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投稿者: ミルク (ID:mZ.DDV62kfs) 投稿日時:2012年 09月 24日 15:23
「何がなんだ」ア
「何がどうする」イ
「何がどんなだ」ウ
1.「珍しく静かな教室だ」
2.「珍しく教室は静かだ」
3.「家には高価な絵がある」
4.「家には高価な絵がない」
このような型の問題で、名詞、動詞、形容詞(形容動詞)に区別するのはなんとなく子供も分かってきたようですが、少し文章がかわるとわからなくなります。
私も、解答がないため、正解がよくわかりません。
どなたかご教授いただけないでしょうか?
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【2698943】 投稿者: 中学国語担当 (ID:.DxqufdloZs) 投稿日時:2012年 09月 24日 16:20
文の基本型ですね。
まず、答えですが、
1.「珍しく静かな教室だ」→ア「何がなんだ」の形(「何が」に当たる部分=主語なし)
2.「珍しく教室は静かだ」→ウ「何がどんなだ」の形
3.「家には高価な絵がある」→イ「何がどうする」の形
4.「家には高価な絵がない」→イ「何がどうする」の形
見分け方は以下の通りです。
1.文がどんなに長くなろうと、述語部分に目をつけます。
2.述語部分を「言い切り」の形に直し、品詞を判別します。
今回の例文では、
1の述語「教室だ」の言い切り→「教室だ」(名詞+助動詞)
2の述語「静かだ」の言い切り→「静かだ」(言い切りのままでしたね。形容動詞。)
3の述語「ある」の言い切り→「ある」(これも言い切りの形のまま。動詞です。)
4の述語「ない」の言い切り→「ない」(これも言い切りの形のままです。形容詞です。)
3.その品詞の種類から、どの文型か判断できます。
名詞+助動詞→「何がなんだ」の文型
形容動詞や形容詞→「何がどんなだ」の文型
動詞→「何がどうする」の文型
「明日は暑そうだ」「優勝だろう」など、判断しにくい場合は、アタマの部分を見ます。
「暑そうだ→暑い」…形容詞だから「何がどんなだ」
「優勝だろう→優勝」…名詞だから「何がなんだ」
のような感じです。
と、ここまでは中学受験用参考書などにも載っている標準的な見分け方です。
もっとわかりやすく説明するなら、
ア「何がなんだ」
「何が」=「なん」だ
のように、イコールで結ぶことができるものの名前
イ「何がどうする」
「何が」「どう」動く?あるいは「どう」してる?の質問に答えられるもの
ウ「何がどんなだ」
「どんな」の部分、例えば「静かだ」というのを「~な」に言い換えることができる(静かな、と言い換えられます)
でもよいかと思います。
品詞分解も大事なのですが、まずは、述語を見つけられるかどうか、がポイントです。
いろんな文章、特に長文の中で述語を見つける練習をしてみてください。
参考になりますでしょうか。 -
【2698948】 投稿者: 中学国語担当 (ID:.DxqufdloZs) 投稿日時:2012年 09月 24日 16:23
連投すみません。
訂正です。
答えの部分、
【誤】4.「家には高価な絵がない」→イ「何がどうする」の形
【正】4.「家には高価な絵がない」→ウ「何がどんなだ」の形
です。申し訳ありません。 -
【2699019】 投稿者: ミルク (ID:mZ.DDV62kfs) 投稿日時:2012年 09月 24日 17:41
中学国語担当様
早々に、教えてくださり助かりました。
有難うございます。
1,2は納得できたのですが、
3.「絵がある」 → 「何がどうする」
4.「絵がない」 → 「何がどんなだ」
の違いがよくわかりません。
「ある」も「ない」も同じ形にみえるのですが・・・
「ない」は 教えてくださったような「・・な」に言い換えることもできませんし、どう理解するのでしょうか?
よろしくお願いいたします。 -
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【2699113】 投稿者: 中学国語担当 (ID:.DxqufdloZs) 投稿日時:2012年 09月 24日 18:58
ミルク様
見ていただいてありがとうございます。
説明足らずですみません。
「ある」(動詞)と「ない」(形容詞)についてですね。
「何がどんなだ」の文型の場合、もうひとつ判断方法がありました。(本当に言葉足らずですみません。)
「~な」の形にすることができない場合、「~くなる」と「~かろう」に変えることができれば、「何がどんなだ」の文型と判断できます。
「教室は静かだ」→「静かな」の形OK
「絵がない」→「なくなる」、「なかろう」の形OK
よって、どちらも「何がどんなだ」という文型と判断できます。
言い換え、と書きましたが、実は形容詞と形容動詞の活用形から判断しています。
形容詞の活用語尾→「かろ・かっ・く・い・い・けれ」
形容動詞の活用語尾→「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」
これらの活用語尾のうち、何でもよいのですが、動詞の活用語尾と混同しにくいものを使って判断の材料としています。「~な」は形容動詞、「~くなる、~かろう」は形容詞です。
次に、「ある」ですが。
「ある」は動詞です。でも「どうする」ではありません。「どうしている」という状態を示す動詞です。
上に示した、「何がどんなだ」の判断の仕方(~な、~くなる、~かろう)がどれも当てはまりません。そのことから「何がどうする」すなわち動詞の文型として判別されます。
3.「絵がある」 → 「何がどうする」
4.「絵がない」 → 「何がどんなだ」
3.も4.も「状態」を指しているので、よくわからないですよね。
「状態」→「何がどんなだ&何がどうするの一部」ということなのです。「状態」を示していても動詞なのが「ある」です。
ちょっとまとめます。
1.「何がなんだ」(名詞)
「何」=「なん」だ
とイコールで結ぶことができるものの名前(名詞)かどうか?
2.「何がどんなだ」(形容詞・形容動詞)
「~な」「~くなる」「~かろう」に形を変えてもおかしくないか?
3.「何がどうする」(動詞)
1.も2.も当てはまらなかったもので、「どう動く?」「どうしている?」の質問に答えられるもの。
このような順番で判断してみるのが良いと思います。 -
【2699198】 投稿者: ミルク (ID:1FkiVAgzHJs) 投稿日時:2012年 09月 24日 20:10
中学国語担当様
何度も有難うございます。
「ない」と「ある」
今まで、同じ型のものだと、思いこんでいま
した。
形容詞を、「~かろう」で言い換える事がで
きるかどうかの判断が1番しっくりきました。
理解の悪い私に、丁寧に教えてくださり、有難うございました。
また今後ともよろしくお願い致します。 -
【2699826】 投稿者: 余談 (ID:r79M6eodMj2) 投稿日時:2012年 09月 25日 10:15
上の方が素晴らしい解説をなされていますので、
付け加えることはないのですが、
ただ、
大人(スレ主様)が即座に見分ける簡易な方法を、余談ながらに如何なものかと、不要かもしれない書き込みをさせていただきます。
それは
英語の文型。
勉強って面白いもので(特に義務教育期間)、各教科それぞれ各学年に応じて(成長に応じて)うまく連動しながら学習が展開されているようで、
例えば、
小学校1年の足し算引き算は日本語の単純な文の組み合わせが基本ですし
(2個のりんごと3個のりんごがあります。りんごは全部で5個です(全部で何個でしょうか?))
小学校2年の掛け算はちょっと複雑な日本文の組み立てになる、
((単位が違うのが重要ですが)2本の鉛筆を3人に配るには6本の鉛筆が必要です(何本の鉛筆が必要でしょうか?))
こんな感じで、算数と国語が連動しているようです。
そこで、スレ主様のお題の文章なのですが、
中学校の英語で難無く英語の導入部分をこなしてもらいたいという思いがあるためか、中学入試でこのような国語の出題があるのかと夢想してしまいます。
中学1年になると先ず英語で第一文型~第二文型の導入部分を網羅的に学習するのと同時に、特にbe動詞を使った文章のマスターを目指します。
第一文型 S(主語)+V(動詞=基本的に自動詞)
( I sleep.)
第二文型 S(主語)+V(動詞=基本的にbe動詞)+C(補語)
( I am happy. / I am a student.)
(補語は、「名詞」もしくは「形容詞」)
ア「何がなんだ」
→ これは第二文型。「何が(S)」+is(v)+「なんだ(C)」。
補語は名詞ですね(I am a student.と同じ)。
イ「何がどうする」
→ これは第一文型。「何が(S)」+「どうする(V)」
ウ「何がどんなだ」
→ これは第二文型。「何が(S)」+is(V)+「どんなだ(C)」。
補語は形容詞ですね(I am happy.と同じ)
(共に第二文型のアとウの違いは、補語が名詞か形容詞かの違い)
設問を見ていきます。
1.「珍しく静かな教室だ」(日本語特有の主語なしですが)
→ It is a「静かな教室」
第二文型(補語は名詞=「なんだ」)
2.「珍しく教室は静かだ」
→「教室」is「静か」+「珍しく」
第二文型(補語は形容詞=「どんなだ」)+副詞(節)
ここまでは簡単に理解できると思いますが、
さて、以降の3.4.。
なんかややこしそう。
ここで、是非中学時代を思い出してもらいたいのですが、
英語の授業に突如出てくる「There is(are) ・・・」の形。
私は「何じゃこれ?」と思った記憶があるのですが、これが使われているのが3.と4.。
3.「家には高価な絵がある」
→ There is a「高価な絵」+「家には」
4.「家には高価な絵がない」
→ There is not a「高価な絵」+「家には」
+「家には」は副詞節なので無視しますと
3.と4.は「There is ・・・」の形。違うことといえば肯定文か否定文の違い。
では「There is・・・」って何文型?なのですが、
基本的に第一文型とされています。
思い出してもらいたいのですが、中学の先生が
「この There is (名詞)はひっくり返していいんだよ」とか話していませんでしたでしょうか。
There is a book. (本がある)
A book is there. (本がある)
there の意味は「そこに」で、副詞。
「There is ・・・」の文は何と、副詞が主語になっているの?という感じです。
つまり、
There is a book.はひっくり返して A book is (there).
つまり「本がある」は第一文型。
「ある」って一般動詞のような感じですが、英語になればbe動詞。
「何がどうする」と「(何)がある」というのは違うように見えても、英語なら主語(s)+動詞(v)。
もうスレを閉められてご覧にならないのかもしれませんが、そしてこれをそのままお子様の説明に使えることもないのですが、何かの参考になればと思っています。 -
【2700219】 投稿者: ミルク (ID:1FkiVAgzHJs) 投稿日時:2012年 09月 25日 16:08
余談様
とても丁寧な解説をしてくださり、有難うございました。
中学入試で、文の型を習うのは、おっしゃる通り英語の文法への橋渡しなのかもしれませんね。
「何がどうする」と「〜がある」は、違うように見えるけど、英語では、どちらも
主語+動詞 で一緒なんですね。
ご教授、有難うございました。