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【1974812】現役の算数講師ですけれども

投稿者: 戦場カメラマン   (ID:RRDmS1IE7IY) 投稿日時:2011年 01月 11日 00:22

日頃から拝見させて頂いて、保護者様の熱意が伝わると共に、我々講師もより熱心に指導することが求められているなと自戒する毎日です。


件名に書くのもおかしな話ですが、現在Nで算数の講師をしています。
ほとんどの学年とクラスを担当してきたので、ご相談には乗れるかと思います。


この掲示板にもしばしばあることですが、保護者様とスタッフのすれ違いの結果、意図しない誤解を招くことが多いと実感しております。
また、特に算数という科目の特性上、保護者様の気になる部分も多いだろうと思い、掲示板を立てさせて頂きました。
個人を特定されるような質問以外は、なるべく真摯に答えていきたいと考えております。
皆様よろしくお願い致します。

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  1. 【1975072】 投稿者: 戦場カメラマン  (ID:RRDmS1IE7IY) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:03

    >ももさま



    公文に戻ることが今後どうかという質問ですが、これについては良い悪いを私が申し上げることは出来ません。
    が、算数と数学の違いについて言及しておこうと思います。
    算数と数学の違いは、「考える力を必要とするか否か」です。
    算数は、難関校になればなるほど「初見の問題を、今まで習った材料で解く力」を必要とします。これには問題の分析力と観察力、そして冷静さが不可欠です。
    これに対して数学は、数勘と経験を必要とします。どれだけ同じパターンをこなすか、という問題にシフトしてくるわけです。
    従って、公文の手順的な演習が功を奏す場合があります。(ただし、証明問題などに効果があるかは疑問です)

    次の質問ですが、集団塾には長所と短所があります。
    長所は、膨大な情報量を持っていることです。それは、ある程度の見立てがつくことを意味し、大体どのくらいの実力ならばどの辺りに入ることが出来るという予測がつきます。従って、アドバイスを聞いていれば路頭に迷う心配がありません。
    短所は、先生と子どもの人数比が違いすぎるために、物理的に誰かに照準を合わせて授業をやることが不可能だと言うことです。これはクラスの中での格差があればあるほどに、生まれてくる弊害です。
    必然的に、お子様の状態を最も良く把握するのは保護者様になるという結果になってきます。

    受験は勝ち負けがある世界なので、難関校になればなるほど、負けに回る子どもが増えてきます。
    そのときに「第一志望じゃなかったからなんかなぁ」という気持ちになることは十分すぎるほど理解できますが、「受けた学校はどれも希望していたのだから」と発想を変えて頂けると、今後の学校生活も違う視点で送れるはずだと思います。
    今は気持ちが沈んでいるかもしれませんが、勝負は大学受験だと思って頑張ってください。

  2. 【1975087】 投稿者: 戦場カメラマン  (ID:RRDmS1IE7IY) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:17

    >ペンネさま



    計算ミスというのは、ケアレスミスと呼ばれるものでしょうか?

    まず「ミス」の中には2つの類型があります。
    1つは方法のミスです。
    例えば流水算で解かねばいけないところを、つるかめ算だと勘違いして解いていた場合などがこれに当たります。
    2つめは手順のミスです。
    例えば6を0と間違えて計算していたり、そもそもの繰り上がりを間違えて計算するものがこれに当たります。

    お子さまも、そして保護者様もそうなのですが、前者は「ミス」として認識するのですが後者については「いつでも直せる」と放置するケースが多く、結局入試当日も直らなくて不合格というケースが後を絶ちません。
    むしろ、後者のミスが全く無ければ合格になっていたのではないかと思う子どもがほとんどです。

    計算ミスについては、ある意味で条件反射的な指導が必要です。
    その子どもが犯しやすいミスの形を表にして、①字が汚いのでキレイに書くこと、②必ず÷2を忘れる、③単位は何で聞かれているか見ること…などその子どもに合った「ミスしやすいランキング」を作ります。
    そして最初は、例えば「計算と漢字」などやらせていくなかで「読めるように字書いた?」「÷2忘れてない?」などと口うるさく言いながらチェックし、ミスが減ってきたらやや過剰なくらいに褒めます。
    すると、子どもはミスをしなくなり、実力が上がってるわけではないのに点数が伸びてきてやる気を出します。これがきっかけで、更に難しい問題にも挑戦する足がかりになる期待も持てます。

  3. 【1975095】 投稿者: 戦場カメラマン  (ID:RRDmS1IE7IY) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:24

    >分かれ道さま



    お子さまが「比」の考え方をしっかり理解されているご様子で、非常に感心致します。
    というのも、大手塾で比を教えるのは大体5年生のときです。これは最初に線分図や面積図を使い、「比」という非常に抽象的なものを最大限に具体化して説明します。
    それを小5で完全に理解できる子どもはそう多いとは言えず、また6年生になっても同じような問題を解き直して受験にむかいます。
    ですから、「比」の感覚は非常に大事です。受験の最も基礎的な、しかし同時に最も難しい部分だと言えます。

    先の高校や大学受験を見据えて、とのことですが、お子さまが嫌がらない限り学びをやめる理由は無いと考えます。
    子どもはスポンジのように好きなことは吸収しますし、たとえ難しいことを今やっていたとしてもそれが原因で後から学ぶことが阻害されることはありません。
    頑張ってください。

  4. 【1975096】 投稿者: 中学生の公文  (ID:HgkJ.XfNvkU) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:25

    横からすみません。入学後の公文についてのみ、自分と子どもたちの経験から。

    中学受験に必要な算数の力として、
    「正確かつ速い四則計算」+「思考」
    が必要なのは当然として、公文などで前者が入塾前にできていればよいスタートを切れるというのはすでに書かれているとおりです。

    中学入学後に必要な数学の力として、
    「正確かつ速い文字列計算」+「思考」
    が必要になりますが、またもやこの前者に、公文など反復練習で固められる部分があるということだと思います。

    ここがぐらついていると、「考えろ」といっても非常に視界のきかない状況になります。中学入試できっちりやってきた子でも、文字列計算に習熟しているわけではないですから、入学後にあらためて公文などでここをがっちり鍛えるのは非常に有効です。

    もちろん、それだけではいけないというのは中学受験の算数と同様です。

  5. 【1975112】 投稿者: 戦場カメラマン  (ID:RRDmS1IE7IY) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:36

    >?さま



    1年前に見立てがつくか、の質問に対して答えたので、「天才タイプは受かる」という答えになりました。
    それほど疑問でしょうか。
    私は「天才以外は受からない」とは申し上げておりません。
    ちなみに天才は各校舎に1人か、多くて2人でしょうね。従って、難関校の定員を考えると天才はあまりに少ないことになります。

    また理想は、「最大限の努力を日々行う」という方だと思います。
    子どもにはそれぞれ特性があり、算数が苦手だけれども社会なら好きで大人も知らないことを知っている、という子どももいます。その子に対して、「算数を最大限頑張るんだ!!」という熱血がどれほど通用するかは疑問です。むしろ、やる気がなくなってしまい、受験に対して嫌な印象しかなくなってしまうのではないでしょうか。

    目的は問題を解くことではなく、受かることです。
    そのためには解けるものから解く姿勢に何の危険性も感じません。
    入試の配点は、難度の高い問題と低い問題の差が数点しかないのが現実です。計算問題は1点で大問は10点という配点はありえません。従って、難易度の高い問題は出来ればそれに越したことはないけれども、計算問題で落とせばプラスマイナスゼロに近くなるわけです。
    これは、学校側が基礎も疎かにしない方針を示しています。

    難関クラスの先生の話を出されていますが、難関クラス=天才肌ではありません。
    それは難関クラスに在籍する、天才を除いた人間に対しての言葉です。
    勿論これは本音の話で、塾講師をしている者は天才の存在を否定するでしょうけれども。そうしないと、天才は自分が指導して育てたわけではないので、指導力の評価には繋がりませんからね。

  6. 【1975125】 投稿者: セーラ  (ID:cDW4FzZmgxs) 投稿日時:2011年 01月 11日 11:49

    日能研の大手の他塾と比べて良い点、改善すべき点を教えて頂けないでしょうか?

  7. 【1975132】 投稿者: 日能研生  (ID:lJ0wshaxgSs) 投稿日時:2011年 01月 11日 12:04

    ぜひ質問したい事があります。息子がお世話になっております。日能研では予習禁止となっていますが、その理由はなんででしょう?初見の問題を解く力が必要だから?
    予習をすると、わかったつもりになり、授業に集中しないから?
    テキストは上位層向けに作られていて、初見の授業1回では、うちの息子は到底理解できません。
    ざっと予習すれば、授業は理解しやすいようです。
    しない時もありますが、その回は復習により一層時間がかかります。
    ↑は算数の事です。でも講師の方には『なんでするの?意味がないやろ?』と言われる様です。
    ほんとのところはどうなのでしょう?

  8. 【1975148】 投稿者: もも  (ID:kA3PuTY25H2) 投稿日時:2011年 01月 11日 12:32

    戦場カメラマンさま、お返事ありがとうございます
    中学生の公文さま、ありがとうございます
    ずっともやもやしていたので、ご意見いただけて嬉しいです
    第三者の目で相談にのっていただけるのは、本当にありがたいです
    個人面談の時に担任の先生も「演習量が足りないのでは」とおっしゃいました
    その時公文が浮かんだのですが、この地域は圧倒的に幼児さん・小学生ばかりで、中学生を見てくれる教室は他の区しかありません
    担任の先生から「チャート式」という言葉が出ましたが、公文に行かなくてもチャート式や学校の問題集で、今までより演習量を増やしていくっていうのはどうでしょうか?
    まだチャート式も検索していないので、おかしな質問ならお許しください
    大学受験は代数が大半だと聞きました
    自宅で基礎固めは難しいでしょうか

    あと戦場カメラマンさまのおっしゃる「天才」ってわかる気がします
    塾にいました
    5%くらいの確率らしいですね
    途中式書かなくて困るって、よくお母様が嘆いていました
    県外様々な中学を受験しましたが、全勝でした

    お忙しいでしょうが、お時間ありましたらアドバイスお願いします

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