全力で挑んだ中学受験の経験を生涯の宝に【がんばり・たい 最終回】(2ページ目)

近県の受験でまさかの不合格も予定通りのプランで受験

近県の受験でまさかの不合格も予定通りのプランで受験

ところが、本番前に近県で受験した同じ偏差値帯の学校が不合格に…。
息子は簡単な問題を取りこぼすところがあります。オーソドックスな出題が多い学校でしたので、きっと取りこぼしがあったのだと思います
過去問でもこれまでの模試の結果を見ても「おそらく大丈夫だろう」と思っていたので、不合格を見たときには本当に焦りました。しかしながらよく見ると、合格最低点が8割レベルになっていました。受験後に点数が開示されるのですが、息子ができたといっていた算数や社会でも失点していましたし、取りこぼしをしたことは明らかでした。
そこで、息子の場合は、少し問題のレベルが高い方が合格の可能性が上がるのではないかと思い、併願校を決めました

しかしながら直前になってみると、「このままだとどこからも合格はもらえないのでは」と心配になりました。「第一志望校だけ受験して、ほかの学校は受験をやめた方が良いのではないか」とまで思いました。息子は第一志望には特別な思いがありましたが、それ以外は特に思い入れがなかったからです。それに、不合格が続くと精神的にキツイはずです。
塾の先生からは、全く考えていなかった学校の入試をすすめられることもありました。日程表や偏差値など見比べて再検討しましたが、魅力的な学校は見つからず、最終的には予定通りのプランで臨むことにしました

そして、いよいよ受験本番。我が家は結局、第二志望校の合格発表を見て受験を終了しました。この時点では、第一志望の結果はまだ分からなかったのですが、何とか1つ合格をもらうことができて、本当に安心しました。

「高い山」に挑むことが子どもの力を伸ばす

受験を終えた感想は、やはり偏差値表は正しいということ。しかし、試験にはそれぞれの学校の特徴が出ているため、偏差値に届いていても、試験対策を行うことが重要だと感じました

そして、例え高すぎる山であっても目標を持つことは大切だと思いました。この山を何とか越えたいという思いが力を伸ばしてくれます
第一志望校の対策講座では、最後に保護者も参加できる激励会がありました。「人生で一度しかチャンスのない〇〇校(第一志望校)の入試に全力を注いできなさい」というメッセージが心に残りました。合格はできませんでしたが、全力で臨んだ入試、そして今回経験した悔しい思いを生涯の宝にしてほしいと願っています

頑張ったからつかめた合格!友達を大切にして楽しい学校生活を

進学先の合格者登校日に、校長先生のお話を聞く機会がありました。「君たちは、頑張ったからここにいることができている。今日この場にいたかったが、来られなかった人の方がずっと多い。頑張ってつかんだ成功。頑張ったからつかめた成功を誇りに思ってほしい。そして、成功は頑張った先にしかないことも忘れないでほしいと思う」というお話でした。何を成功というのかはさておき、本当にそうだなと感じました。

こちらの学校、進学校としては珍しく(?)芸術科目に力を入れているようです。父母が入れるクラブもあるようなので、参加しようか検討中です。この学校に通う知り合いから聞いた話では、いわゆる伝統的な男子教育に力を入れているとのこと。息子は自由な雰囲気の中で、マニアックにそれぞれの興味を深めていくような教育を思い描いていたようですが、こちらは少し違うのかもしれません。
しかしながら、何だか楽しそうと思う部活や教科もあります。たくさんの友達に恵まれて今まで以上に充実した毎日を送ってもらいたいです。保育園や小学校時代は、今以上に楽しいことはきっとこの先ないよ! と感じるくらい恵まれた環境で過ごしてきました。バラバラの学校になってしまいますが、今までの友達との関係も大切にしてほしいと思います。

最後までブログにお付き合いいただきありがとうございました。普通男子の受験生活。参考にしてもらえることが一つでもあれば幸いです。

がんばり・たいさん

がんばり・たいさんのプロフィール

四谷大塚の直営校に通塾する6年生(2023年中学受験予定)男の子のママ。ご主人や職場の同僚など中学受験を経験した方の影響で、お子さまの中学受験を決めました。
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