中高一貫校で学校生活を満喫する娘、学校選びで重視したことは?【Sakurako vol.8】(2ページ目)

中1姉の学校選びで重視した点は?

これらのチェックポイントの中から、中学1年生の上の子の学校選びの際に重視した点について、書いてみたいと思います。

通学距離

娘の場合、本人が一番重視する項目が「通学距離」でした。そこで、通学時間は15分~50分(電車の待ち時間を含めてドアtoドアで1時間はかからない距離)まで、乗り換えはあっても1回までを目途に考えました。

ただ、通学可能範囲を狭くすると、学校の選択肢が大幅に減ってしまいますので、私自身は片道1時間半程度の学校までは見学に行き、かなり多くの学校を検討しました。
その上で、「私立の学校はどこも魅力的で甲乙がつけがたい」と思えたので、「遠くのA校も近くのB校もどちらも良い学校なら、近いB校に」と言うような感じで受験校を決め、最終的にはどの学校も通学時間は45分以内となりました。

ほかの項目は評価する側の主観や価値観に左右されますが、「通学距離」は入学後も絶対に変わらないポイントですし、お子さんの学校生活を左右するものでもありますので、実際に朝や夕方の時間帯に通学ルートで学校に行ってみるなどして、「毎日通う想定ができるか」を考えてみると良いかと思います。

娘が通っているイメージがつくか

娘が通っているイメージがつくか

学校選びで重視したことの2つ目は、よく言われることですが「娘が通っているイメージがつくか」でした。これは、学校説明会や文化祭などで学校にうかがった際になんとなく感じる主観的な面が多くありますが、学校側が説明してくださる教育プログラムや学校生活の中で、「わが子が楽しみそうな内容が含まれている」または「わが子が好まなさそうな内容が含まれている」などの客観的な面もあります。

たとえば、「徒競走などの個人競技のない、協力して楽しむことを目的とした体育祭」は娘が参加したら絶対に楽しむだろうなと思いましたし、「学年全員が短期留学をしてホームステイを体験する」と言う行事は、教育的な要素は大きいのでしょうが、娘は好きではなそうだなと思いました。

実際に、娘と一緒に学校の動画を視聴したり、パンフレットを見せながら説明したりすると、大抵の場合、思った通りの反応でしたので、娘の意見を聞きながら候補を絞っていきました。最終的に、娘の第一志望校とした学校は、何度訪問しても、この先生に娘を教えていただきたいな、この生徒さんたちの後輩になってほしいなと感じた学校でした。

最終的な受験校は娘自身が選ぶ

最後に、学校選びで一番大切なことは、「最終的な受験校は娘自身が選ぶ」と言うことです。

学校説明会にうかがった、ある女子校の校長先生が「思春期の6年間を過ごす中学高校で、トラブルが全くないことは絶対にありません。勉強や友達関係、部活などで壁にぶつかることは、どこの学校に行っても必ずあります。ただ、そのとき、自分が選んだ学校であれば、壁に向き合うことができます。必ず、学校はお嬢さん自身に選ばせてあげてください」と言うようなことをおっしゃっていて、とても納得したためです。

娘が志望校を決める際には、私が良いと思った学校何校かに連れていきましたが、私も主人も「ここも良いね」「この学校も楽しそうだね」と良い部分しか言わず、娘が判断するのを待ちました。

娘が、最終的に第一志望を決めたのは5年生の終わりごろだったと思いますが、その後は一貫して第一志望を想い続け、6年生の9月に過去問を解き始めてからは「この学校の問題だけは、全部、理解できるようにする!」と強い決意で問題に取り組んでいました。最後に合格を引き寄せるのは「この学校に絶対合格する!」と言う子ども自身の強い思いなのだと実感しています。