中学受験「魔の10月」!サピックス生の過去問演習【K-mama vol.14】

とうとう11月ですね。東京都、神奈川県の受験まで100日を切りました。
わが家としては、安浪京子先生の本で読んだ「親子ともにメンタルが大変な時期」を実感する9月、10月でした。

うちの小学校は秋に運動会、修学旅行とイベントが目白押しです。小学校最後のイベントに子どもは張り切っていますが、親はけがや疲れを心配して気の休まる暇がありません。なんとか無事健康に乗り切ってほしいです。

そろそろ出願情報の入力や写真の準備など入試に関連する手続きが始まるので、少し早いですが、今回で私のブログはお休みに入ります。

同じく6年生の皆さまにも良い受験になりますようお祈りしています。

今回は疑心暗鬼になりつつ取り組んでいる過去問、それからサピックスの入試対策説明会についてお話しようと思います。

難易度高い?サピックスでの過去問指導

授業内で過去問対策をやってくれる塾もあるそうですが、サピックスでは基本的に家で取り組みます。採点と直しまで家で行って提出すると、記述問題を中心に添削して直し方なども指導してくれます。

保護者会では、過去問は形式に慣れることが大切、学校がどういうことを求めているのかを理解することに注力し、点数は気にしないと言われました。

サピックスで実際どんな風に過去問指導が行われているかというと、うちの校舎(小規模校)ではこんな感じです。

・添削はラベルをつけた封筒に入れればいつ提出してもOK
・質問教室でも受けつける
・特定校は教科によって実施年度ごとに提出日が決められている

予想問題を毎週用意してくれている志望校別特訓に加え、過去問対策をしてくれると考えれば手厚いですが、やり方も何も初めてのことなのに、やや不案内な感じはあります。

サピックスの過去問対策で困ったこと

・教科ごとに古い年度から、新しい年度からという指示があり、管理が大変
・点数は気にしない、過去問本の配点もあてにならないと言われ、目標が不明確
・スケジュールを親が管理せねばならず、進捗管理に自信がもてない

過去問というと合格最低点を越えるのを目標に頑張るのかと思っていましたが、そもそもサピックスの先生方は過去問の点数や回数に固執しないので温度差を感じました。
これも志望校別対策に絶対的な自信があるせいでしょうか…?

わが家の過去問のやり方

図書館での自由に役立った、小型で持ち歩きやすい光るタイマー
図書館での自習に役立った、小型で持ち歩きやすい光るタイマー

とはいえ、過去問は大事とのこと。

悩みに悩んで個別指導の導入も検討しましたが、紆余曲折の末、わが家には必要ないという結論に。
これは目指している学校や校舎の規模にもよりそうです。

うちの場合はいざとなれば塾の質問教室がありますし、志望校も標準的な問題が多く、すでに長時間塾に行っているのでこれ以上「指導」はいらないと判断しました。

こんな感じで2か月間悩みながらやってみて、アドバイスがあるとすれば、

・第1志望校の過去問は結局1冊全部やるので、古いものから全教科、年度を合わせてやってよい
→最新のものをやらないで大丈夫かという心配もあるが、間に合わなければ中間をスキップすればOK。
・古い年代の時事問題はできなくても気にしない
・目的は形式に慣れること。できるだけ入試に近い環境で
→個別指導などの自習室はありがたいかも。図書館などの家庭と違う環境もおすすめ
・採点後の直しに時間をかけすぎない。間違えた知識はメモをとり、蓄積しておく
→過去問以外にもテストが多く、直しに時間をかけすぎると時間がいくらあっても足りない。

あまり悩まず淡々とやればよかったな…というのが全体の感想です。
図書館で自習する用に光でお知らせしてくれるタイマーを買いました。

不安とうまく付き合う「自分で自分の機嫌をとろう!」

過去問ですったもんだしていた9月、10月、自分のメンタルとして結構危機的な状況でした。

いつも受験に関して思うのは、初めての経験、なおかつ期限があるものなので、常に「これでいいのかな?」と半信半疑でやっているということ。もちろん誰も「これでいいんだよ」、「大丈夫だよ」とは言ってくれません。半信半疑でやっていくうちに「これでいいんだ」と自分に言い聞かせるようになり、そのうち「これでダメなら仕方ない…と考えないとやってられない」と腹が据わる感じです。

とくに、6年生の夏休み後は入試日も迫るなか、今までと勉強の仕方がガラっと変わって新しい知識を積み上げていく実感もなく、テストは多いし成績はものすごい勢いでアップダウン。「ほんとにこれでいいの…!?」の連続です。

親の焦りに反して子どもは疲れで家ではぐうたら、ミスも連発、情緒不安定の3点セットで見ていて不安しかないです。
説明会や文化祭予約なども終わって出願開始前の嵐の前の静けさで、子どもに過剰に集中してしまったような気がします。

逆に考えれば、ちょっと息抜きするにはちょうどよい時期だったのかも。
悶々と悩んでいたころ、秋晴れのなか海沿いを散歩したら、ものすごく晴々とした気持ちになりました。
ちょっとしたことですが、それだけ鬱屈していたのかもしれません。

子どもが勉強を頑張っているのにと遠慮している方もいるかもしれませんが、自分を甘やかしても良い時期なのかも…。推し活なども受験前最後のタイミングかもしれません。
ご家族に協力していただいて、または塾の時間などを利用しリフレッシュして、親自身のメンタルを整えるのも大切ではないでしょうか。

入試対策説明会「サピックスの入試サポート」

入試対策説明会で配布された資料
入試対策説明会で配布された資料

10月末にサピックスの入試対策保護者会に行ってきました。なんと最後の保護者説明会です。このタイミングでもう最後!? と思いますが、これ以降は全体ではなく、一人ひとり違う対策が必要になってくるということだそうです。

今回もオンラインとリアルでの同時開催で、相変わらず説明会後の保護者の列がすごいことになっていました。
主に、出願から入学手続きまでの流れと面接模試の説明、各教科から今後(正月特訓や冬期講習)の使用教材の説明と激励のお言葉がありました。
それによると、昨年同様、入試前の激励などはオンラインで、1月の授業もオンラインと通塾どちらも選べるそうです。感染症対策としてオンライン授業があるのはありがたいです。

肝を冷やした過去の失敗エピソード

各教科の先生方からの言葉にはうっすら涙ぐんでしまうような感動的なお話もありましたが、一番心に残ったのは、背筋も凍る実例の数々。

合格発表で受験番号を見間違い、合格していたことに塾から電話が入るまで気づかなかったご家庭、入学手続きが間に合わなかったご家庭、入試の最中、同じ校舎の子と話したために自信を失い失敗してしまったお子さんなど…。

特に入学手続きの件は塾も方々に手を尽くしたが結果は覆らず不合格となってしまったとのこと。親御さんとお子さんの心中を思うと身がよじれるような気持ちになりました。

とにかくできる対策を万全に、これからの親の使命と胸に刻みました。
特に、出願・入学手続きのスケジュールについては2人以上でダブルチェックするのをおすすめされました。

そのほか、面接や時事問題についての対策、冬期講習や正月特訓についてもお話がありました。
先生方全員「分からないこと、悩んだときは遠慮なくいつでも電話してきてください」とおっしゃっていて、対応がドライと言われがちなサピックスですが、先生方も子どもたちを合格させたい気持ちは同じだなと実感し、頼もしく感じられた説明会でした。

K-mamaさん

K-mamaさんのプロフィール

小学校6年生になる女の子(2023年中学受験予定)のママ。お子さまは3年生の10月からサピックスに通塾しています。夫婦ともに中学受験を経験しており、ご自身の経験から娘さんにも中学受験をさせることにしました。
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