親が求めたくなる「普通の子ども」の姿(2ページ目)

普通の子どもであることを押し付けない

今のように子どもが前向きに通学できるようになったのは、親が普通であることを求めなくなったからのような気がします。息子は身体も小さく、内面的にも周囲の子より成長が遅れているところがありました。就学前は子どもの成長具合を考慮せず、周りの子と歩調を合わせることばかり求めてしまい、結果、集団にいることに苦痛を感じさせてしまったのではないかと反省しています。

小学校という別の集団に入ったら頑張ろうと思っていた子どもの気持ちと、子どもなりに頑張れればいいと思うようになった親の気持ちがうまく入学時期と重なり、親子ともに前向きに歩けるようになったのかもしれません。

想像力が豊かで不思議ちゃんなところは、就学前から変わっていません。

背が高い担任の先生の影響かどうかは不明ですが、息子のマイブームは「身長」です。家の柱に床からの高さを書いた付箋を貼っているのですが、その柱を見上げながら、よく物思いにふけっています。想像力が豊かで不思議ちゃんなところは、就学前から変わっていません。

「男の子は球技が好きなはず」「友達と遊ぶのが好きなはず」「外で遊ぶのが好きなはず」など、親が思い描く「普通の子ども」の姿はたくさんあります。頭の中にある子ども像と比較するのではなく、子ども自身の個性を生かしながら子育てしていきたいと思います。