中学受験 6年生夏休みの弱点克服、効率のよいやり方とは?(3ページ目)

秋以降は、過去問に軸を置いた弱点対策を

学校によって、出題されない、重きを置かない単元は結構あります。なるべく早くに志望校を固め、志望校の過去問を解かなくても早めに見ておくことが夏以降は大事です。
そして、よく出題される分野の中で、弱い部分をやるという方針で秋以降は学習を進めます。

よく出る分野というのは、塾の先生、家庭教師、個別指導の先生が熟知されているので、相談をしながら、学校の出題傾向を保護者もしっかりと把握をしておきましょう。
また、学校によって問題が全然違うので、この学校とこの学校の対策をすると決めて学習を進めていきます。

秋に第1志望の過去問を解いたとき、合格者平均に達していないこともよくあることです。仕上がりのピークを11月以降に持ってくればよいので、この時点で達していなくても大きな心配をする必要はありません。

11月、12月になってもなお、第1志望校の合格者平均に10点以上の開きがあるとしたら、第1志望校を変えるというより、第2志望校で合格者平均点が取れるようにします。したがって、夏から秋、第1志望校を決めるときに、第2志望校をしっかり固めておくことも受験に向けた重要なポイントです。

森上 展安(もりがみ のぶやす)先生

森上教育研究所所長。中学受験塾、私立中高一貫校とその父母向けのセミナー開催、ニューズレター発行、リサーチ・コンサルティング業務、またこれに関する執筆、講演活動を行う。主な著書に「中学受験入りやすくてお得な学校」「入って得する人気校の選び方」「10歳の選択 中学受験の教育論」など、多数。

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