電車通学の心得 慣れるまでは毎日が大冒険!子どもは意外と知らない電車のルール【ママまるvol.5】(2ページ目)

定期券やPASMOには気を付けよう!

定期券やPASMOには気を付けよう!

さて、話を通学に戻します。つい先日、中1の長男が定期券についてよく理解していなかったことが判明しました。長男の学校は自宅最寄り駅からたったの2駅。がんばったら歩ける距離だし、自転車の通学許可ももらっていますが、通学中に音楽を聞きたいがために、電車で通っています。

そんな彼がある日、学校のイベントで渋谷まで出かけたときのこと。「ねえ、改札出られないんだけど!なんで?」と電話をかけてきました。「え? PASMOにチャージされてなかったの?」と私。「え? だって定期券だから、どこでも行けるでしょう?」と長男。

これまで、学校よりも遠くへ出かけるときも、定期券(PASMO)にチャージしていたから改札を通過できただけだったのに、彼は定期券=期間内どこにでも行ける券だと思っていたようです。たしかに考えてみれば、改めて定期券の仕組みを説明する機会がなかったなと。よく考えればわかるじゃん! というのは大人の考えなのかもしれないですね。

定期券トラブルがもうひとつ。「紛失」です。行きは無事に定期券で電車に乗って行ったのに、帰ろうとしたら定期がない! 携帯ケースの中に入れていたのに、するりとどこかへ落としたというのです。しかたなく、翌日は切符を買って乗るように伝えてお金を持たせました。もう出てこないかと、夕方に再発行の手続きを駅でしていただきました。昔と違って、再発行ができるのがありがたいですね。その手続きをすると、前の定期券が出てきたとしても失効しているので使えません。

手続きを終えて帰宅しようとしたときに、長男から電話です。「ねえ、定期で改札通れないんだけど」と。「え? 定期見つかったの? 再発行の手続きをするから、切符で帰ってきてってお金渡したよね?」

学校内で見つかった定期券を持って乗車した長男。一方、私は長男がちょうど電車に揺られている間に、再発行の手続きをしてしまったため、改札で出られなくなった…というなんともタイミングの悪いできごとでした(笑)。幸い、駅を離れたばかりだったので、すぐに救出に行けましたけれど。

定期券の期限についても、注意が必要です。というのも、次男の定期の期限切れに気がつかず、PASMOのチャージもちょうど20円足りずに改札を出られなくて、ママ友が払ってくれたということが起きたからです。長男の分と2枚、違うタイミングで購入したため、期限も違います。どうしても忘れてしまうので、夫婦で共有しているスケジュールアプリに書き込むことにしました。

電車通学で身についた社会性

中1も小1も、二人とも電車通学で電車に慣れたことで、ちょっと社会性が身についたなと感じます。席を必要とする人はいないかと目を配ったり、足を投げ出さずにきちんと座るとか、言われなくてもどこの駅まで行くのかを自分で確認したりといったことです。

これまでは、親の行く場所にただついてくるだけという感じだったので、長男は特に乗換案内でササっと調べてくれたりするようになってずいぶん助かります。

長男は上り方面に2駅、次男は下り方面の混んでいない電車に15分ほどの乗車です。この感じもちょうど良かったのかもな、と思っています。小学生の場合は、どの時間のどの車両に乗って行くのか、お友だちと一緒に行けるのかどうか? など。そのほかにも、この区間で電車が止まってしまった場合はどこに連絡してどこで待つのか…など、詳しく話して決めておく必要があります。

ランドセルの中には、GPSのBoT、キッズ携帯を入れています。ほかには、緊急時や災害時に困らないように、330円の小銭、アルミの防災シート、ホイッスル、酔い止め代わりのミントビーズを小さな袋に入れてお守り代わりに。お休みの日などに、最寄り駅から前後の1、2駅は駅の眺めを覚えさせるために、一緒に降りて周辺を歩いて散策しておくことも、とても大切なことだと気がつきました。各駅のトイレの場所を教えておくことも忘れずに。でも、駅のトイレにはひとりでは行かないこと、というのも学校から指導がありました。だからいつも、お友だちと声をかけあってトイレに行くようにしているみたいです。

電車通学、いろいろ心配しだすとキリがないですが、今のところは二人とも無事に通っています。大人でも通勤ラッシュの時間帯は辛いですから、学校選びの際は実際に通学で乗る時間の平日の電車に一度乗車してみるのも、判断基準になるかもしれません。毎日のことですから、できるだけ安全に快適に通学して欲しいですよね。これからも安全に通えますように。

ママまるさんのプロフィール

45歳ワーママ。中1の長男、小1の次男、夫の4人家族。どちらかというとお受験否定派だった我が家が、ひょんなことからダブル受験となった。長男は第一志望ではない学校へ。次男は第一志望の学校に通い始める。ふたりの学校のギャップに驚きつつも、学費を稼ぐために奮闘する日々を綴る。

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