- インターエデュPICKUP
- 最終更新:
投稿者: とくめい (ID:Asgc9TlSQLs) 投稿日時:2009年 09月 08日 13:00
昨夜(9月8日)のニュースゼロで、温室ガス25%削減について民主党の具体策例を挙げていたのをどなたかご覧になりましたか?
住宅の断熱化や自動車のエコカーへ移行など直接自分に関係することは覚えているのですが、ほかはどんなことを挙げていたのか覚えておらず調べてもどこにも書いてないので(たぶん調べ方が悪いのだと思います)、どなたか覚えてる方がいらしたら教えていただけますか?
また既に家を持っている場合は、断熱化に改築しなくてはいけないということでしょうか?
-
【1445076】 投稿者: ↑ (ID:Asgc9TlSQLs) 投稿日時:2009年 09月 29日 00:35
すみません 排出権取引相場はアメリカだけでなく日本にもありました。
-
【1445124】 投稿者: ドンマイ (ID:p0oktJYo6II) 投稿日時:2009年 09月 29日 01:40
とくめいさんへ、いやはやです。丁寧に説明してきたんですけど、ちょっと投げやり口調になってきたんですよ。笑
アメリカがCO2排出権を他国に売るということは、削減目標を設定して、それ以上に削減できた場合ですから、アメリカがそんなふうになったら上等ですね。
国やCO2排出企業がCO2排出権自体をお金を出してまで欲しいものでもなく、自社でCO2削減するコストより高くては買わないでしょう。
CO2排出権の相場が高くなれば、CO2を削減するほど儲かるので、国や企業が削減努力するインセンティブになります。その結果、排出権の売り手が出れば相場は下がります。
ちなみに、1990年代に経済が崩壊したソ連→ロシアは、何も対策をしなくても数十%の温室効果ガスを削減できると言われています。日本はロシアの排出権をあてにしているでしょう。
京都会議で決められた温室効果ガスの排出権取引では、発展途上国と排出権取引を行うことはできません。
温室効果ガスの排出に規制をかけることは経済発展に規制をかける可能性があり、そもそも先進国が蒔いた種をこれから発展しようとしている発展途上国も含めて規制するというのはどうか、という考えからです。
規制がなければ排出権もありません。
そこで、先進国が発展途上国に技術を提供することで、その発展途上国の温室効果ガス排出量が削減された場合に、その削減量を移転するのがクリーン開発メカニズムです。この排出権取引の考えは日本のためにあるようなものです。
日本は環境規制が厳しく、既に省エネや温室効果ガス削減が進んでいて、これ以上削減するためにはより高い技術を開発する必要があり、コストが非常にかかってしまいます。
そこへ日本や他の先進国ともにある量の温室効果ガスを削減しなければならなくなった場合、他の先進国は日本の技術を導入すれば容易に削減できます。日本が自国で排出削減するコストに比べて安く排出権を購入できるとすれば、削減コストが少なくすみます。
また逆の立場では、自国で温室効果ガスを削減するコストより高めに排出権を設定すれば、温室効果ガスを削減すれば儲かるという図式も出来上がります。
このように、排出権取引という経済的手法を取り入れれば、温室効果ガスを削減することがお金を生むので、温室効果ガスを削減できる余裕のある国は規制値以上に削減する可能性もでてきます。こういう流れになれば、地球トータルで考えたとき規制値を満たせたということになります。
asahi.com(朝日新聞社):温暖化対策「日本を見習って」 国連作業部会が開幕 - 国際
http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY200909280340.html?ref=rss -
【1445144】 投稿者: 企業戦士 (ID:PrJP44bC2Jo) 投稿日時:2009年 09月 29日 02:49
ドンマイ様
先回の書き込みから、スレがかなり伸びていて追いつくのに苦労しましたが、
ODAや 排出権取引等 CO2削減をどうしてもやらないとならないとの視点では
貴方様のご意見も理解もできますし、きっちり調べられている様なので ご主張に
違うのでは等も言う気はありません。
ただ、私の視点でも 貴方様のご意見も聞きたいかなと思います。
確かにご指摘の様に 排出権相場などは 資金面では一つの対策ではありますが、一方でドンマイ様も
既に言われてます様に 日本の各企業は既に 大変な削減努力、技術開発、投資を行っており、
それでも現状維持が難しい中で やはり大幅な削減と 企業(特にメーカとしての話しですが)の
更なる成長の両立には これらの技術を武器にして海外生産へ打って出る事にならざるを得ないと
感じてます。 この事がなくても 輸出立国の日本では この最近の為替だけでも海外生産に
更に拍車が掛かる位ですから。
その中で 資金的な対策だけでなく雇用面での配慮もいると思われませんか?
ODAや技術開発にも人も掛かるでしょうが、今の現有勢力と若手技術者の補強程度で足りるので
製造現場で働く 多くの人はその恩恵を受けれないと感じます。
このままでは日本も 今のアメリカみたいに 生産現場は殆ど海外になり、それなりの学歴と技術を有す
一部の人間しかまともに国内では働けない社会って その流れが心配です。
実際 私の会社でも 海外生産は既にかなり進んでおり、その流れの中で 国内生産拠点の統廃合を
自分自身で経験してます。 それまでその地にあった拠点が無くなる事で会社を去らざるを得なかった人、
自分の住宅をその町に残して 海外や国内の地方拠点等へ移動せざるを得なかった人、どちらも
ある意味地獄でした。 事が事なので本当に精魂尽き果てる話し合いと説得、本当に辛い
出来事です。 もう正直2度と経験したくないと思う程に。
今の厳しい経済状況で あれが再度起きるのかと思うとぞっとします。
勿論 確かに 地球規模での判断では削減しないと致し方ありませんが、 その影響等も十分に
論議されないままで どんどん話しが進んでいく今の姿が私には理解できないのです。
25%へのロードマップも、或いは 企業にどれ程の負担を求めるのかすら不明で コミットだけは
なされているのが現状だからです。 マクロな面では理解できますが、今の瀕死の日本経済で
せめて 少しは国内で論議がなされ 国民や企業がその負担のイメージだけは持った上で 今年12月の
会議で発表するのなら まだ納得性もありましたが、新政権発足直後で何も議論は無い状況で
政権をアピールするためとしか思えない様な 今回のやり方は 少し違うのではないかと言いたいのですが
おかしいでしょか? ある意味 この件 つい最近まで TVで放映されていたドラマ”閣僚たちの夏”が時代や経緯こそ違いますが何か オーバラップしてきます。 鉄鋼を初めとする一部の業界企業に規模縮小という重い犠牲を政府として求めているようで。 -
-
【1445242】 投稿者: ドンマイ (ID:p0oktJYo6II) 投稿日時:2009年 09月 29日 08:10
企業戦士さん、お話よく分かります。
「小泉・竹中内閣で製造業にも派遣社員を認める法律を通したから、今のような派遣切りや失業が酷くなった」という人も多いですが、製造業はグローバル化競争で人件費の安い中国に工場移転せざるを得ない中で、業界の要求で派遣社員を認めていなかったら、工場移転はもっと進んでいて、バブル崩壊後の企業の新卒・正規社員採用縮小で就職が叶わなかった人達が、派遣社員としても働き口がなかったかも知れません。
既存の製造業がそのような憂き目にあっているからこそ、日本の卓越した省エネ・環境技術を次の成長産業として、国内需要を開拓するとともに海外市場を開拓すべきじゃないんでしょうか?
日本国内ではもう省エネの余地もなく、需要も無いとは思いません。しかし、太陽光発電や風力発電も海外への技術や製品の輸出も視野に入れて量産してもっと安くしないと、国内でも普及が進まないし、ドイツ製の方が安くなって世界市場も奪われるでしょう。
省エネ・環境技術は日本のお家芸なのに、海外で生産する必要がありますか?
ハイブリッドや電気自動車の心臓部のバッテリー製造に必要なレアメタル(希少金属)を中国などから調達確保しないと量産できない方が問題。
省エネ・環境技術やエコ商品の普及を推進して、新しい輸出産業としてアメリカや中国・インドの市場を開拓しないで、これからの日本は他にどんな手があるのでしょうか? -
-
【1445681】 投稿者: ドンマイ2 (ID:eaFbZMCjYgA) 投稿日時:2009年 09月 29日 12:42
検索してると面白い情報も出てくるもんです。
↓出光と北大が商品化する牛のゲップ抑制剤は、アメリカやオーストラリアなどに輸出すれば、大きな効果があるでしょう。
牛は食べ物の消化のために反芻(度も胃から口に戻して噛み砕いてまた飲み込む)を繰り返しますが、口に戻す時に胃の中のメタンガスが一緒に吐き出されます。メタンガスは食物を微生物が発酵させるときに出る排気ガスで、人間のオナラと同じ存在です。
世界中の牛たちのゲップから放出されるメタンガスの総量は、大気中の全メタンガスの25%にも達するといわれます。メタンは、CO2よりも赤外線に反応しやすく、同量のCO2に比べて21倍の温暖化効果があります。
asahi.com(朝日新聞社):牛のげっぷを9割削減 出光と北大、天然素材発見 - 地球環境
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200803240407.html
出光興産は、牛の「げっぷ」として大気中に出るメタンの量を9割抑える天然素材を、北海道大学と共同で発見したと発表した。メタンは、地球温暖化をもたらす温室効果が二酸化炭素の21倍あり、げっぷの改善で、温暖化を防ぐ効果が期待できるという。日本畜産学会で、北大が発表する。
この天然素材はカシューナッツの殻から抽出した植物油と、シュードザイマという酵母菌が生み出す界面活性剤の2種。牛の四つの胃のうち、第一胃(ルーメン)内の胃液の粘り気を下げ、メタンの発生を抑えるという。
環境省によると国内の牛(肉用・乳用計約440万頭)からげっぷとしてでてくるメタンの量は年32万3000トン。二酸化炭素に換算すると年678万3000トンとなり、国内の温室効果ガスの年間排出量(二酸化炭素換算)の約0.5%にあたる。
出光は今後試験を重ね、どのように牛の胃に素材を送り込むかなども検討したうえで、11年度中にも商品化したいという。
ドクター石川のどうぶつ百科(石川濶・帯広畜産大学付属家畜病院助教授 )
http://www5.hokkaido-np.co.jp/pet/drishi/hyakka/20051006.html
先ごろ、スイスで開催された国際会議で、地球温暖化の原因の一つになっている牛の「あいき(ゲップ)」対策が話題になりました。
牛や羊などの反芻(すう)動物は、食べた草や穀物などを第一胃に生息する微生物の発酵作用により分解し、体内に取り込んで栄養源としています。この時に産生されるのが二酸化炭素、メタンガスなどです。これらのガスのほとんど(約90%)が、あいきとして大気中に放出され、とくにメタンガスが地球温暖化に悪影響を与えます。たかが牛のゲップと言ってはいられません。積もり積もって、世界中の牛たちのゲップから放出されるメタンガスの総量は、大気中の全メタンガスの25%にも達するといわれます。
このため、人口の十倍もの数の羊や牛を飼っているニュージーランドでは、畜産農家対象に新たな環境税(ゲップ税?)を検討中です。集めた税は、メタンガス(ゲップ)が出ない飼料や添加物などの開発、メタンガスを産生する細菌を殺すワクチンなどの研究資金にする予定とか。
牛も、のどかにゲップを出している時代ではないようです。 -
-
【1445692】 投稿者: 追記 (ID:eaFbZMCjYgA) 投稿日時:2009年 09月 29日 12:49
牛が一日にゲップする量は約500L、それでもゲップの効果は日本では、温室効果ガス全体の割合で言えば0.5%に過ぎないそうですが、
ニュージーランドに至っては人口約400万人に対して牛が950万頭、その温室効果ガスの割合は31%にも達するそうです。 -
-
【1447976】 投稿者: あ〜〜あ (ID:VofWjIX1/HE) 投稿日時:2009年 10月 01日 01:18
家庭負担があるなんて知らなかった〜
-
【1448003】 投稿者: 企業戦士 (ID:PrJP44bC2Jo) 投稿日時:2009年 10月 01日 01:51
ドンマイ様
次の成長産業として、省エネ・環境事業が大きな期待性を持たすものである点は
全く同感ですし、既に 日本だけでなく世界各国が凌ぎを削る競争にも
入っていると思います。その中で確かに日本は過去からの取組みの成果もあり
先行してますね。 又 単に事業の将来性との視点だけでなく CSR(企業の社会的責任)
の観点からも既に様々な取組みを行ってます。
海外シフトに伴う拠点統合により閉鎖された拠点跡地がどうなっているかご存知ですか?
全ての場所とまではいえませんが、昨今の土地下落等もあり手放せない土地に
公園を造り植樹したりするんですよ。 そうすることでCo2削減高の管理上も
少しですがゆとりも生まれますからね。 時には その樹を お得意様企業のお名前で
植樹したりもします。 お得意様企業でもやはり削減枠管理を行っており
こうした貸し借りが企業同士のつながりの底にあるいかにも日本的手段だと思います。
持ちつ持たれつは古い日本の悪しきしきたりだ等といわれる方もいらっしゃるかも知れませんが
これもある意味 企業間での排出市場を通さない排出枠取引みたいなものです。
そういう意味では 日本企業は既に精一杯の努力も配慮もしてますし、投資も将来への夢と
責任との視点で厳しい経営環境の今も余り止めたりしてませんね。
でも それも未だとても足りない。 現状維持が精一杯。世界の為だもっとやれといわれるのも
判りますが、まるで 精一杯勉強している子供にいきなり最難関校を来年受験しろというみたいです。
通れば良いのは判りますが、それを約束しろと迫られ、でもどうやったら可能性があるのかは
言ってくれないみたいにですね(余り良い例えではないかもしれませんが 苦笑)
省エネ・環境事業は確かに 技術者を中心に新たな雇用を生み出すでしょう。
でもその事業は単なるハードウェア的事業ではない可能性もあり(ノウハウやIPみたいな)又
仮に ハードの生産があるにしても 先進技術なので コスト的には国内生産でも可能ですが
一方で 排出高大幅削減への対応を考えると コスト面ではなく 排出高への懸念から海外工場を
使うとの考えも出てくるのではとも思います。 まぁ これは どんまい様のご意見も正しいし
企業もある程度の国内雇用も配慮するかも知れないので まだ未定エリアではありますが。
ただ、いずれにしても 25%もの削減にはかなりの投資と痛みが必ずありますので、本当に
その道を日本として選ぶなら 先ず 目先の国力回復を最優先で取り組むべきではないでしょうか?
なのに、正直 今の政府の言動 見ていてかなり嫌気がさします。
亀井氏はその言動で株価を下げ、藤井氏は 輸出企業が今の日本の雇用の大きな受け皿として
回復してもらわないいけないのに 円高容認とも取れる発言を繰り返しで、とうとう為替も90円を
切りおそらく殆どの輸出企業で業績悪化が避けられない状況です。
政府に 貴方方も国として財政資出で 街や各地に樹を植える事等でも考えてみたらどうですかと言いたくなります。 失業中の人に作業を頂く事で若干ですが失業対策にも CO2削減対策にもなりますよって。
それか もっと一次産業への回帰等も力を注ぐのも一案ですね。 って、でも その場合 政府の
思いの中に アメリカとのFTA推進も視野にあったと思うので それも難しいかなって
長くなりましたが、結局は 客観的に観ていて どうも 政府の一つ一つの政策や言動が 矛盾や
しっくりこない点があるように思えて仕方ないのですが それって私の思い込み過ぎでしょうか?
どんまい2様 牛のゲップの話し 正直全く想像もしてなかったお話しで興味深く読ませていただきました。