中学受験で家族関係が悪化?ママたちに知ってほしいこと ~頑張っているのになぜ孤立?~(2ページ目)

家族に「助けてほしい」と伝えましょう【小川先生のアドバイス】

小川先生:頑張っているお母さんによくある悩みが重なっていますね。
お母さんは小学校受験がうまくいかなかったことに負い目を感じて、親として自信がないのではないでしょうか。子どもが頑張っているときはほっとしていられるけど、うまくいかないと不安が募ってしまう。お母さんが一人で空回りして、それをお子さんは冷ややかにみている様子がうかがえます。

一番支えてほしいご主人から、LINEのブロックなどをされると辛いですよね。ご家族に対する接し方を、要求ではなく悩みを相談する関わり方に変えてはいかがでしょうか。そうすれば、ご主人も手伝いやすいと思います。

お子さんは5年生になって自分のペースを意識するようになったのかもしれませんね。自分のリズムを考えずにお母さんから「やりなさい」と言われて、お子さんはどのように勉強に取り組めばよいかわからなくなっている。お子さんも困っていると思います。

親子がそれぞれ困っている状況ですので、第三者である塾の先生に頼りましょう。塾の三者面談で、「やる気はあるのにできなくて困っている、親もどうしたらいいかわからない」と相談してください。
※詳しいアドバイス内容は動画をご覧ください。

家族がそれぞれ何とかしたいと思っているように感じます。お父さんも決して無関心ではないはずです。子どもは無関心な父親のところには行かないはずですから。

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今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。