子どもにタブレットを使わせる前に、保護者がやっておくべき準備とは?(3ページ目)

Android搭載タブレットのペアレンタルコントロール機能

Android搭載タブレットでのペアレンタルコントロールの設定は2つあります。

iPadと同じように端末にあらかじめ備わっているペアレンタルコントロールの機能を使って設定する方法と、ペアレンタル用のアプリを使う方法です。

後者のアプリには、無料のものから有料のものまで多種多様なものがリリースされています。自分に合ったものを選ぶことができるメリットもありますが、どれを選べばよいかわからない場合のオススメは、iPadのスクリーンタイムとほぼ同様の設定が行え、利用者数も多い「Googleファミリーリンク」でしょう。

タブレットの使用を、ネットリテラシーを育てる機会に

タブレットを使う親子

ここまで、タブレットをお子さまに安心して使わせるための方法をお伝えしてきました。しかし、大切なのは、お子さま自身の「ネットリテラシー」を育てることです。

端末の使用に制限を設けることで、ある程度子どもを守ることはできます。しかし、インターネット上にはその設定自体を解除する方法も紹介されています。設定は家のドアにカギをかけるようなもので、子ども自身がカギを開けてしまうこともできるのです。また、お子さまがドアの外に出るときがいずれやってきます。そのときにお子さま自身が何を選ぶか、何を思いどこに歩いていくかは、親にもコントロールしきれるものではありません。

やみくもに「制限」や「禁止」をすることは簡単ですが、それだけでなく、あふれる情報とどう向き合っていくか、自分を大切にするとはどのようなことかなど、お子さまの成長に応じて伝えていく必要があるでしょう。

たとえば、インターネット上にある情報には不確かなものもあるということや、匿名でのSNSでは、誹謗中傷など言葉の暴力があること、知らない人と接触することで犯罪に巻き込まれることがある可能性もあることなど、お子さまの成長に合わせて具体的に伝えていきましょう。

インターネットのリスクも理解した上で、その便利さを享受するという姿勢を身につけておけば、それは、ペアレンタルコントロールもよりもはるかに有効な身を守る手段となります。

お子さまにタブレットを持たせるという機会に、保護者としてお子さまに何を伝え、与えていくべきか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。