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【698356】読解テーマをことごとく外す息子

投稿者: 薄暮   (ID:mcj9MyCbOJo) 投稿日時:2007年 08月 19日 17:52

国語の偏差値が合不合予備で50台後半、サピックスの組み分けで50前後、残りの3教科は65以上の偏差値です。開成中学を目指しています。ここ半年ほど国語に7割くらいの勉強時間を割いていますが効果があらわれません。記述の対策よりもっと以前に物語文にの内容が理解できないようです。一文一文にこだわり、話の流れを捉えるのが苦手で、ある一文や一語で「?」と思うと気になってそれ以上読み進めずループしていたり、心理描写が読めず、親が子を憎む設定になったり、ありえない頓珍漢な理解です。読むのも遅く、50分のテストで40分は本文を読んでいます。このまま過去問を進めたらよいのか(塾の指導による)、それともどうしたらよいか暗澹たる思いです。

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  1. 【698363】 投稿者: 薄暮  (ID:mcj9MyCbOJo) 投稿日時:2007年 08月 19日 18:06

    すみません、上記、途中で送信してしまいました。
    下記をご覧ください。
    -------------------------------------------------------
    国語の偏差値が合不合予備で50台後半、サピックスの組み分けで50前後、残りの3教科は65以上の偏差値です。開成中学を目指しています。ここ半年ほど国語に7割くらいの勉強時間を割いていますが効果があらわれません。記述の対策よりもっと以前に物語文の内容が理解できていないようです。一文一文にこだわり、話の流れを捉えるのが苦手で、ある一文や一語で「?」と思うと気になってそれ以上読み進めずループしていたり、心理描写が読めず、たとえば親が子を憎む設定になるなど、ありえない頓珍漢な理解です。読むのも当然遅く、50分のテストで40分は本文を読んでいます。このまま過去問を進めたらよいのか(塾の指導による)、それともどうしたらよいか暗澹たる思いです。これからの5ヶ月せめて内容理解させるのには何が有効でしょうか? 本人、答案提出の際はあさはかにも「満点。」と思って提出するそうで、あとで撃沈されていますがはやる気だけはありますのでみなさまのお知恵をいただければと思います。 どうかよろしくお願いいたします。




  2. 【698489】 投稿者: 桑野  (ID:Vo5JidLB1rI) 投稿日時:2007年 08月 20日 00:27

    この数年、男子難関校にあっても、心証描写の細やかな動きを読み取れる生徒を求める傾向にあるようです。
    このことは、社会や大学などコミュニケーション能力が高く求められていることが背景にあります。
    頭脳優秀でも人と上手に関われない生徒では、これからは通用しないという証です。
    ですので、ミクロな観点で開成の突破という視点だけでなく、マクロにとらえ、しっかりとした
    コミュニケション能力=相手を思いやれる能力=物語文で登場人物の心の動きを読み取れる能力が
    必要なわけです。

    で、どのような対策をすればいいかというと、本質的には友人や異性や大人といろいろな会話を通して
    実践的コミュニケーションを図り、そのなかでも、心が動かされることが実は重要です。
    現実の人間関係のおける、成長物語があってこそ、物語内での登場人物の心の移り変わりが
    読み取れるのです。

    ただ、小学生にそれを求めることは環境として困難なことはいうまでもありません。
    関係性が薄く、幼稚な部分がまだおおい、男子に関しては、どうしても、仮想現実の中で
    磨くしかないでしょう。もしくは、大人が丁寧に、サポートしていくのが適当です。

    ここで、どう指導すべきかということになりますが、時間があるのなら、親子で映画を見たり、
    本を読んだりして、大人の関わりを実際に見せたりして、その内容について話し合うのが一番です。
    あのシーンで主人公は何を気づいたのか、あの章になって作者はなぜいっていることを全く逆にしたのか、
    親戚の叔母さんはなぜ簡単に礼を言わなかったのか、などなど。
    そういうことの積み重ねが人とのコミュニケーション能力の向上につながると思います。
    ただ見ただけ、ただ読んだだけ、ただ大人の話を見せるだけでなく、その解説を親がすることで
    経験値をアップさせてやるのです。これには、長い月日が必要です。

    現在6年生ということですから、のんびりそういった親子の関わりを持つ時間はないので、
    この代替をどうするかということになります。
    となると、もし貴方が十分に関わる時間がとれるのなら、親子で物語文を一緒に解いてください。
    まず、問題文を設問は無視して、音読させます。そうえで、口頭で何が書かれいるのかを
    説明させます。ここで、間違っていても指摘せずに、次に、主人公はどういう心の変化が会ったのかを
    述べさせてください。さらに、他の登場人物がいるのなら、それらに人々がどう変わったのかを
    聞き出してください。
    これに対した貴方は、順番に模範でなくてもかまわないので、すこし間違っている部分を残しながら
    自分の解釈を説明してください。子供の説明を引用してもいいですし、間違いがあれば指摘しながら
    説明してください。
    そうしたら、この解説に対する息子さんの反論を述べさせてください。うまく、貴方の間違いを
    指摘してくれたら大いに褒めてください。また、指摘できなかったら、貴方が子供と話していることで
    気づいたということにして、訂正して説明してください。
    これを週2回程度秋まで続ければ、確実に心証を読み取れるようになります。
    なお、問題は解いても解かなくてもかまいません。あくまでも、問題文を利用するだけで
    解くことを目的としていないからです。ですから、過去問集のようなあるといいでしょう。
    それも、女子の問題集がお薦めです。女子は物語文が沢山ありますので。

    国語は算数のように演習を積めば即、結果が現れる教科ではありませんが、
    地道に積み上げれば、確実に黙読の速度は上がりますし、経験を重ねることで
    パターンも分かってきて、文章全体の趣旨をいち早く読み取れるようになるものです。
    じつは、受験国語の物語文は割とワンパターンなことが分かってくると思います。

    なお、一度アップした国語力は早々下がらないので、あげることができたら
    すばらしい武器になります。その点は教えてあげてください。励みになるでしょうから。



    もし、貴方がこのような相手ができないのなら、個別の教師にお願いするといいでしょう。
    それも、経験のある、物語文を国語を教えられる先生を見つけてください。そういう先生は少ないですが、
    大きな塾なら必ず見つかります。

    ご検討をお祈りします。

    なお、これはあくまでも一般人からのアドバイスです。役立たなければ読み飛ばしていただけたら幸いに存じます。

  3. 【700113】 投稿者: 薄暮  (ID:mcj9MyCbOJo) 投稿日時:2007年 08月 23日 17:44

    桑野 さまへ:
    -------------------------------------------------------
    ご返事が遅くなりました。感謝の念でいっぱいになりながらどのように
    応答申し上げるか考えておりまして申し訳ございませんでした。
    桑野様のおっしゃることはひとつひとつが的を射ており、私が言わんとすることの
    さらに問題の本質部分を明らかにしてくださいました。そのご慧眼にはいたみいりました。
    塾の課題に追われながら薄々感じていたことではありました。本来、国語の入試のとくに
    小説文で問われていることは、塾テキストで勉強することではないのではないかと。
    うち(の息子)には大事なことがすっぽり抜けています。桑野様がおっしゃっている、
    あたりまえのコミュニケーション能力が身についていればこんなにはなっていなかったの
    ではと。
    大人である親にとっては大家族と長い年月、経験で当たり前に習得できているものが、
    核家族で小さい頃からの塾通い、テレビ、映画を取り払った日々を過ごさせてきた息子で
    す。
    就学前は、私が家事の際、番組を問わず子守代わりにテレビを見させておいたら本人も楽しげでしたし、
    テレビから色々な情報を得、国語は中学年前半までは他教科の足を引っ張ることはなかったです。
    しかし4,5年になり、算数に手がかかるようになってから国語を軽視、読書の時間も削る
    ようになると、だんだんと本、とくに小説系は読まなくなりました。心理描写のある表現は
    とばして筋を追うだけのようでした。実生活では自分から相手に仕掛けることはないので
    すが、相手の心を思いやるのは本当に苦手で、人のトラブルの場面に遭遇すると、
    面白がる、また人が途方にくれたときに出る気の抜けた笑いは、その対象が滑稽だから
    だろうとくる。人の善意が感じられないなど。自分で育てておいて無責任ですが、
    喧嘩は起こしませんが、なにかこう、どうしてこうなのか、違和感を持つのです。
    この調子ですから、小説の内容の設問に対する答えはいつも頓珍漢で(憎む、腹を立てる
    内容になることが多い。表面的には腹を立てているが根底には深い愛情があってこそ、
    などが理解できないようです。)、目も当てられません。それでもわが子のことですから、
    親が責任を持ってちゃんと導いてやらねばならないのですが。

    それにはどうしたらよいのだろうという悩みによくぞここまで明快に書いてくださり、
    ありがとうございます。うちの子供のような読解レベルの低い子供には設問を使わない
    ことがポイントなのでしょう。内容がわからないまま、問題を解くのは液状化現象の土地
    に建物を建てるようなものですから。本人も親もがっかりしますし。また、女子中学の
    過去問の件はよくわかります。塾で課題に出されますが、歯が全く立ちません。難しいです。
    解かせて点数化して親子とも肩を落としてそのままだったような気がします。
    しかし、肩に力を入れすぎず取り組められれば少しずつでも小説の書かれ方、心情表現
    などが身につくような気がしてまいりました。また相手の発言が悪意ばかりではない
    (小説でも実生活でもそのようにとる傾向がある)ことがわかり、本人の心の成長に
    つながるような気がしてまいりました。早速自宅にて試させていただこうと思います。
    間に合うかどうかはわかりませんがそれよりも後が大事ですものね。
    本当に藁をもすがる思いでございました。

    > なお、一度アップした国語力は早々下がらないので、あげることができたら
    > すばらしい武器になります。その点は教えてあげてください。励みになるでしょうから。

    これも大変大事なことですね。落胆や焦りを見せると「どうせ。」となるでしょうから。
    仰せの通り、目前の入試のみならず、その後の人生を考える上で、大事なことですね。
    桑野様、本当に本当にありがとうございました。

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