ドラえもんの図鑑で、ことわざ・慣用句をどんどん覚えよう!

「ことばを育てる」と銘打たれたドラえもんたちが登場する『ことわざ図鑑』が発売されました。全編ドラえもんとその仲間が登場し、まんがも入っているとても楽しい図鑑です。ぜひ、家族で活用して、お子さまの語彙力アップを目指してください!

親子会話で、ことばを育ててみませんか?

書影:小学生のためのドラえもんことばを育てることわざ図鑑

リビングで小学生のお子さまと一緒に遊んでもらいたい「図鑑」が登場しました。その名も『小学生のためのドラえもんことばを育てることわざ図鑑』。ことばをテーマにしているのに図鑑とは? それはこの図鑑をパラパラとめくれば、すぐにわかってもらえます。

ドラえもんと仲間たちが各ページに登場し、ドラえもんのまんがも挿入されています。見ていて楽しいし、クイズのページもあります。書名の「ことばを育てる」という意味、見て読んで、本当に納得しました。勉強としてではなく、家庭の会話の中で、ことばを育ててみませんか?

ことばを知ることは、ひみつ道具を持っているのと同じ

まずは、冒頭の「この本を読むみなさんへ」に書かれている監修者・白坂洋一先生(筑波大学附属小学校教諭)のメッセージを引用させていただきます。

「ことわざ」「慣用句」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。しかし、私たちの毎日の生活は、たくさんの「ことわざ」や「慣用句」であふれています。

ことばを知ることは、自分の中の「道具」を増やすことと同じです。ひみつ道具がのび太くんを助けてくれるように、たくさんのことばを知っていることで、自分の気持ちを相手にわかりやすく伝えたり、相手の心を深く理解したりできるようになります。(後略)

この白坂先生のことば、決して子どもだけに向けられたものではありませんよね。よく「キレる」という話を聞きますが、大人でもキレる時って、自分の気持ちをことばで伝えることができなかったときではないでしょうか? 大人でも子どもでも、複雑な、しかも烈しい感情におそわれたとき、つい暴言や暴力につながってしまいます。でも、その複雑な烈しい気持ちを、知っていることばでていねいに伝えることができたら、暴言や暴力は回避できます。この図鑑を読み進むうちに、そんな印象を強く受けました。

ことばは、遊び感覚で学びたい

本書は6章立て。それぞれの章は、「のび太くんの章」「ドラえもんの章」「ジャイアンの章」など、ドラえもんの人気キャラがガイドします。書名は『ことわざ図鑑』ですが、慣用句や四字熟語、故事成語も登場します。

ページ紹介:色のことば
ページ紹介:神仏のことば
ページ紹介:似ている意味の慣用句

のび太くんの章(第1章)では、色や地名、食事、妖怪、体の名前などがでてくることわざが登場し、ドラえもんの章(第2章)では、似ている意味のことわざ、反対の意味のことわざ・慣用句が登場します。

さらにジャイアンの章(第3章)は、ことわざがたくさん登場するドラえもんのまんが。しずかちゃんの章(第4章)は、生活に関係することわざ・慣用句。スネ夫の章(第5章)には、今は使われなくなった昔の生活道具に関することわざがクイズで登場。最後のドラミちゃんの章(第6章)は、故事成語です。第5章、第6章には、大人でも「へえ、そうだったんだ」という知識が満載。

親もどれくらい知っているかチェック

この図鑑を手にしたら、まずはママ・パパご自身が、どれくらい知っているかチェックしてみてください。おそらくほとんどは知っていると思いますが、それでも100%ではないでしょう。へえ、こんなことばがあったのかと思う慣用句がいくつかはあると思います。

本書にのっていることばは約900(巻末にあいうえお順の索引があります)。日本語を話す大人たちは、いつのまにかこんな膨大な数のことわざや慣用句を会話の中に挿入しているのです。あらためて考えてみると、すごいことです。

ページ紹介:ことわざとまんが
ページ紹介:塞翁が馬
ページ紹介:たらい回し

ただ、それでも最近、ことわざや慣用句の出番が少し減ってきているように感じます。

昭和の時代の子どもは、ことわざや慣用句を、学校で教わるより前に暮らしの中で覚えました。身近な大人たち、とくに祖父母など高齢の人たちから聞かされていたのです。友達がふざけて大けがをしたとき、近所のおじさんから、「もって他山の石とせよ」と言われ、「それ何?」とたずねたことを覚えています。テストで百点をとって得意になっていたとき、父に「勝って兜の緒を締めよ」と言われました。「良薬は口に苦し」「覆水盆に返らず」などなど、小さい頃に覚えたことばは決して忘れません。

会話の中にことわざを取り入れよう

あの頃に比べると、最近の子どもたちは、さまざまな年代の大人と出会う機会が少なくなっています。そのため昔の人々が会話の中で伝えてきた、彩り豊かなことばの世界に出会う機会も減ってきているような……。

みなさんの家庭の会話の中に、ことわざや慣用句は、どれくらい登場するでしょうか。「そういえば、あまり使わなくなっている…」と感じる方が多いのでは? 豊かなことばを知っていることは、キレない心を育てるだけでなく、勉強の成績にも直結します。ことわざ・慣用句・故事成語は、勉強としてではなく家庭会話の中で教えてあげよう! そのためにドラえもんの『ことばを育てることわざ図鑑』を活用してみようと思い立っていただければ、とてもうれしいです。

小学生のためのドラえもんことばを育てることわざ図鑑

原作/藤子・F・不二雄 、監修/白坂洋一、小学館刊、定価1,980円(税込)
書影「小学生のためのドラえもんことばを育てることわざ図鑑」

ドラえもんと一緒にことわざを楽しく学ぼう! ことわざ・慣用句・四字熟語・故事成語がこの1冊でわかる!

ドラえもんのまんがやひみつ道具には、ことわざや慣用句がたくさん使われています。本書では、テーマ別に、身近なエピソードや豊富なイラストと共にわかりやすく解説。語彙力・表現力・読解力の向上につながる工夫を随所に盛り込みました。ドラえもんの世界観を通して、楽しく学べることわざ図鑑です。

【本書の特徴】
◎総ルビ、ドラえもんのまんがで1年生から楽しく読める!
◎重要な約900語を収録
◎テーマ別だから覚えやすい!
◎まんがやイラストでひと目で理解できる!