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【1338169】日本人は受験本位の教育から離脱すべきである

投稿者: アメリカ名門大学   (ID:02ugAUuXhAM) 投稿日時:2009年 06月 21日 12:07

(私の意見)社会の変化に適応しようとしない日本の受験本位の教育を、批判もなく甘んじて受け入れるならば、将来大きなリスクとなって自分自身に降りかかってくる可能性は極めて高い。故に、日本の高校生は一刻も早く受験本位の教育から自らの意思で離脱し、「自分が得意なこと、好きな事の能力を伸ばす」教育に乗り換えるべきである。日本ではそういう教育は実現していない以上、アメリカ、イギリスに留学するべきである。そして、日本の大学向けの受験勉強から、アメリカの場合にはTOEFL、SATの試験対策、イギリスの場合にはGCE-Aレベル対策に切り替えるべきである。

(意見の根拠)2008年9月のリーマンショック以降、日本社会は激変しているにも関わらず、日本の学校教育は相も変らず東大、京大、阪大などの名門大学の実施する選抜試験で高得点を取ることだけを最終目標としており、その目標達成のためには手段を選ばないという風潮が日本中を覆っているのが現状だと思われます。現実の社会では2008年9月のリーマンブラザースの破綻に端を発した金融危機の影響は、大学生の就職に甚大な影響をもたらしており数万、いや数十万人の未来に暗い影を投げかけています。東大や京大、阪大といったトップの大学の学生と謂えど決して楽観できない状況です。名門大学を出ても、それは決して名門企業への就職を保証しなくなっています。
それが現実であるならば「名門企業への就職を最終目的」として小学生の頃から営々と受験勉強をすることは壮大な無駄な努力です。

高校生以下の子供しかいない家庭では、その父兄は日本社会が変質してしまっていて、日本の名門大学の価値が低下してしまっているという事実に気がついていないと考えられます。それらの父兄は自らの成功体験に基づいた価値判断をしているはずです。即ち、受験競争に勝ち抜き名門大学に入りさえすれば未来は開けるものだと思い込んでいるはずです。

父兄のこの現実と認識の間のギャップが存在するため、日本の名門大学は旧態依然とした入試を実施し続け、そして中高一貫教育の充実によって受験制度は強化され続けているのは間違いありません。

企業が求めている人材は、まさに「得意なことがある人材、個性のある人材」ということであり、日本の名門大学出身者であるというだけでは不充分であるということになるでしょう。おそらく名門企業は、日本の名門大学の出身者の中でも創造性豊かでリーダーシップのある人間にしか食指を動かさないようになります。そして、小学生から塾に通い続けて受験勉強しかやらず、これといった得意分野もなく、リーダーシップもない、単なる「受験が得意なだけ」の優等生には見向きもしなくなります。その傾向は、既に出始めているように思われます。そして今後は、グローバル化を至上命題とするような名門企業は、海外の名門大学出身の外国人やアメリカ、イギリスの名門大学を苦難の末に卒業した日本人に、大きな魅力を感じるようになるかもしれません。

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  1. 【1338566】 投稿者: 入学より卒業  (ID:gAM07SzXlyg) 投稿日時:2009年 06月 21日 20:02

    それから、米国の教育システムは、大学(学部)卒だけでは、最高学府を出たとは見なされず、学部時代に一生懸命勉強して、大学院に進学・修了することで、初めて高学歴者の仲間入りです。
    大学院への進学率が、日本よりも遙かに高いです。


    実は、米国の名門大学は、学部の入学定員よりも、大学院の入学定員の方が多いのです。
    例えば、ハーバード大学やイェール大学。
    学部は1学部(教養学部)だけですが、大学院は10大学院以上あります。
    スタンフォード大学は、学部の規模が大きくて6学部もありますが、学生定員は7つある大学院の方がずっと大きいです。


    米国の大学で興味深いのは、大学院進学を目的とした学部のみの小規模大学(カレッジ)が多数あることです。


    ですから、本当の意味で米国並の教育システムとなるためには、日本も大学院中心の教育システムとなることが求められます。

  2. 【1338602】 投稿者: AO入試  (ID:VW7L4NI202Q) 投稿日時:2009年 06月 21日 20:45

    大学の問題点は確かに多いですね。
    3年になると就活で学業どころではなくなってしまうなど、本末転倒もいいところです。
    大学院に行ったとしても、PDの問題などあって、学生が落ち着いて学問をする雰囲気にない場合も。
    いずれにしても、就職システムについての見直しも必要でしょう。
    大学入試について考えれば、専門分野を重視する方向性はありつつも、ある程度バランスの良い知識を身につけていることも、決してマイナスにはならないと思います。
    益川教授にしても、英語が苦手と言いつつも、旧一期校に英語ありで合格しているのですから。その時点では、ある程度はバランスが取れていたと考えることもできます。

  3. 【1338608】 投稿者: とまと  (ID:pE3uVy7psQY) 投稿日時:2009年 06月 21日 20:49

    〉多くの先進資本主義国は、「入試」ではなく「卒業資格試験」だと思います。


    たとえばどこの国ですか?

  4. 【1338619】 投稿者: アメリカ名門大学  (ID:02ugAUuXhAM) 投稿日時:2009年 06月 21日 20:57

    大学入試にしろ、大学のあり方にしろ、大学院のあり方にしろ、日本はてんでんばらばらで統一感がなく、そのことで、本来の力を発揮できていないように思えてなりません。非常に残念です。

    日本の大学院生の多くは修士どまりですが、そういうことで本当にいいのでしょうか?特に理系のPh.Dに進むような人は、それこそ逸材のはずですが、日本社会は非常に冷淡に扱っていると思います。
    サイエンティストをもっと大切にしなければならないと思いますね。

  5. 【1338687】 投稿者: 入学より卒業  (ID:gAM07SzXlyg) 投稿日時:2009年 06月 21日 21:42

    AO入試さま

    >大学の問題点は確かに多いですね。


    そうですね。
    入試を変えれば済むというほど、事は単純ではないように思います。


    PDの問題というのは、博士課程を出た後の問題なので、大学院修了者の大半を占める修士の問題ではありません。
    ちなみに、修士課程からすぐに博士課程へ進むのは、10分の1くらいで、しかも博士課程学生の半数が、社会人や外国人留学生です。



    もっとも、確かに、文系の場合は、大学院に進むと学部生の頃よりも就職に不利となりますね。
    不利となる理由は簡単で、学部卒よりも余分に歳を取ってしまうことがマイナス要因のようです。



    私の個人的な意見としては、若くして大学院が修了できるようになれば、就職で、年齢的に不利になるということもなくなるように思います。
    具体的には、大学の単位を高校の頃から取得可能にしたり、大学院の単位を学部3年生から取得できるようにし、なおかつ、大学院へ進学する場合は大学を3年に短縮可能として、更に大学院を1年で修了できるようにすれば、22歳で修士を取得することができます。


    問題は、日本では、「大学名」に拘りすぎる傾向にあり(ゆえに大学受験本位の教育システムになってしまっているのですが)、<どこの大学の単位か>ということが、意味を持ち過ぎていることです。
    私の提案としては、履修単位については、合格校以外の複数の大学で分散して取っても、卒業に必要な単位数に組み込んで良い、入学試験はあくまでも学位授与大学を決める手続きとする、といった制度に変えると良いように思います。
    そうすれば、AOや推薦入学で早々と進学先が決まってしまう高校生にしても、秋から次の目標に向かって学習できますし。具体的には、近所の大学や放送大学を利用して単位を前倒しして取得し、大学の飛び級をスムーズなものにするわけです。

  6. 【1338692】 投稿者: 入学より卒業  (ID:gAM07SzXlyg) 投稿日時:2009年 06月 21日 21:47

    >サイエンティストをもっと大切にしなければならないと思いますね。



    まったく同感です!
    理系が文系よりも経済的に「損」になってしまうような社会はおかしい。

  7. 【1338722】 投稿者: 入学より卒業  (ID:gAM07SzXlyg) 投稿日時:2009年 06月 21日 22:12

    ちょっと補足します。


    「卒業大学(学位授与大学)」で取得する単位は、卒業に必要な単位数の過半数、ということにすれば、「○○大学」卒、としてのアイデンティティも保てるように思います。


    米国並みになるなら、「○○大」卒よりも、「○○大学院」卒ということの方が大切だと思います。

  8. 【1338795】 投稿者: 学生のモチベーション  (ID:hodHFyLc4uo) 投稿日時:2009年 06月 21日 23:26

    教育に関してはあまりアメリカを気にしない方がいいと思いますよ、韓国、台湾みたいに。
    最近の日本は、ひと頃よりもアメリカの大卒者(もちろんいわゆる一流大学)が羽振りを効かさなくなっており、良い傾向かと思っていましたが、、
    (何だか3流国みたいですから)
    しかも日本で教育を受けて、向こうでのし上っている人がむしろ増えてきた印象もあります。

    学生の現状を抜きのお話しばかりみたいですが、、
    理系学生は文系よりは少しはましかと思いますが、
    それでも、ある程度講義内容を習得できているのはせいぜい3分の1程度です。
    有名大学では大学院に80%近くの学生が進学するのですが、
    大してやる気もなく、何しに来ているのか分からないようなのが一杯います。
    最悪なのは、30年以上前から言われてきたことですが、
    大学は遊ぶ所じゃないってことをモチベーションの低い少年少女にどうやって分からせるかです。
    まるで地方から東京に集団就職(古い)でやってきたような、
    全く勉強をしないでアルバイトばかりして(決して苦学生ではない)、
    社会を底辺から支えているような学生が大勢います。
    これは大学だけの問題ではなく、日本の社会的な問題だと思っています。

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