【中学受験】5年生の後半から始める注意点

5年生の夏期講習から中学受験を始め、学習の進め方に悩んでいるご家庭からご相談をいただきました。一般的に中学受験を始める時期は新4年生(3年生の2月)がセオリーとなっていますが、それにはどのような理由があるのでしょうか。小川先生が5年生から受験を始めたご家庭の課題を丁寧に説明してくださいました。受験を始める時期に悩んでいる方にもご覧いただきたい動画です。

【お悩み】5年・夏からの中学受験スタート

小学5年生女子のお母さまのお悩み

【お悩み】5年・夏からの中学受験スタート

小5の娘の母です。
夏期講習から入塾しましたが、夏期講習では振り返りや、宿題しない状況の中での評価3で、偏差値が出ない状況から9月スタートとなりました。

日々、親子で格闘し、毎日の計算と漢字を取り組めるようになりましたが、算数が苦手、漢字も練習をしてこなかったので、かなり不安です。毎日の計算と漢字も、少ないのになかなかやらないので前途多難です。
中学受験に向けて、どのように学習を進めていくといいのか教えていただききたいです。よろしくお願いいたします。

親の役割と課題を受け止めて!【小川先生のアドバイス】

小川先生:論点が多いご相談ですので、乗り越えなければならない課題を3つに分けてお話ししたいと思います。

1.親の役割は何?
中学受験は3年間で学ぶのがセオリーになっており、学年ごとに役割があります。4年生は基礎的な知識を身につけ、学びの土台をつくる学年です。そこから5年生の夏までに概念的な考え方や論理的な考え方をする土台をつくっていきます。そして5年秋からは土台を踏まえて、単元ごとの専門的な学習が始まります。

つまり、お子さんは土台がないのに専門的な学習をしているのですから理解できないのは当たり前です。親はこの状況を捉えたうえで塾の先生に相談し、実行可能な追いつき方の作戦を組まなければなりません。それが当面における親の役割です。

2.子どもの役割は何?
子どもの役割は毎週の課題をこなして学習の技術を高めることです。お子さんは授業の受け方や復習の仕方など学び方を知らないのですから、親が一緒になって勉強法をレベルアップしていく必要があります。親が励ましながら子どもができることを増やしていきましょう。

3.親の限界値を知ること
今までお話ししたことを実行するだけでも大変ですよね。親ができる限界はすぐにやってきます。
そう、3つ目に大切なことは「親の限界値」を認めることです。やると決めたことは実行し、難しいことは家族や周りの協力を得る・諦めるなど、限界を受け止めることも大切です。

また、お子さんが宿題に取り組まないとのことですが、丸がつく自信がないものに取り組もうとしないのは当然のことです。目先の目標として、丸を増やすためにはどのような学習をしたらよいか考えてあげてください。

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。