難関校ママたちに聞く!今だから語れる中学入試「本番前日~当日~合格発表編」(2ページ目)

コロナ禍の入試、急な変更にも対応できるように準備しよう

コロナ禍の入試、急な変更にも対応できるように準備しよう

エデュ:昨年はコロナ禍の影響で、多くの学校から「面接を中止します」と直前にアナウンスされるかたちになりましたね。みなさんはどのように準備・対応したのでしょうか?

鷗友学園女子中ママAさん:
うちは5日に頌栄を受けようと思っていたので、面接用として、10月ごろに娘の洋服を購入しました。たとえ面接が中止になっても、卒業式などで着ればいいと思っていましたね。結果的に、第1志望にご縁をいただいたので受験しなかったのですが、コロナ対策で面接は中止になったと聞きました。

渋谷教育学園幕張中ママCさん:
うちの第1志望は渋幕ですが、じつは桜蔭も受けたので、面接用に、親と子の洋服を一通り用意していました。入試直前になって面接中止の連絡が来ましたが、こういうご時世なので、変更にすぐに対応できるよう、まめに情報をチェックしていましたね。

エデュ:えっ⁈ お子さまは渋幕が第一志望なのに、桜蔭も受験したのですか?

渋谷教育学園幕張中ママCさん:
もちろん、いちばん行きたい学校は渋幕です。でも本人は「渋幕の難しい入試問題を解くには、女子で最強にならないといけない」と言って、四谷大塚の桜蔭コースを5年生から受講していました。周りはすごい子たちばかりだったので、娘は毎回へこんで帰ってきましたが、「渋幕に入学するには、これを突破しないとダメなんだ」と、2足の草鞋で、なんとか半年間ついていったんです。だから本人は、1月に渋幕が受かってからも、「せっかく桜蔭コースで頑張ったんだから、入試を受けたい!」と。そんなプロセスを経て、桜蔭にも合格することができました。

一同:すご~い!

エデュ:面接を中止するのは、学校としても苦渋の決断ですよね。そもそも学校側は、面接をどのような場ととらえていると思いますか?

鷗友学園女子中ママAさん:
頌栄の説明会に行ったとき、先生から「面接は1回目の保護者会だと思ってください」「ご家庭の人となりをしっかり見ます」「キリスト教への理解があるかどうかを知りたい」というお話がありました。キリスト教への理解というのは、学校によって違いはあると思いますが、頌栄では「ご家庭の宗教や宗派は関係なく、お子さんが学校に入ってからキリスト教の教育を受ける際に協力する姿勢があれば大丈夫です」とおっしゃっていました。それをうかがって、「この生徒や家庭は、うちの学校に合っているかどうか」を確かめる場が面接なのだと思いました。

エデュ:中止や変更があることも視野に入れつつ、「この学校に入りたい」という意欲をきちんと示せるよう、面接対策を進める必要がありますね。