【中学受験】6年生夏の国語学習、最低限の準備で最大の成果につなげる夏期講習の受け方(2ページ目)

復習するときのヒント

授業の中で間違えた問題を復習するときは、なぜその答えになるのか、根拠になる文章に線を引きながら行いましょう。直しが終わった後には、線を引いた箇所を意識しながらもう1回文章を読み返してください。「つまりという接続詞のあとには大事なことがあるな」とか「具体例の前後にまとめがあるのを忘れていた」など、授業で解いたときにはなかった気づきがあると思います。
授業で解いたときに線を引いている場合には、先生の解説で根拠としていた箇所と自分が線を引いた箇所を比べて、読み取りのときにポイントをおさえられていたか確認しましょう。

宿題を取捨選択するコツ

宿題を取捨選択するコツ

夏期講習は宿題がたくさん出されるので、すべて解くのが難しいこともあります。その場合には志望校の出題傾向を確認し、絶対に出題されない分野は省きましょう。ご家庭で取捨選択するのが難しい場合には、塾の先生に取り組んだほうが良い宿題を教えてもらうのも一つの方法です。

語彙でつまずいている子におすすめの学習法

語彙力が不足していると、文章を正しく理解することが難しくなります。夏休みには、語彙を覚える学習もぜひ取り入れてください。最近、教えている生徒に『ことば大百科』(成美堂出版)という本をおすすめしています。ストーリー仕立ての漫画を読みながら言葉が覚えられる参考書です。生徒たちは夏期講習で忙しいので、息抜きをしながら語彙を覚えてほしいと思いおすすめしています。

6年生の夏を迎える保護者へのアドバイス

6年生の夏休みはとても過酷です。関西圏では朝から12時まで自習して、13時~21時まで夏期講習、お弁当は2個持ちというのが当たり前。お母さまは、全部こなさなくてはと、自分もお子さまも追い詰めてしまいがちです。ですが、必要な量や時間はお子さまによります。できる範囲で取り組んでいきましょう。SNSで「こんな参考書をやりました」という投稿を目にしますが、夏休みは塾のテキストをしっかり取り組むことが何よりも大切です。ハードな日々を送るお子さまをいたわり、テンションがあがるようなサポートをしてあげてください。子どもたちはみんなお母さまが大好きです。お子さまのテンションを上げられるのはお母さまだけですので、うまく気持ちを乗せてあげてほしいと思います。
ハードな夏を乗り越えると、お子さまは見違えるほど成長します。信じて見守ってあげましょうね。

青山 麻美(あおやま あさみ)先生

青山 麻美(あおやま あさみ)先生

アートオブエデュケーション関西指導部長。
プロ家庭教師・受験カウンセラーとして1000人以上の生徒を担当。受験を通して人生を生き抜く力をつけてもらうことを目標としている。プレジデントファミリーなどで取材多数。
あさみ先生の中学受験ブログを連載中。

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