「努力すれば『地頭の悪さ』を克服できるか」。中3娘からの鋭い質問にどう答える?(2ページ目)

「闇雲に努力しても無理」という意見も

「とことん努力してみる」という意見がある一方で、努力の仕方へのアドバイスもありました。

「私の経験ですが、努力ではどうにもならない人たちがいるのは本当です。しかしながら普通の社会では、そこまでの能力は必要とされないので普通に努力すれば必要なところには到達できると思ってもいます。(受験は傾向と対策です。多くの場合、みんなが取れている問いを自分も取れれば落ちることはないのですから。)
例えばギリギリの努力で入学した大学で勉強以上に趣味で秀でている人がいます。ライブハウスの前座を任されているバンドを組んでいたり、絵画で展覧会に入賞していたり。スポーツで大会常連校の1軍在籍者だったり、同人誌で人気があってネット上では次作を待ち望まれていたりなど。 意外と上位校ほど、みなさん勉強以外のところに興味の主体があったりしますよ。」

「個人的意見ですが学力増進の努力を大きく3つくらいに分けると、まずはとにかく読んで書いて覚えるような作業の愚直な繰り返し。人の何倍もやれば、かなりの知識量になる。 2つ目は覚えたものをベースとして、いろいろな問いかけ(ハッキリ言うとテスト)の訓練をできるだけ解法も正解も覚えて、これも人に負けないくらいの量をこなす。 最後は、これらの訓練を踏まえて『なぜこの答えなのか』『ほんとなのか』『別の方法は』『実際に試してみる』『これからいろんな推測ができるか』『仮説を立てて検証してみる』などなど。
大ざっぱですが、ある程度でもできると努力効果も上が『地頭も鍛えられていく』と思います。これは受験に限らずスポーツでもピアノやバレエでも将棋でも一流と言われる人たちは、みんな少なからずやっていることかなと思います。」

「>本人は克服できるに違いないと思いたいそうです。
本人がそう思っている(思いたい)のであれば、無理に否定する必要はないでしょう。 大学受験の頃になると、いずれにしても結果が出ます。また結果が出たとしても、その解釈はそれぞれにまかせればいいことです。私は次の2つの言葉に納得感があります。
・林修の言葉 『努力は裏切らない、という言葉は不正確です。正しい場所で正しい方向を向いて十分な量なされた努力は裏切らない、が正しいのです。』
・ダルビッシュ有の言葉 『練習はうそつかないって言葉があるけど、考えてやらないと普通にうそつくよ。』
2人とも同じことを言っています。闇雲な努力は報われないということ。 努力をするにも、頭を使う必要があるのだと思います。 頭を使って努力することができないとしたら、その努力が水泡に帰すこともあることは、お子さんに伝えてもいいのではないかと思います。」

目標を達成できるように努力を続けて

今は周囲と比べてしまい、不安な気持ちでいるのかもしれませんね。でも娘さんは大変な努力家で、東大を目指しているそうです。きっと目標に向かって努力し続けられるのではないでしょうか。

さて、今回もさまざまな回答がありました。もしこのような質問をお子さまからされたら、みなさまならどう答えますか?

■関連スレッド
努力で地頭の悪さを克服できるか?

(イラスト:猫田カヨ)