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投稿者: ハリー (ID:E16E/CqgPBM) 投稿日時:2017年 01月 26日 16:56
渋幕中の今年の1次の4(2)なのですが、問題文は以下の通りです。
一つの円の周上に5つの点A,B,C,D,Eがこの順に並んでいます。三角形BDEは1辺の長さが7cmの正三角形です。また、辺ABとCDの長さはそれぞれ5cmで、辺BCとAEの長さはそれぞれ3cmです。このとき、辺ADの長さは何cmですか。
私はAD上に点FをAF=3cmとなるようにとると三角形AEFが正三角形になることを利用して解きましたが、途中で円周角の定理を使ってしまいました。(答えは8cm)
質問なのですが、この問題を円周角の定理を使わないで解けますでしょうか。
また、ありがちな質問かもしれませんが、円周角の定理(ついでにメネラウスの定理も)は中学受験では常識でしょうか。
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【4421816】 投稿者: 呑気な父さん (ID:igWDNjCFzPk) 投稿日時:2017年 01月 29日 20:37
●方針
ADとECの交点をPとすると
四角形ABCPは平行四辺形となるためAP=BC=3
三角形PCDは正三角形であり、PD=CD=5
よってAD=AP+PD=3+5=8
●平行四辺形の部分
円周角を使うと
長さ3の弦に対する円周角を③、同様に弦の長さに対して⑤⑦と置く
∠BAD=∠BAC+∠CAD=③+⑤、また∠BAD=⑦
∠ADC=∠ADB+∠BDC=⑤+③ =∠BAD
同様に
∠ABC=∠ABE+∠EBD+∠DBC=③+⑦+⑤
∠BCD=∠BCA+∠ACE+∠ECD=⑤+③+⑦ =∠ABC
よって四角形ABCDは等脚台形でありAD∥BC
同様に四角形EABCは等脚台形でありAB∥EC
ADとECの交点をPとすると
四角形ABCPは平行四辺形となるためAP=BC=3
小学生流では
四角形ABCDは明らかに左右対称なので等脚台形、よってAD∥BC
同様に四角形EABCも等脚台形でありAB∥EC
ADとECの交点をPとすると
四角形ABCPは平行四辺形となるためAP=BC=3
●正三角形の部分
円周角を使うと
∠PCD=∠ECD=⑦=60度
∠PDC=∠ADB+∠DBC=⑤+③、⑤+③=⑦なので∠PDC=⑦=60度
ゆえに三角形PCDは正三角形であり、PD=CD=5
よってAD=AP+PD=3+5=8
小学生流では
三角形ADBと三角形CEDは同じ形なので∠ADB=∠CED
∠APE=∠CED+∠ADE=∠ADB+∠ADE=∠BDE=60度
よって三角形APEは一片3の正三角形である
三角形PEDと三角形CBDは同じ形なので∠PDE=∠CDB
よって∠PDC=∠EDB=60度
∠APE=60度とあわせて三角形PDCは正三角形、よってPD=BC=5
AD=AP+PD=3+5=8 -
【4425614】 投稿者: ハリー (ID:K3eVdNIz6zs) 投稿日時:2017年 01月 31日 23:55
呑気な父さん さん
ご解答ありがとうございました。
これも正しそうですね。
> 中学数学を使うと簡単で小学校範囲での説明が難しい。
> 昔、子供と問題を解いている時に悪問だなあと嘆いたものです。
そうですよね。この問題は数学としては良い問題なのですが、過去問としてこの問題を解いた受験生は、渋幕を受けるには円周角の定理は使えないといけない、と判断するだろうと思います。
もう一つこの問題で疑問なのが、あてずっぽうでも正解してしまう可能性がかなりあるということです。この問題を出すなら記述させないといけないのではないかと思いました。 -
【4425662】 投稿者: 呑気な父さん (ID:v7zwVxJBDNw) 投稿日時:2017年 02月 01日 00:36
>あてずっぽうでも正解してしまう
算数おもろい (ID:.RScUJvnk7s) さんの回答で
中央に出来る三角形が「円の中心に対して点対称なので」正三角形であること
「∠AFE=60度(正三角形の角)と対称性から」
三角形AEFと三角形ADFは正三角形であることを記述させないと、
きちんと解けた子と、勘で出来た子を区別できません。
やぱり「悪問」です。渋幕大丈夫かなぁ。 -
【4425865】 投稿者: 算数おもろい (ID:.RScUJvnk7s) 投稿日時:2017年 02月 01日 08:29
まぁ、あんまり良い問題ではないですね。
しかし、良くないという点では理科のほうがもっと酷い。
あんまり、ああいう「ひっかけ」や「1つひっかかると芋づる式にダメ」
みたいな問題は良くないです。
渋幕は勉強よりも「カンの良い子」を集めたいのかな? -
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【4425930】 投稿者: ↑ (ID:JytVUBicDmA) 投稿日時:2017年 02月 01日 09:07
>小学生流では 四角形ABCDは明らかに左右対称なので等脚台形、よってAD∥BC
この問題の肝は
「4点が同一円周上にある四角形ABCDでAB=CDなら、AD∥BC」
が小学生の知識レベルで言えるかどうか。
見た目には四角形ABCDが等脚台形でも、証明できないと、ちゃんとできたことにはなりませんよね。 -
【4425932】 投稿者: いや一号 (ID:KVtHi0u6H6.) 投稿日時:2017年 02月 01日 09:07
高校範囲(数A)ですが、円に内接する四角形に関する定理(トレミーの定理)を使うと一瞬です。
AD×EB=AE×BD+AB×ED
が成り立つ。
仮定よりEB=BD=ED=7cm
AB=5cm、AE=3cm
なのでAD=8cm
あからさまにトレミーの定理を使えばすぐ解ける問題を出すのはよくないと思います。(知っているか否かだけで差がつくから)
塾でもトレミーの定理を教えるようになってしまいます。 -
【4426944】 投稿者: 呑気な父さん (ID:BVMVxEGtwHQ) 投稿日時:2017年 02月 01日 21:29
トレミーの定理がどんぴしゃなんですね。
最近の高校数学では図形の対立が増えましたね。
私は、自分で証明できない定理は気持ち悪くて
使えないんです。子供の参考書で勉強し直します。 -
【4427573】 投稿者: ハリー (ID:JvGaErMRRVE) 投稿日時:2017年 02月 02日 09:47
いや一号さん、すばらしいです。
一本とられました。