過ぎたことを思い返しても仕方がない。そんなことはわかっていても、ふとした拍子に過去の嫌な経験を思い出してしまうこともあるでしょう。でもどんどん嫌な思い出に囚われてしまい、落ち込みがひどくなってしまったら…。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。
《お悩み》いつまでも立ち直れない自分をなんとかしたい
私はとにかく子どもの頃から落ち込むといつまでも立ち直れません。
落ち込むと、小学生の頃理不尽に先生に叱られたこと、中学生の頃、友人に不当な扱いをされたこと、社会人になって経験した嫌な出来事などを思い出し、悲しくなったり嫌な気持ちになったりをくり返してしまいます。
先日、中3の息子が部活動で存在を否定されるような出来事がありました。本人がどこまで気にしているのかはわかりませんが、私の方が落ち込み、消えてなくなりたい気持ちになっています。
主人は、そんなくだらないこと考えるだけ時間の無駄、と同じ話は、一回しか聞いてくれません。
前向きに考えるにはどうしたらよいですか？（投稿者：40代母さん）
自分は変わらないが、ねぎらうことはできる
「私も同じ。」「あなたは一人じゃない。」など、同じ気持ちを抱える方たちからの温かい言葉が届きました。
「気持ち痛いほどわかります。ネガティブな記憶や思考がぐるぐるまわり、どんどん落ち込みますよね。
いろいろ重なったとき冷や汗が出て貧血のようになり、病院で診察してもらいました。
私の場合、効果があったのは、嫌なエピソードを葬儀のように見送ることです。
棺に入れて、花を手向け、蓋を閉めて、火葬にしたり、川に流したり…。
火葬の煙が昇っていく映像や、清流を笹舟が流れて行く映像などを繰り返しイメージして、見送りました。
落ち込む自分を認めてあげることも試みて下さいね。
あなたは一人じゃないですよ。」
「私もそうです。そういうことが起きると長く巡らせてしまいます。人からは明るくて単純だと思われているので、重く話すのも気が引けます。
一度ゆっくりする期間を設けてはどうですか？休む、頓服を飲む、視覚・聴覚・嗅覚・体感温度を変える（声を出す、海やお風呂など場所を変える）、などがよいそうです。自分という人間と生きるのは変わりませんが、自分をねぎらうことはできますよ。」
「私も全く同じ状態でした。それ、『反芻（はんすう）思考』というそうです。
YouTubeにもアドバイス動画があるのでご覧になって下さい。私は本当に楽になりました。
息子さんについては、息子さんの存在を否定して来る人・物について、『酷いね！あなたは大切な存在だよ！』と一緒に怒ってあげて下さい。
少なくとも家族は自分の気持ちを理解してくれる、自分の存在価値を認めてくれていると息子さんが感じられれば、息子さんもやっていけると思います。」