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【1285134】難関化する公立中高一貫校、検証へ 文科省

投稿者: がんばれ公立   (ID:H0z2T7zGqbM) 投稿日時:2009年 05月 11日 08:45

今日、次のようなニュースが飛び込んで来ました
皆さんどう思われますか?


難関化する公立中高一貫校、検証へ 文科省



中高一貫校をめぐり、文部科学省は入学選抜のあり方などについて今月にも議論を始めることを決めた。「難関化して小学校の勉強では合格できないところがあり、公教育として問題だ」との批判を受けたものだ。文科省は現状をくわしく検証する考えだが、保護者には「私立のように学費をかけないで大学進学に期待がもてる」と受験熱が高い。見直し論議は広く関心を呼びそうだ。


 公立の中高一貫校は99年施行の改正学校教育法で認められ、08年4月時点で158校ある。当初は、6年間でゆとりをもって教育し、生徒の個性を伸ばすための制度とされた。法改正の際、国会は「偏差値による学校間格差を助長させない」と付帯決議し、施行規則でも「学力検査を行わない」と念押しして定めた経緯がある。
 しかし、状況は一変している。大学進学実績が高い高校が併設した中学などで競争率は跳ね上がり、学校側は「適性検査」と呼ぶ長文の問題を出題。私立のように難しい計算を解くような問題ではないものの、文章や図表などを読み解く高い考察力を求め、私立入試並みの対策が必要なところが多くなっている。小学校などの現場には「私立に対抗して成績がよい子どもを早く確保しようとしている」という指摘が上がっている。


 県立千葉高校(千葉市)に昨春併設された千葉中学は、初年度は約27倍、今春も約17倍と高い競争率になった。地元の塾は専門の対策講座を設けたり、出題内容を分析した模試を実施したりしている。京都府の伝統校、府立洛北高校の付属中学も6倍を超えている。



 文科省が議論を始めるきっかけになったのは、規制改革会議(議長=草刈隆郎・日本郵船前会長)の動きだ。「私立への『民業圧迫』にならないか」といった観点から公立一貫校の問題を議論。昨年末、「塾通いなどが必要で、高額所得者が有利になる」「公立が担うべき役割を明確化するべきだ」と批判する答申をまとめた。答申は「抜本的な改善」を求め、▽地域の「トップ校」の高校には中学を設けない▽面接、作文、推薦などを適切に組み合わせる▽志願者が3倍程度を超えたら、選抜の過程で必ず抽選を採り入れる――といった方法を提案している。


 これを受け、文科省は今月にも中央教育審議会で議論を始める考えだ。各校が実施している「適性検査」はどうあるべきか、中高6年間の教育内容と目標・理念をどうとらえ、どう進めていくべきか――について関係者にヒアリングし、検証を進める。


 文科省の教育制度改革室は「競争が過熱気味な一方で、保護者のニーズが高いのも事実。こうした状況をどう考えるべきか、難しい問題をはらんでいる。いずれにせよ、制度開始から10年がたち、公立の一貫校の意味、教育内容と成果もあわせて検証する時期に来ている」としている。

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  1. 【1287432】 投稿者: 検証すべきなのは私学のあり方かもしれない  (ID:291FOLyw84o) 投稿日時:2009年 05月 12日 23:39

    (入学まで)
    難関化して小学校の勉強では合格できない、塾通いが必要、受験競争の低年齢化と過酷化、
    偏差値による学校間格差などなど、問題が顕著なのは私学のほうです。 
    eduでも、過酷な私立向け中学受験勉強に対する悲鳴をがあちこちのスレッドであがっています。
    上位1%の特別な子に合った学習内容を20%の子供にさせる異常な世界になっています。
     
    (入学後)
    文科省がすすめる週5日制を採用しない、英数国の受験科目に偏ったカリキュラムが多い。
    公立が週30コマ×40週の年間カリキュラムであるのに対し、
    週34コマ×35週のカリキュラムを組むので、芸術1コマが実は授業35回で終ってしまいます。
    受験に関係ない科目も同じ単位数やったように見せかけて、捻出した時間を英数国の受験科目にあてるのです。
    また、中高一貫教育校の認可が無いのに中学と高校の間でカリキュラムを組み替える違法行為がないかも検証すべきでしょう。

  2. 【1287543】 投稿者: がんばれ公立  (ID:H0z2T7zGqbM) 投稿日時:2009年 05月 13日 02:57

    公立中高一貫校の中学課程を、今までの「義務教育」という範疇で捉えようとすると、現状では無理があるような気がします。むしろ義務教育をこえたところの高等学校の基礎期と考えたほうがよいのでは。


    そうすれば、適性検査が学力試験並みでも構わないし、
    進学エリート校的な学校があっても良いような気がしますが・・・。


    当然、公立高校並みの授業料を徴収すればよい。
    これが払えなけば、救済措置をつくればいいのでは・・。入学してくる生徒で、現実払えない家庭はほぼ無いとは思いますが・・・。


    そしてさらに皆さんが言われているように、義務教育の範疇での公立中学をもっと良くすることを考えてはいかがでしょうか・・・。

  3. 【1287657】 投稿者: 今という時期  (ID:E9GzxGpl97A) 投稿日時:2009年 05月 13日 08:43

    そうですね…とりあえずの急務は公立中学の改善・充実ですね。

    都内限定の話題ですみません。
    現在の倍率を考えればもっと都立中高一貫校を増やすべきとの意見も多いですね。こちらは来年度で10校になったところで終了が確定していますがこれは極めて妥当だと思います。

    母体校としての諸々の条件を満たす都立高校をどんどん中高一貫化すると普通に高校受験できる学校の層が極端に薄くなります。
    実は母体校に適した学校はもっとも現実的なニーズが切実な学校でもあります。
    充実した中学生活を送って、トップ高校は無理だけどそこそこの都立高校、というコースをある程度確約することは中学生活のモチベーション維持に大きな影響があるでしょう。
    実は家で都立中高一貫校を選んだ理由のひとつが地域的に目標とするに手ごろな高校がない、ということでした。
    学力的にはトップ校が視野に入っても悪名高き内申の壁を考えると
    その次くらいかな…あれ?適当な高校がない!というパターンでした。
    ですから公立中の改善と、その受け皿である優良都立高校の確保は切り離して考えることができません。

  4. 【1287816】 投稿者: いまのままでいてほしい  (ID:X/SRKta.uzs) 投稿日時:2009年 05月 13日 10:26

    検証すべきなのは私学のあり方かもしれないさんに賛成です。
    中高一貫に娘が通っていますが、適性検査は別に家庭学習をしっかりすればできる範囲だし、(塾に通っていようがなかろうが、最終的には子供が目標をもって親と一緒に意識的に勉強すればできる範囲と思います)
    娘のまわりの友達も特にそれ用の塾に行かなくてもチャレンジを一生懸命やったり、市販の問題集をやってきたりした子が多いようです。

    中高一貫のこは私立の子のタイプはわかりませんが、どちらかというとのびのびと、それでいて勉強がもともと好きな子が入ってきていて、そのような
    周りの友達の中で刺激を受けてさらに勉強するという子のあつまりのようです。先生たちもそのような子にしっかり指導してくださって、親も英語のレッスンとかいろいろな面でちょっと協力したりとか。親の態度も教育ママも一部いるでしょうが、どちらかというとのびのびとしかししっかり勉強をしてほしいと温かく見守っている親が多いと思います。

    私学の受験のほうが異常じゃないですか?毎日毎日塾通いをさせて、小学校の範疇でないトリビア的な問題を解かせて・・・。国立対策用にちょっとN研の問題集をかじってみましたけれどもドップラー効果なんて必要なしですよ。
    適性検査のようが、より実践に即しているし、文章で説明させたり、作文を書かせるということはすごく将来的にためになるとおもいます。
    塾へ行くほどではないにしても勉強の好きな子はひとにぎりかもしれませんがいると思います。
    そういう子に門戸をひらくためにも、中高一貫は必要だと思います。逆に入ってからが大変なので、高校受験がないからとか地元の中学が荒れているから親の意思で受験した子はちょっとかわいそうかも。親も子もそこらへんのところを考えて受験させたらいいと思います。
    以上、今のままの体制でいいし、抽選なんてもってのほかと思います。

  5. 【1287895】 投稿者: 同感  (ID:0iKRlcv0/wI) 投稿日時:2009年 05月 13日 11:27

    いまのままでいてほしい様に100%同感します。

  6. 【1287928】 投稿者: 今という時期  (ID:E9GzxGpl97A) 投稿日時:2009年 05月 13日 11:57

    たしかに今回、問題となっているのは「難関化」した一部の公立中高一貫校で
    その限りではない家庭学習程度で合格が可能な学校については関係ないことですね。
    そのあおりで不必要な見直しが行われ抽選などの「改悪」を招いたらとんだとばっちりだと思います。

    しかし地域によっては通塾などの対策なしでは難しい難関校しか
    受検できる学校がない悩みがあることも事実です。
    私の住む地域も1時間程度で通える都立が一校、これが難関校で
    次に近い学校だと1時間半以上かかりますので
    ほとんどの子が仕方なく難関校を受けて玉砕します。
    埼玉、千葉などはもっと切実だと思います。
    このように改革を必要とする声も無視できないのです。

    どうか見直しが行われるのであればall or nothing ではなく
    それぞれの実情に即したものであって欲しいと思います。

    ひとつの鍵は現在存在する学校間格差を是として受け入れるか
    それをなくす方向で行くかでしょうね。

  7. 【1287949】 投稿者: こういう抽選は?  (ID:Xfz7Ily72.2) 投稿日時:2009年 05月 13日 12:07

    >今のままの体制でいいし、抽選なんてもってのほかと思います。


     京都などの公立中高一貫校で行われている抽選方式を都立に導入するのはどうですか?


     まず、適性検査を行って、成績順に「合格候補者」を定員より多めに決める。この段階で、成績下位層は候補から外れて事実上不合格になっている。
     合格候補者の中から、成績最上位層を「無抽選合格者」として選び、学校が入学させたい生徒を確保する。
     残りの合格候補者について定員いっぱいになるまで抽選を行い、「抽選合格者」を決める。
     最終的に「無抽選合格者」と「抽選合格者」は、両グループの名前を書いた用紙の入った封筒が箱の中で混ぜられた後に、紙を開いて発表されるため、合格者は自分がどちらのタイプの合格者なのか分からないようになっている。


     抽選を導入するようにという指導を守りつつ、成績優秀者を確保するうまい方法だと感心したものです。

  8. 【1287954】 投稿者: 京都市在住  (ID:/iJbXflmgfU) 投稿日時:2009年 05月 13日 12:20

    これが良いのか悪いのか分かりませんが参考まで・・・

    6期生、西京附属中学の合格状況 (平成21年度生)
    募集定員       120名
    志願者数       969名
    受検者数       962名
    入学候補者数    140名

    (無抽選による)
    合格者数        71名

    (抽選による)
    合格者数         49名

    合格者数       120名
    受検倍率       8.02倍

    無抽選による合格者数 71名
    抽選による合格者数   49名

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