難関校先輩ママたちに聞く! 2022年中学受験、コロナ禍を乗り切る「1月受験・過ごし方編」

1月受験はもう目前! ただでさえ緊張する時期なのに、コロナ禍の影響が続く中、無事に入試当日を迎えられるのか、不安を感じる保護者や受験生は多いはず。今回は、女子校、共学校、大学系列校にお子さまを通わせているママたちが集まり、「コロナ禍の1月受験をどう乗り切った?」をテーマに語っていただきました。リポーターは、都内私立共学中高一貫校の高校3年になる娘をもつ、エデュママライター・KOKORO。1月受験をスマートに乗り越える方法が詰まっています!

★座談会の参加者★
・鷗友学園女子中ママAさん
・東京電機大学中ママBさん
・渋谷教育学園幕張中ママCさん

1月受験でつかんだ「合格」は、家族に平和を届けます!

1月受験でつかんだ「合格」は、家族に平和を届けます!

エデュ:みなさんのお子さまが受験した2021年の中学入試は、東京都の新型コロナウイルス感染者が増加して、緊急事態宣言が発令された時期と重なっていましたね。1月受験の様子を教えてください。

鷗友学園女子中ママAさん:
わが家は栄東を受験しました。去年の入試では、学校が新型コロナウイルスの感染対策にかなり力を入れていました。入試日程を2日間に分散し、さらに集合時間も1時間ずらした2グループに分けられていたので、例年のような混雑はなかったです。(※2022年度入試も2日間の実施。)そのため、最寄り駅から学校までの道のりも密にならず、スムーズに歩けました。教室では、各自の机にパーテーションが設置され、娘は自分の世界に没頭できて、集中しやすかったようです。結果、合格をいただけて、娘も私も心からほっとしました。とりあえず行くところができたので、2月1日に向けて、家族内はすごく平和になりましたね(笑)。

東京電機大学中ママBさん:
うちは、1月10日の西武文理を受けて合格をいただけたので、ほかに受験を予定していた学校をやめました。うちの子は、体力がないほうなので、コロナ感染が心配な時期に無理をさせず、2月の対策に時間を使おうと考えたんです。西武文理でも、コロナ感染対策にはかなり力を入れていましたね。密を避けるため、保護者の控室が複数に分かれていたのですが、校長先生が一部屋一部屋にご挨拶にいらして、受験生や保護者への誠意を感じました。

渋谷教育学園幕張中ママCさん:
うちの子もAさんのお子さんと同じ、栄東を受けました。わが家は埼玉に通いにくい地域ですが、塾の先生の「栄東に合格すると、2月に向けて弾みがつきます。点数が開示されるため、模試の感覚で受けるといいですよ」というお話を聞き、受験することに。うちの場合、早めの受験番号がとれたので、受験後、会場から早く退出できたのがよかったです。1月は栄東のほか、千葉の市川、東邦大東邦、渋幕を受験しました。

市川の入試会場は「幕張メッセ」で、例年は長テーブルに2名着席で行われるのですが、昨年はコロナ対策で、長テーブルに1名ずつ座り、ゆったりと間隔をとって受験できました。イベント会場なので、トイレの数は豊富にありますし、休憩時間も多めにとってくれるので、特に密になる心配はないと思います。

東邦大東邦は学内での受験でした。換気のため、教室の扉を全部開けて行われるため、本人は「廊下側の席だったから寒かった」と言っていました。

エデュ:千葉の3連戦は、かなりハードでしたね!

渋谷教育学園幕張中ママCさん:
そうなんです。本命の渋幕に向けて、日程的にもかなりハードでしたが、本人がどうしても受けたいということで、受験に踏み切りました。朝は始発に乗って試験を受け、帰りは塾に立ち寄って自己採点をしてから家に帰る。また次の日も始発で……というスケジュールには、親子ともども疲れましたね。でも、渋幕を受ける前日、塾の先生に「あなたがやってきたことを明日全て答案に出しきってください」と声をかけられて、安心して本番を迎えることができました。こういう言葉は、親が言っても耳に届かないので、塾の先生が上手に声をかけてくださって、本当に助かりました。