夫婦間の受験に対する理解度はとっても大切!【ワーキングママvol.6】(2ページ目)

子どもが大切だから対立する意見はアリ!

夫も私も純付属(大多数の卒業生が系列大学に進学)以外の中学に行かせたいという考えがありました。中学に入学してからの6年後はどんな時代になっているのか分かりませんし、息子がどんな希望を持つのかも分からないので、進学先となる選択の幅を広げたいと思っているからです。

それでも、純付属校の説明会に行くと、その魅力に胸を撃ち抜かれてしまい、「やっぱり純付属の方が安心感が強いし、大学の設備も使えるのは魅力的。5年間で高校までのカリキュラムを終わらせ、6年目に受験一色になるよりも、6年間で自由に勉強できた方が、息子も受験を気にせずにのびのびとできるのではないかしら?」と、急に純付属校の資料を集めたりしちゃいます。

実際に、その後も付属校の説明を聞きに行きました。そんな時にも夫の考えはブレません。
「6年後なんてどうなっているか分からない。海外の大学に行きたいと言うかもしれない。だから選択の幅は狭めない。付属の魅力も分かるけれど、それよりは選択肢を増やしてあげたほうがいい。そういう考えだったよね。」と。
そうだった、そうだった。その考えは変えない方がいいと思っていたんだった。

逆に、夫から「公立であれば歩いて行ける場所にあるけれど、私立だと通学に平均1時間くらいはかかってしまうし、その時間はもったいないような気がするよね。」
という発言があると、「うちは一人っ子だし、私たちの仕事もリモートが多くなったから、学校の近くに引っ越しちゃえば?」なんて、私は簡単に答えちゃいます。
そうすると、夫は学校説明会に行った際に駅前の不動産屋さんで住宅情報をもらってきたり、ネットで相場を調べたりしてくれます。そんな形で”私立に行くことのメリット・デメリット”を少しずつ整合させていっています。

そして中学受験のことで夫に相談する時は以下のようなことを心がけています。

◎自分が良いと思ったこと、逆に不安に思ったことは、一度自分の中で整理をしてから、どう思うか相談をする。
一度整理してみると、自分の中で解決できて「相談するまでもなかった…」ということもあります。相手に自分の考えをきちんと理解してもらうためにも、まずは自分がちゃんと説明できるかをシミュレーションしています。

◎夫の回答が肯定的でも否定的でも、それが最終回答ではないという気持ちで聞く。
今決めなくちゃいけないわけではないけれども、そういう考えもあるし、息子にとってはどちらが良いのか考えてみよう、という思考を常に持つことを大切にしています。

◎自分が聞いて良かったと思う学校の説明会には、夫にも極力参加してもらう。
私からのまた聞きよりも、現場の先生の話を直接聞くと「なるほど!」と思えることがあります。特に男性は、身内からの意見よりも他人、しかもプロフェッショナルから話を聞くことで納得感を得られることが多いです。

◎子どもがいるところでは話をする内容、しない内容をしっかりと分ける。
受験をするにあたり、親もいろいろと考えて悩んでいるということを子どもが知ることは良いと思っています。入試や塾の費用についても話をすることがあります。しかし、親の考えが定まらずに言い合いになってしまったり、不安な雰囲気を子どもに感じさせてしまったりすることは、マイナス以外のなにものでもありません。マイナス要因のある話題は、息子が塾に行っている夕食中にすることが多いです。

夫婦といえども他人。意見が全く同じということはないでしょう。
でも、お互いに子どものことを考えているからこその意見の対立なのだと思います。
お互いに歩み寄り、相手の意見を尊重しながら、子どもにとって一番の環境を作りながら、受験に対して向き合っていきたい。
ちょっときれいごと過ぎでしょうか?でも、これからもお互いの考えをしかりと伝えながら進んでいきたいと思っています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
これからは学園祭などに家族で参加し、3人でいろいろな学校の雰囲気を感じていきたいと思っています。

ワーキングママさんのプロフィール

週4のフルタイム勤務と週1のボランティアをしている小学5年生の男の子ママ。お子さまは小4から日能研に通塾し、自転車部のある学校を目指している。