【麻布中学校】合格へのカギ!2023-2024入試問題分析&予想

中学男子御三家「麻布中学校」の入試を振り返りながら、2024年の入試傾向を予想します。2023年度に麻布へ15名の合格を輩出した進学個別指導塾TOMASが、入試対策方法も教えてくれました。

麻布中学校の2023入試全体総括・分析

2022年度の合格最低点が113点に対し、2023年度の合格最低点が105点となっており、やや難化した印象。出題の傾向に大きな変更点は無く、例年通りの出題となっている。4教科に共通して、記述や論述問題の割合が高くなっているので、普段から採点者に伝わるような解答作りを心掛けておく必要がある。また、記述・論述問題が多いということは、部分点がそれだけ狙えるということでもある。このような問題を普段から避けることなく、積極的に書くという学習姿勢が合否を分ける点数をもぎ取ることに繋がるだろう。

麻布中学校の2023入試科目別出題傾向

国語

2023年度も例年通り、物語1題の構成。出典は『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地はるな作、2022年2月発刊)。2022年度に比べて100行ほど増えたが、従来の文章量に近いものとなった。記述力だけでなく、速読・即解力が求められている。また、周囲との関係を認識して自分を内観していく、「アイデンティティ」をテーマとする文章や、前半の問題を踏まえながら後半の解答に活用していく出題形式も例年通り。受験生は、過去問をしっかりと分析して傾向を把握し、確実に部分点を取りにいく演習を積んでほしい。

算数

大問6題の構成は例年通りだが、頻出である速さや場合の数からの出題は見られなかった。問題難度のメリハリがはっきりしており、図形問題の難度が高く、割合の問題は易しめ。大問6の規則性は、かなり手のかかる計算が必要なように見えるが、規則を見極めるときちんと最後まで解けるようになっている良問。小問ごとの繋がりを意識し、出題者の意図を読み取りながら解き進めることが出来るかどうかが攻略のカギとなる。手が出ないような難問は見られなかったが、解答箇所がやや増加しており、難度を見極め、取り組む問題を取捨選択する力も求められた。

理科

例年通りの大問4題構成。大問2と4の難度が高く、昨年よりやや難化。大問1は身近な題材をテーマとした本校らしい出題。大問2は「ブラックホールから噴き出すガスの動き」について、設問の誘導に乗って考察を深めることが求められた。大問3は「ダイナミックマイクとコンデンサー」について、単元知識を結び付けて考える問題。大問4は「分子モデルと熱量」について、化学変化に関する正確な理解と、素早い計算処理が求められた。全体を通じて、「初見の題材に関する長いリード文の読解」が求められる独自性の強い出題となっている。

社会

2023年度のテーマは公共。2022年度のテーマであった外国人労働者の問題よりは取り組みやすかった。問題構成は例年通り、資料読解や理由を説明させる問題が多く、最後にリード文や設問を踏まえた論述問題が出された。問9のように資料から分かる情報を書き出し、それを整理する問題で高得点を取れることが合格には必須である。論述問題は現代社会の問題に関わる内容が出されやすいので、普段からご家庭内で社会問題の是非や解決策などを大人の視点で子どもと語ることが重要である。

麻布中学校の2024入試予想

問題の難易度、出題の傾向に大きな変化は無いだろう。攻略のポイントは大きく2つ。出題者の意図を見極める読解力、そして意図を読み取った上で自身の考えを採点者に伝わるように記述する表現力。これらを身につけるためには、しっかりと過去問を使っての対策をすることが最も効果的である。また、ニュースや身の回りに対する興味・関心は不可欠。自分なりの考えをまとめて、周りの大人と議論を交わすなどの経験が有利に働くこともあるでしょう。

受験生と家庭への応援メッセージ

麻布中の試験時間は非常に長い設定になっています。特に、理科・社会がそれぞれ50分ずつという学校は他に類を見ません。最後まで粘り強く、1点でも多く取れるように考え抜くことが出来るかどうかがポイントになります。過去問演習をする際には、体調をしっかりと整え、高い集中力を持って取り組みましょう。また、前述のように記述・論述問題は避けては通れません。低学年のうちから手を動かして考えることや、考えを文字に表現することを意識して問題演習を行いましょう。

麻布の入試対策を教えてくれた先生

Spec.TOMAS自由が丘校 教務責任者
山内 雄介 先生

最難関中学受験専門個別指導塾「スペックTOMAS」公式サイト ≫

麻布の入試対策ができる塾:TOMAS

TOMAS(トーマス)は、完全1対1の進学個別指導塾です。まずは、生徒一人ひとりが本当に行きたいと思える「夢の志望校」を決めることから始めます。次に、志望校の合格ラインから逆算した百人百様の個人別カリキュラムを作成します。その個人別カリキュラムをもとに、ホワイトボードを使って解説しながら1対1の個別指導を行います。講師が発問し、生徒が答える「発問形式」の授業によって理解を深め、議論を通して思考力を磨きます。授業の進捗は担任がきめ細かく管理し、保護者と定期的に面談を行いながら志望校合格まで導きます。そうした授業の成果は、御三家中や早慶附属中、東大・医学部医学科など最難関への合格実績として結実しています。また、最難関中学受験に特化した選抜コースとして「Spec.TOMAS(スペック・トーマス)」を開設しています。

【合格実績】筑駒2名、開成14名、麻布15名、桜蔭4名、女子学院10名、雙葉4名、駒場東邦22名、栄光学園12名、聖光学院12名、豊島岡女子10名、渋谷教育幕張29名他(2023年度)
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【冬期講習】2023年12月23日(土)~2024年1月8日(月) ※1回80分×回数自由
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