難関校先輩ママたちに聞く! 2022年中学受験、コロナ禍を乗り切る「1月受験・過ごし方編」(3ページ目)

1月中は学校を休む?休まない? 大切なのは生活リズムを崩さないこと

1月中は学校を休む?休まない? 大切なのは生活リズムを崩さないこと

エデュ:1月は学校を休ませるご家庭も多いようですが、みなさんはどうされていましたか?

鷗友学園女子中ママAさん:
埼玉の入試が終わってから2月1日まで約2週間。例年ならば学校に行かせたと思いますが、この2週間でコロナに感染してしまったり、濃厚接触者になったりして、2月1日に受験できなくなったら、きっと後悔するはず……。そう考えて、子どもは学校に行きたがっていましたが、お休みにしました。結果として、のびのび過去問を解く時間ができたので、よかったです。本番の入試と同じペース配分で、午前中に過去問を一通りやる、というサイクルができました。

エデュ:学校を休むことで、お子さまの生活リズムが崩れたり、ストレスが溜まったりしませんでしたか?

鷗友学園女子中ママAさん:
娘は自分で目覚ましをかけて早起きするタイプなので、学校を休んでいるときも、8~9時には机に向かって勉強を始めていました。ただ、学校を休むと、あまり家から出なくなるので、一緒に昼食を作ったり、テレビを見たり、夜は早めに勉強を終わらせてのんびりしたり、なるべく家の中で気分転換できるように心がけていましたね。

渋谷教育学園幕張中ママCさん:
最初は私も、学校を休むと生活リズムが崩れるのでは……と考えていました。でも、本人が3学期の始業式に登校したあと、「私、明日から学校休む」と言い出したんです。クラスの中にも、休む子がちらほらいるんですよね。それでうちの子も「学校を休んで、過去問をやりたい」と。実は1月に入って、第一志望の渋幕の受験日が近づいてきたのに、過去問で思うように点がとれず、本人はかなり不安になっていたみたい。担任の先生に相談したら、「ほかの生徒さんもお休みされる方が多いので、いいですよ」とおっしゃっていただきました。うちは地元の塾に通っていたのですが、1月中は塾の先生が自習室を開放してくださったので、そこに毎日通って、主に過去問を解いていました。

東京電機大学中ママBさん:
うちは基本的に学校に行くスタイルで、体力や気力がダウンしてきたと感じたら週に1~2回休んでいました。たまに息抜きとして、塾まで電車で1駅のところを、30分ほどかけて歩いたり、1時間ほど一緒に散歩をしたり、試験や模試のあと、本人の好きなものを食べに行ったりしてリフレッシュをしていました。

まとめ

わが家の1月受験は、栄東をはじめとする3校でした。本命は2月なので、1月に3校は多いかな、と最初は悩みました。でも、学校それぞれに入試のスタイルや時間帯が異なっています。いろいろなバージョンを体験するたびに本人の経験値がアップし、自信や安心感につながっていくのを見て、意義は大いにあったと実感しました。3校のうちの1つには、残念ながらご縁をいただけませんでしたが、それもまた良い経験に。「悔しいね~。この気持ちを2月にぶつけよう!」と、親子で新たなエネルギーに変換していたのを思い出します。では、今回のポイントをおさらいしましょう!

1.コロナ禍の影響が残る中、多くの人が集まる受験は不安も多いが、各学校で感染対策を考慮した入試が行われるため、「例年より混雑がなくてよかった」「入試に集中できた」と、プラスの面を評価する受験生も。

2.1月に一つでも合格をもらえると、ピリピリした緊張感が和らぎ、本人だけでなく家族全員に平和が訪れる。

3.受験前や受験後は、塾を大いに活用して。先生の適切な声かけやアドバイスが、本人のやる気や自信を引き出す。

4.受験票などの忘れ物がないよう、入試前日までにしっかりチェック。当日の朝食には、ふだんから食べなれているものや、消化の良いものがおすすめ。

5.1月中に学校を休むかどうかは、家庭の考え方によるが、子どもの体力や周りの様子を見ながら、担任の先生に相談を。休んだ場合、勉強だけの生活はストレスが溜まるので、親子で散歩をしたり、料理を作ったり、うまくリフレッシュできる工夫をしよう。