東大合格 2｜掲示板スレッド

おっしゃる通りでＡ型能力も大事です。特に会社で上に立つ（管理職の能力）には、周りがよく見えて、よく気がつき、仕事の速いＡ型能力が必要ですね。

入試から考えて、海城はＡが不得意でＢ型が多いと仮定します。そうすると、Ａ型能力をつけるにはより訓練が必要だということです。例を挙げれば、計算を間違えないで素早く解く力を獲得するには、Ａ型の人はさほど苦労しないかもしれません。でも、Ｂ型の人は人一倍努力が必要です。　

学校の提供するＢ型授業は、Ｂ型の子にとって、学業に対するモチベーション源泉であり、学力の深度を進めるために必要です。ただＡ型の勉強を厳かにしてはいけません。学校は自学自習でそれをカバーしろと言います。それはその通りですが、きっと生徒の方が、そういう地道な努力を優先していないのかもしれません。

Ａ型学力、Ｂ型学力は両方とも高めなければいけませんが、やり方として２通りあるように思います。非常に単純化して考えます。私のイメージから来る思いつきなので、気楽に聞いてください。

A＝中学教科書レベル、AA＝高校教科書レベル、AAA＝センター試験レベルとします。
B＝高校入試問題　BB＝大学入試問題　BBB＝難関大学２次試験問題
①Ａ→Ｂ→ＡＡ→ＢＢ→ＡＡＡ→ＢＢＢ
まず基礎力を作ってその上に応用力（思考力）を身に着ける。そういうスパイラルを廻す

②Ｂ→Ａ→ＢＢ→ＡＡ→ＢＢＢ→ＡＡＡ
持っているＢ型のポテンシャルを使って、まず興味を引き出し、学力を伸ばす。伸びた学力を利用して、それを裏付けるようなＡ型反復練習を後で行う。まあ高校入試問題を教科書レベルの前にやるとは考えにくいですが、教科書レベルの演習を完璧にしてから、応用問題を解くのではなく、基本をある程度理解できたら、即応用問題を解き、反復練習は自学自習に任せて、次の単元に行くという手法を言っています。何をイメージしているかと言えば、サピックスメソッド（復習主義）です。サピでない人はごめんなさい。先取りを進める中高一貫校は、どこもこの手法を取っていると思います。

本来であれば①が自然で無理なく学力を伸ばせるから一番よいと思います。しかしたとえば現役合格を考えますと、①の方式はたとえば高校２年までに全教科センター試験対応ができるまで完璧に仕上げる、高３で二次試験対応、みたいなことでどうしても②型を取り入れないと、高３までにＡ，Ｂ両方の対応が入りきれないのだと思います。先取りを進めるために、中高一貫校はこの方式を取る訳だが、Ａ，Ｂ共にすぐれている人なら、すんなりうまくいくが、Ａに難がある人は、充分な反復練習がないうちに、次のステージにいくため処理能力の不完全さが生まれるし、Ｂに難がある人は、授業が難解になりＢ先行型の勉強についてゆけなくなるのだと思います。

①は公立中学→公立高校のルートで難関国立大を目指す時だと思います。塾等でＢ能力は補うことになるとは思いますが。
さて海城も基本は②だと思います。英語は①に近いやり方を取っていると思いますが。英語に関しては②のやり方で、もっと先取りを進める学校がいくつか思い浮かびます（中２で英検２級を受けるような学校）。もっと①の方法をとればよいのか、それとも②をさらに推し進める（先取りを進めることに等しい）かは、断言できません。

全体としては、①にしても②にしても冒頭に書いたようにＡ型学習の不足が、進学実績の不安定に繋がっているような気がしています。難化に強く、易化に弱いということは、そういうことだと思うからです。

連投失礼します。

今年の麻布の東大の実績は、エデュの調査が正しければ、現役３３、浪人６５とあります。これをどう見るかですが、私はＢ型の進んでいる生徒の多い学校は、現役で間に合わなくても浪人時代に予備校教育でＡ型の修行を積むことで、合格できることを示していると思いました。

従って、海城も同じ部類だと思っておりますので（過去には浪人も多かったですね）、仮に現役で東大を受ける人数がもっと多い（其の場合、浪人に回る人数、比率が大きくなると思いますが）場合、結果として現役の人数も多少増えますが、浪人の人数がかなり増えて、麻布型の合格実績になると思います。もっと東大を受けることを奨励して、東大受験者が増えれば、全体の学力レベルを上げなくても、東大合格数は倍程度にはできると思います。

しかし、海城は学校としてもそういう方針は取っていないわけで、生徒のキャリアにあった学校選択が浸透していると思います。生徒／父母も、着実な学校への現役合格を望んでいる、ところが世間は東大合格数の数字だけでみる、そこにジレンマがあると思います。

私見では、もう少し全体としてに浪人するのを恐れずにチャレンジすればと思います。男子教育としては、なるべく細かいことは気にせず、大きく大きく育てることも大事だと思います。スマートな紳士は大事だけど、リスクを恐れない貪欲な肉食男子も世の中で生き残るには大事な要素です。上位校と学力の差はさして感じませんが、その辺のメンタリティーには差を感じます。うちの子もそうですけど。計算高く小さく纏まるより、猪突猛進というか泥臭くでも芯が通っていて、真摯な態度で理想を追求する力が大切だと思います。

海城はA型も重視していると思います。
学校説明会のときに教頭先生は

「入試の算数は結果のみ記載させています。
最後まできちんと計算できるかを見たいからです。
理系で困るのは雑な仕事をたくさんする人です」

とおっしゃっていました。
ちなみに教頭先生は化学の先生です。

職場でも、素早い判断、正確な仕事って大切ですよね。
理屈ばかりこねて、正確な仕事をやらない人には仕事を任せられません。

先生方と直接話したとも思われないのに、外野がA型、B型とラベル付けするのはいかがなものでしょうか。

確かに海城はＡ型教育に力を入れています。たとえば、英検や漢検の取り組み。その合格率は大変素晴らしいものです。また百人一首やドラマエデュケーションによるコミュニケーション授業も、Ａ型スキル向上の取り組みです。

また入ってくる生徒も単純にＢ型と決める訳には行きません。２／１，２／３と多様な生徒がいること、２／３は第一志望校のタイプにも影響を受けます。

Ａ型教育、Ｂ型教育と単純に分離することも本来なら難しく、そもそも両方必要で、対応も混ざったものになるでしょう。よって私が書いたことは、見方によっては全く間違ったものになることも理解しております。

しかしながら、「進学実績に関して、学校の猛省を期待したい」という意見に対して、「とにかくなんとかしろ」ではなにも変わらないと思います。なぜなら、生徒の傾向を最も理解しているのは学校ですから、学校は最善な策を講じていると思うし、生徒もそれに応えていると思うからです。それでも問題が残るとしたら（問題がないなら、議論は終わりですけど）、なんなのか紐解きたいと思ったまでです。

ですから、私の書いたことは仮説でしかありません。以下のＵＲＬで国語の先生が指摘しているような、海城の生徒の傾向の変化に対して、どう学校および生徒が対応してゆくかということです。中学における国語教育の強化がひとつであることは分かっており、それは大賛成です。次がなんなのか？皆さんのご意見を聞きたいというのが本心です。

http://www.kanken.or.jp/dantai/jirei/kantou/chukou39.html

Ａタイプ、Ｂタイプどっちがよいか？という話は、医者でいえば、前者が町医者、後者が研究医でありどちらがよいかという問題ではないと思っています。

ＫＳ　Ｍａｎｉａ さん、いつも興味深く読ませてもらってます。


ヨコですが、海城OBで、内沼晋太郎さんという方がいらっしゃいます。
ブックコーディネーターという肩書で、本の面白さを伝えていこうと色々と活動されています。
若い卒業生でこういう方が出てくるのは非常に心強く感じますね。完全ヨコでした！


では、今後も海城の教育についての考察等、楽しみにしています。

エデュの麻布の数字は間違いです。正しくは現７０人です。前期の現役は３０人。議論するなら、データは正しく。

人間はA型とかB型とか分類できるものではありません。
そのようなことを考えること自体頭の悪さを露呈します。

便宜的にそう分類しているだけでしょう。
ＫＳmaniaさんはお気になさらずに。
僕をはじめとした多くの読者が投稿を待っています。