中学受験の個人塾を見極める5つの質問(2ページ目)

踏み込んだ質問をする理由

不合格になった理由のような踏み込んだ質問までするのは、塾に入った後、合格するために親子で頑張るべきことを知るためです。後になって、実はあの時に親のするべきことがあった、などと知りたくないですよね。
「先に知っておいた方がいいことがあったら教えてください」と、伝えましょう。

塾長と話すことで、この塾に通いながら頑張るべきことが見えたら、持ち帰って家族と相談です。
「こんな一週間、一年の過ごし方になるね」と、塾に通い始めてからの生活をしっかりイメージしながら話し合って決めます。

塾選びはパートナー選び

「ここまでする必要ある?」と思った方もいるでしょうが、塾選びは、パートナー選びです。
わが子を一緒に育んでくれる、とくに学習面における大事なパートナー。それを選ぶのだから、相手の考え方、これまでの歴史、持っている知識を知り、自分たち家族はどんな人間なのかも伝えるのです。

その点、大手塾は相手の顔が見えないので、カリキュラムの検討をします。個人塾は、人間との会話。恋愛のようなものなので、よくよく相手を知らなくてはいけません。
このような違いも理解した上で、決めていってください。
良い出会いになるといいですね。

小川 大介(おがわ だいすけ)先生

小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。

あなたのお悩みを聞かせてください

一人で悩んでいませんか? お子さまの中学受験や家庭学習、親子関係、塾でのお悩みなど、お気軽にお寄せください。

お悩み相談の投稿はこちら ▸
専門家プロフィール一覧はこちら ▸