【第2回:能率の上がる家庭学習のコツ】受験のプロ教師が算数の学習法を伝授

受験のプロ教師・州崎真弘先生が、著書『中学受験は算数で受かる』で紹介している算数の学習法から、エデュナビ読者の皆さまへ特別に5回に渡ってお話しいただいています。
第2回目は「能率の上がる家庭学習のコツ」。家庭学習が予定どおりに進まない、算数の勉強をしたがらない、とお悩みのご家庭はぜひ参考にしてください。

見直すポイントは7つある

能率の上がる勉強に切り替える方法

勉強のやり方を変えれば、算数の成績は伸びるとお話ししましたが、その筆頭は家庭学習のやり方です。塾での指導や受験コンサルタントとしての経験上、能率の上がらないやり方で学んでいるせいで、伸び悩んでいる子がとても多くいると感じています。

なかでも、「スケジュール通りに進まない」「机に向かっているが、勉強がはかどらない」「苦手意識があり、算数を勉強したがらない」、こうした悩みを感じている保護者は大勢いらっしゃいます。   

こうした実情を踏まえて、能率の上がる勉強に切り替える方法についてお話ししていきます。

・Check1 スケジュールの立て方は適切か? 
・Check2 集中して取り組めているか?   
・Check3 参考書や問題集の使い方は適切か?  
・Check4 苦手分野の勉強法は効果的か?    
・Check5 塾の宿題に追われていないか?    
・Check6 テスト後にやり直しをしているか?  
・Check7 問題の意図を考えて解いているか?  

お子さんがどこでつまずいているのかを点検してみてください。
よくあるケースが、学習スケジュールが過密すぎて能率を下げたり、参考書や問題集の使い方が良くないために、学ぶ意欲をそいでしまうことです。この2点を見直すだけでも、成績アップにつながります。ここでは、保護者の皆さんからご相談の多い、Check1とCheck5についてお話ししておきます。

「びっちりスケジュール」だと、能率が下がる

僕は講師をする傍ら、受験コンサルタントとして、受験生の学習プラン案作成や保護者の方からの相談にも乗っています。このとき、真っ先にアドバイスするのが、過密スケジュールの見直しです。

多くの受験生が、掛け持ちで複数の塾や習い事に通っていたり、自宅ではその宿題やテスト勉強の時間、ほかにスポーツ、楽器などの習い事が詰まっています。
しかし、こうした時間の使い方はおすすめできません。
受験期のラスト半年までは、小学生を勉強漬けにするのはやめておくべきです。なぜなら、疲れ果ててしまって子どものモチベーションが続かなくなるからです。

過密スケジュールを修正しよう

例えば、受験直前でもないのに、土日も関係なく朝から晩まで勉強するといったスケジュールを組んでいたらちょっとやりすぎです。これでは、よほど勉強が好きでない限り、続くはずがありません。
気分転換できず、かえって能率が下がり、時間だけを浪費する可能性があります。
過密スケジュールを見直すことで、お子さんの意欲が変わり、勉強に弾みがつくようになるケースを多く見ています。

フリーの日をつくるなど、メリハリが大事

勉強時間の長さも大切ですが、メリハリも重要です。例えば、土日も入れて毎日3時間勉強する(計21時間)のと、月~金で4時間ずつ5日勉強する(計20時間)のなら、後者のほうが小学生には絶対有効です。勉強は継続性が大切なので、普通なら毎日のほうがいいでしょう。でも、小学生です。どこかで「フリーの日」をつくってあげることが、何年も厳しい受験勉強を続けていく秘訣になります。
「休みだからこそ、このたくさんある時間に何とか勉強させたい」という考えも分かりますが、メリハリをつけないのは危険です。時間びっしり、いつも勉強している子は、その生活をずっと続けなければなりません。しかし、そのやり方ではどこかでそのリズムが途切れると、もう元のペースに戻るのは相当厳しくなります。一度やりだしたペースから落とすことは、皆怖がってできないのです。

小学生の場合、時間のコントロールは100%親にかかっています。心身ともに充実しての受験です。そのことを念頭において、子どもをよく見てあげながら受験勉強のスケジューリングをしてあげましょう。拙著『中学受験は算数で受かる』では、具体的なプラン方法のコツについて具体的にご紹介しているので、参考にしてください。