【男子中をつなぐ特集2023】男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~第3弾~(2ページ目)

卒業生の母校愛

芝 石塚先生
卒業生がよく遊びにくるということですが、本校は交通の便がいいので、社会人になってからも卒業生がふらっと立ち寄ることがあります。「出張で近くまで来たので寄ってみました」とか、「飲みに行きませんか」と誘ってくれたり。 ちなみに、芝では高校生が卒業生の話を聞く行事があります。大学生ならどうやって大学を選び、今どんな専門的なことを学んでいるか、社会人なら大学で何を学び、社会人になってどんな仕事をしているかを語ってくれるんです。すると在校生は「そういう生き方があるのか」とすごく参考になるんですよね。私は地方の公立校出身で、こうした機会はなかったので羨ましく思います。皆さんの学校は卒業生との交流はどんな感じですか。

芝の卒業生による講和
【芝】大学生による「OB講話」。卒業生が大学での学びを語ってくれます

【芝】中1生の総合学習の様子。廊下を教室のごとく利用しています

都市大付属 田中先生
卒業生は頻繁に遊びに来ます。昔は、周りの教員が卒業生とよく食事に行ったりしているのを見て不思議に感じていましたが、実際に卒業生と会うと、男同士だからか友達に近い距離感になって楽しいんですよね。私が送り出した生徒はまだ大学生ですが、行事や講演などで来校しては学校や教員を助けてくれるし、卒業生の活躍を知ることは在校生への指導に役立ちます。

城北 伊藤先生
城北でも高3を対象に入試懇談会をする際、卒業生を呼んで話をしてもらいます。また、中3や高1に向けて“自分の将来を考える”といったテーマで講演してもらったり、自分の授業のときに来てほしいと頼むと教室で在校生に話をしてくれたりします。さまざまな仕事や社会の話題を、我々教員に代わって生徒に聞かせてくれるのでありがたいし、生徒は興味津々で耳を傾けています。

世田谷学園 山岸先生
他校さんと同様に講演に来てくれたり、結婚して家族を連れて文化祭に遊びに来たりと、ずっと学校を慕ってくれる卒業生は多いです。また、部活動の縦のつながりも残っていますよね。先日、教育実習に来た卒業生は元サッカー部で、当時の先輩と交流があり、先輩のフットサルチームでメンバーが足りないときに声がかかると話していました。

佼成学園 南井先生
佼成学園では帰国生募集をしている関係で、海外にいる卒業生が結構います。ですから、海外に行ったときは現地に暮らす卒業生と会って食事をしたり、街を案内してもらったりすることがあります。そうしたとき、卒業生はとても心強い存在ですね。
おそらく男子校は、いつ帰っても同じ先生がいて、同じユニフォームを着た部員がいて、校舎には昔と同じ匂いが漂っているので、卒業生にとって故郷であり、パワースポットみたいな場所なのではないでしょうか。ちょっと落ち込んだときに学校に戻ってきて教員と話して気持ちをリセットしたり、新たな門出を迎えるときに在校生を見て昔を思い出し、「また頑張ろう」と活力を得られる居場所なんだと思います。

【佼成学園】校外授業
【佼成学園】校外授業で飯盒炊さんをする中1生

【佼成学園】部活動
【佼成学園】部活動の応援をする生徒たち

まだまだ続く男子中をつなぐ特集!

次回は座談会3回目の様子をご紹介。新たなメンバーを迎えて語り合った男子校の先生の本音やいかに? ぜひお楽しみに!

関連リンク
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