東大松丸式+名探偵コナン「頭がよくなるナゾトキ本」誕生!(2ページ目)

親子で挑戦して思考力・読解力を高めよう

親子で挑戦して思考力・読解力を高めよう

というわけで本書は、お子さまにプレゼントする前に、まず親御さんに挑戦してみていただきたいと思いました。大人の頭でどれだけ回答できるか調べてみて、そのうえでお子さまに渡し、どれくらい答えが出せるかな?と、親子で挑戦してみるのがおすすめです(切り取って使う巻末のナゾトキシートは1枚しかありませんので、大人が使うときはコピーなどで対応してください)。

先に親御さんが解いて、そのうえでお子さまと答え合わせをすれば、お子さまがどんなナゾトキが得意か、どんなタイプが苦手なのかなどがわかり、おそらく勉強の仕方にも生かせると思います。また、親御さんが解けなかったナゾをお子さまがササッと解いてしまった、ということもありそうな気がします。

勉強のペーパーテストと違って、本書のナゾトキはどこにヒントが隠れているかわからない、どんな方法で解いていったらいいかわからない、つまり解法そのものを見つけることから始まります。そんなところが、考える力が勝負のこれからの中学受験にも生かせるのではないでしょうか? 考えることが楽しくなるというのも大きなメリットです。

本書の帯にあった「脳力と読解力がアップする」というキャッチコピー、読む前は疑ってかかっていたのですが、確かにその通りでした。東大生が作る謎解きは、東大生になってほしいと願う親御さんが、お子さまにプレゼントするのにふさわしい贈り物だと実感しました。

東大松丸式 名探偵コナンナゾトキ事件ファイル

原作/青山剛昌、ナゾトキ監修/松丸亮吾(RIDDLER)、作/雨露山鳥(RIDDLER)、絵/松田辰彦、小学館刊、990円(税込)

『東大松丸式 名探偵コナンナゾトキ事件ファイル』

数々の事件のナゾをコナンが解決!? 松丸亮吾さんとリドラがおくるナゾトキに、コナンが挑戦!? 『小学8年生』(小学館)で大人気連載中の「ナゾトキ」をしながら楽しんで読める「名探偵コナンナゾトキ事件ファイル」が待望の書籍化。コナンと少年探偵団たちのまわりで起こる様々な事件……。事件のかぎをにぎる様々なナゾを解きながら、物語は進んでいきます。ナゾを解き明かしていくことが事件の解決に結びついていくので、読者も探偵になった気分でナゾトキと物語を楽しんで読み進めることができます。本のとじこみシートで、切ったり折ったりしながらナゾを解くしかけも楽しみの一つです。ナゾトキで脳力がきたえられ、コナンのわくわくするストーリーで無理なく読解力が高められる一冊です。

●ナゾトキ監修:松丸亮吾(まつまる・りょうご)さん
東大に入学後、謎解き制作サークルの代表をつとめ、様々な分野で一大ブームを巻き起こしている“謎解き”の仕掛け人。現在は、「考えることの楽しさを全ての人に伝える」を目標に東大発の謎解きクリエイター集団RIDDLER(株)を立ち上げ、仲間とともに様々なメディアに謎解きを仕掛けている。監修の書籍『東大ナゾトレ』シリーズ(扶桑社)は、累計155万部(2021年6月現在)を突破。他にも多数の謎解き本を手がける。

●ナゾトキ作:雨露山鳥(あまつゆ・やまどり)さん
東京大学入学後、謎解き制作サークルで活躍。その後、在学中にRIDDLERに参加し、シナリオ、物語などの分野を中心に謎解きを創作している。