【女子学院中学校】合格へのカギ!2023-2024入試問題分析&予想

中学女子御三家「女子学院中学校」の入試を振り返りながら、2024年の入試傾向を予想します。2023年度に女子学院へ10名の合格を輩出した進学個別指導塾TOMASが、入試対策方法も教えてくれました。

女子学院中学校の2023入試全体総括・分析

2023年度入試は、直近5年間の入試の中で受験者数と実質倍率が最も低く、例年に比べるとやや入りやすい入試となった。4教科共に試験時間が40分、100点満点となっており、問題を解くスピードと精度が求められる。合格者最低点は毎年非公表となっているが、ボーダーラインは7割から8割の間くらいと予想されるため、苦手な単元を作らないようにバランスの取れた学習を進めなければならないという傾向は相変わらずであった。

女子学院中学校の2023入試科目別出題傾向

国語

本年度は随筆2題。例年は論説と物語の2題構成が多いため、出題傾向はやや変化したと言える。出典は『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』(野田祥代著、2022年4月発刊)と『他者の靴を履く』(ブレディみかこ著、2021年6月発刊)。文章量は約7,600字と、前年度の4,400字を上回った。多問即答型であることに変化はないが、近年は記述の問題数や量が増加しており、読み取った内容を簡潔にまとめて答えることが求められている。時間配分や設問の条件に注意しながら、過去問演習を重ねて問題形式に慣れていくとよい。

算数

2018年度以来の大問7題構成となったが、大問1の小問数が減ったため、問題の総数に変化はなかった。例年と比べると、規則性や平面図形の問題がやや多くなっていた。また、手を動かして調べていく中で規則を見つけるものや、サイコロを実際に動かして調べるものなど、手数がかかる問題が多く、問題難度の見極めだけでなく、時間の見極めも行いながら、効率良く点数を取っていく必要があったと考えられる。日頃の演習の中で精度とスピードを養うことが重要となる。それに加え、常に別の解法が無いかどうか、解法の幅を広げておくことも女子学院受験生にとっては必須となる。

理科

例年通りの大問4題構成。複雑な表やグラフの読み取りが減り、全体としてはやや易化。大問1は「内惑星・外惑星」について、図に書き込んで糸口を掴む問題。大問2は「食物連鎖」について、マイクロプラスチックや外来種など環境への意識が問われた。大問3は「酢酸・固体の性質」について基本知識が問われたほか、「過冷却」に関しグラフから考察する出題が見られた。大問4は「電気回路・光電池」について、リード文から問題の設定を正しく把握することが求められた。分野的な偏りが少なく、選択肢をすべて答えさせる問題が多い為、「幅広く正確な単元知識」が必要。「文章・図表の読解」や「記述・作図」も求められる為、演習量を積みたい。

社会

2023年のテーマは労働で、典型レベルの易問から大人でも判断に迷う難問まで幅広く出題された。簡単な問題を確実に正解することは勿論のこと、差のつきやすい複数解答の選択肢問題の精度を高める必要があった。特に地理では統計資料の把握、歴史では時代の様子の理解、公民では用語の定義やルールの理解が求められた。多問即答の傾向は過去の話で、今は骨太の思考力が要求される。選択肢の正誤の根拠を指摘したり、身近な物事の仕組みの理由を考えたりする練習を日頃から行うことが重要である。

女子学院中学校の2024入試予想

社会の記号選択問題では複数選択を求められるものが多く、難度が高い。女子学院の合否は社会の出来で決まると言われることもあり、普段から選択肢一つひとつをしっかりと吟味しながら正誤を判断するという勉強の姿勢が問われる。出題の形式や傾向が大きく変わることは予想し難く、この形式や傾向は今後も続くだろう。過去問演習を通して、女子学院が求めるスピードと精度を養うこと、問題の見極めや取捨選択を素早く行うことを体得する必要がある。

受験生と家庭への応援メッセージ

国語や算数は他の難関校と比較すると試験時間が短くなっており、問題数も多いことから、女子学院の問題は比較的簡単と思われていることもありますが、決してそんなことはありません。短い時間の中で素早い判断力や高い基礎力を求められるため、一切の誤魔化しがききません。普段の学習の中で内容をきちんと理解できているか、正誤の判断をどの点から下したのか、より早い解法は無いかなど、妥協無く深く掘り下げているかどうかが求められます。答えが合っていればそれで良しという学習にならないように注意しましょう。

女子学院の入試対策を教えてくれた先生

Spec.TOMAS自由が丘校 教務責任者
山内 雄介 先生

最難関中学受験専門個別指導塾「スペックTOMAS」公式サイト ≫

女子学院の対策ができる塾:TOMAS

TOMAS(トーマス)は、完全1対1の進学個別指導塾です。まずは、生徒一人ひとりが本当に行きたいと思える「夢の志望校」を決めることから始めます。次に、志望校の合格ラインから逆算した百人百様の個人別カリキュラムを作成します。その個人別カリキュラムをもとに、ホワイトボードを使って解説しながら1対1の個別指導を行います。講師が発問し、生徒が答える「発問形式」の授業によって理解を深め、議論を通して思考力を磨きます。授業の進捗は担任がきめ細かく管理し、保護者と定期的に面談を行いながら志望校合格まで導きます。そうした授業の成果は、御三家中や早慶附属中、東大・医学部医学科など最難関への合格実績として結実しています。また、最難関中学受験に特化した選抜コースとして「Spec.TOMAS(スペック・トーマス)」を開設しています。

【合格実績】筑駒2名、開成14名、麻布15名、桜蔭4名、女子学院10名、雙葉4名、駒場東邦22名、栄光学園12名、聖光学院12名、豊島岡女子10名、渋谷教育幕張29名他(2023年度)
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【冬期講習】2023年12月23日(土)~2024年1月8日(月) ※1回80分×回数自由
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