考えるのではないでしょうか。「わが家に合った学校選び」は、選ぶポイントを押さえて志望校を絞り込んでいくことが近道です。そこで、志望校を検討するときのポイントを3つご紹介します。

学校選びのポイント(1) 国立と私立の違いを知る

小学校受験をして合格すると入学できるのは、国立と私立の小学校です。国立と私立、どちらの学校を第一志望にするかによって、入試対策も変わります。それぞれ特徴がありますので、違いを踏まえたうえで志望校を選びましょう。

学校選びのポイント(1) 国立と私立の違いを知る

教育方針

国立小学校は国立大学の教育学部などに付属する国の教育研究機関となります。教員が最先端の学習方法を考え、研究理論に基づいた授業を行います。一方、私立小学校は独自の教育理念や目標を掲げています。私立小学校を第一志望にする場合、それぞれの教育方針や校風を理解した上で学校を選ぶことが大切です。

受験資格

国立小学校は志願者が多く、ほとんどの学校が選考前に抽選を行います。さらに、受験資格として、居住区域や通学時間による制約が設けられています。一方、私立小学校は抽選がありません。また、一部の学校を除き、通学時間による制約はないのですが、小学生が一人で通学することを考えて、通学時間や交通機関の乗り換えのしやすさを比較検討することをおすすめします。

学費

私立小学校の学費は学校ごとに差があります。目安として入学金は約10~40万円、授業料は年間約30~60万円かかります。さらに、給食費・教材費のほか、施設設備費や後援会費、冷暖房費などの諸経費や、任意の寄付金を募る学校もあります。
国立小学校は、入学金・授業料がかかりません。給食費・教材費等・制服の費用などはかかりますが、私立小学校に比べると学費の負担は少なくなります。

参考:公立・国立・私立小学校の違い≫

学校選びのポイント(2) 学校ごとに異なる私立小学校の特徴を知る

別学か共学か

私立小学校は男女別学の学校と共学の学校があります。小学校のときは共学でも、途中から別学になる学校もあります。たとえば、小学校は共学で中学校から女子校になる学校の場合、男の子の保護者は、中学校の進路について考えておく必要があります。

付属校の有無

私立小学校は、中高大の付属校がある学校も多数あります。小中高一貫校の場合、一貫した教育プログラムを設けている学校が多く、独自のカリキュラムに沿った一貫教育を受けることができます。大学受験を見越したカリキュラムが組まれている学校も多く、じっくりと大学受験に向けた準備ができる点も魅力の一つです。大学付属の学校の場合、中学・高校・大学受験を避けることができます。受験勉強に費やす時間を習い事やスポーツなどに充てて、お子さまの可能性を伸ばすことも期待できます。

アフタースクールの有無

共働きのご家庭が増えていることから、学童や放課後教室などアフタースクールが充実している私立小学校が増えてきました。学校の教育方針に合わせたカリキュラムのアフタースクールや、水泳や図画工作など習い事の一環として利用できるアフタースクールなど、学校によって違いがあります。共働きのご家庭は、アフタースクールのほかに給食の有無も確認することをおすすめします。

宗教の有無

私立小学校の中にはキリスト教系や仏教系など、宗教教育を行う学校があります。ご家庭の宗教は自由という学校がほとんどですが、授業に「聖書」などの宗教教育が取り入れられることが多いようです。

学校選びのポイント(3) 学校を実際に訪れて雰囲気を知る

学校選びをするときには、それぞれの小学校の特徴を調べて比較検討することに加え、お子さまに合った校風の学校かどうかを判断するため、学校イベントに参加することをおすすめします。学校イベントでは、校長先生や入試担当の先生と直接話をする機会が設けられていることが多いです。学校の先生とお話しすると、より学校の雰囲気を感じることができるため、お子さまが入学した後の学校生活がイメージしやすくなります。積極的に活用するようにしましょう。

参考:学校イベントは目的を理解したうえで参加しよう≫