【お悩み】合格率が50%の個人塾
小学4年生女子のお母さまのお悩み
近所に気になる中堅校があります。
その学校に特化しているとうたっている個人塾もあるのですが、合格率はおそらく半分程度のようです。入塾テストがあるものの、のんびりとした塾のようです。
主に塾長が主体で指導・運営されています。このような塾を選ぶ場合、どこを判断基準にすればよいのでしょうか?
また、合格率が50%というのは高いものなのでしょうか?
【プロからのアドバイス】塾選びはパートナー選び
塾選びに迷うお母さまからの相談に、教育家の小川大介先生が回答します!
合格率50%は高い?低い?
近年多くなってきているお悩みですね。特定の学校に特化した小規模な塾で、合格率50%というのは悪くない数字だと思います。おそらく、学習レベルが未成熟な子も幅広く受け入れているなかでの50%なので、丁寧で親身になってくれる塾なのではないかと想像しました。
塾長との相性が最大のポイント
個人塾を選ぶ基準は「塾長との相性」に尽きます。
お子さんが塾長の「人柄」を好きか否かで、勉強へのモチベーションが大きく変わるためです。どうにも生理的に受け付けない塾長だとしたら、どうでしょう?入試までその人のお世話になることは難しいですよね。
また、「教えてくれ方」がお子さんの「学び方」と合うかどうかもポイントです。
たとえば、口調や話す速度。ゆっくりじっくり考えたいタイプのお子さんは、まくしたてるように話す先生とは合いません。
一方、勝負事が好きで、どんどん先に進みたいタイプのお子さんは、将来の応用力をつけるために基礎を一つひとつ大事にするような先生だと、まだるっこしくて苦しいかもしれません。
入塾前面談で聞くべき5つのこと
では、親はどうやって決断していけはいいのでしょうか。
僕が同じ立場なら、間違いなく入塾前面談を申し込みます。時間は、1時間ほど。
最初に聞くことは3つです。
1. 塾の方針
「この塾が一番大事にしていることは何ですか?」と、塾の方針を聞きましょう。
2. 教え方の方針
「小学生の学力を伸ばす上で、塾長が大事にされていることはなんですか? どのような方法をとっていますか?」など、塾での教え方について聞いていきます。
3. 志望校の魅力
「長年指導されてきて、あの学校の魅力はどこにあると思いますか?」と、親では気づけない学校の良さを教えてもらいましょう。
このように、塾のことを知りたい!という前向きな姿勢で、信頼関係を作りながら塾長とのお話を進めたら、いよいよ核心です。
合格した子の共通点と、不合格になった理由を聞きます。
「合格したお子さんに、共通していることは何ですか?」「みんな頑張ったと思うけれど、残念ながら合格にたどり着けなかった子は、どんなところが足りなかったのでしょうか?」など。とくに不合格の理由は、学び方の問題点を教えてもらうのがよいでしょう。