生徒に人気の本は?
生徒の利用状況について司書の大林さんにうかがいます。
インターエデュ(以下、エデュ):今はどのような本が生徒に人気ですか。
大林さん:映画やドラマの原作本や、表紙の装丁がかわいらしい本、癒し系やメンタルヘルスを扱った本、ファンタジーや恋愛小説、短時間で読み切れる小説集などです。中学生は本が好きな生徒が多く、小説を中心にいろいろな本が貸し出されています。
エデュ:選書はどのように行っていますか。
大林さん:司書が3名いるので、各々が書店に足を運んだりサイトをチェックしたりして情報収集をし、選書しています。6学年の生徒が利用するので、幅広い分野を取り扱うよう意識していますね。「老い」「痴ほう」など、大人が読むようなテーマの本を借りる生徒もいます。
エデュ:勉強のために来館する生徒は多いですか。
大林さん:定期考査前になると100席近くある座席がほぼ埋まります。また、本校は朝自習が定着しているので、毎朝30~40席ほど埋まりますね。コロナ禍でも利用者はいて、感染状況が悪化して入館できない期間が生じたときは、生徒から何度も「いつ開館してくれますか」という問い合わせがありました。


エデュ:生徒にとって図書館がどのような場所であってほしいと思いますか。
大林さん:大好きで何度も通いたくなる場所、集中して勉強できる場所、そして読みたい本が見つかる場所であってほしいです。以前は生徒が好むドラマや映画原作の小説などが奥まったところにあったので、入口に近く、生徒の視線に合う高さの棚へ移し替えました。その結果、図書館に入ってすぐに話題の本や興味の持てる本を見つける生徒が増えたように感じます。また、年に1度生徒へのアンケートを実施して、利用者の声を運営に取り入れています。居心地が良いといった声が寄せられると励みになりますね。
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