子どもにうまく関われないと悩む親たちが、誰よりも「頑張り屋」である理由(3ページ目)

「心のゆとり」を持つと子どもへの接し方が変わる!

「心のゆとり」を持つと子どもへの接し方が変わる!

母親が自信を持ちにくい環境だからこそ、できていることはたくさんある」と自分自身を捉え直すことはとても大切です。

「大丈夫、わたしはできている」と、少しホッとする気持ちや内から湧いてくる安心感を保つ練習をしてほしいと思います。
自分の頑張りを認めて、「ここまで頑張ってきた上での今日の私なのだ。できていることもあるし、できないこともあるよね」と今の自分を受け止め、それでいいよね、私」という感覚をもってみてください。

親が心のゆとりを取り戻すと、途端に子どもの見え方が変わります。

自分を認めることができていると、お子さんに対しても「そうしてしまうこともあるよね。」という気持ちにもなれるのです。
お子さんのことを認めてあげられると、それからどうしたらよいのだろうと考える余裕が生まれます。

まずは「心のゆとり」です。ここまで頑張ってきた自分のことをもっともっと労ってください!

edu’s point

子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ

心にゆとりがないのは、自分自身の『ちゃんと』に囚われていたのかもしれない…と、ハッとさせられました。より具体的な「親が自信を持つ」考え方・方法は、小川先生の新著「子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ」に記載されています。

本書の第1章から4章までは、子どもの事情を理解すること、言葉がけは見る・聞くが9割など、本当に伝わる言葉がけのアドバイスがぎっしりと詰まっています。
そして、5章は「頑張らなくても大丈夫!親の自信を取り戻すヒント」として、今回小川先生が伝えられたメッセージの詳細が綴られています。

小川先生によると、「第5章まで読み終わってから、もう一度1章を読み返してみてください。見えてくるものがきっと変わると思います」とのこと。

ぜひお手に取ってみてください。

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生

小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。