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【2810595】関関同立のグローバル度

投稿者: だめなグローバル人財   (ID:dKCVsygLR0E) 投稿日時:2013年 01月 06日 16:41

この正月、娘のクラブ(高校)の先輩たちの話を聞いた。

どうも受験生もそれを取り巻く社会も認識が足りないようだ。

伝統や偏差値、過去の実績など通用しない時代がもう到来してることを早く理解したほうがいい。


関学いった先輩が留学できそうもなくて泣いてるそうだ。

憧れのカリフォルニア大学でバークレーやUCLA校の枠ががないのは許せるけど、他の分校の枠はあっても交換留学なのに日米両校に学費がかかるらしい。

CAの州財政の影響で奇怪なプログラムが出てきたようだ。


娘のクラブは(東京エリア以外だと)旧大阪外大へ進学するなど昔から数学は弱いけど英語だけは強いメンバーが集まっている。

関西に限ると、同志社と立命館にいった先輩達は一回生で留学を決め

阪大の先輩は狭い道だけど頑張るそうだが・・・。



最近の動向を把握するのに文部科学省のデータがある。

実績等は各大学のホームページでもいくらかわかるであろうが今後の展開力が重要である。

2009年4月に公募した通称グローバル30と2012年度最新のグローバル人材育成推進事業の二つを見れば、

大体掴めるのではないか。



2009年7月決定のグローバル30とは

国際化のための拠点大学の推進

英語による授業の実施
留学生受け入れ
国際連携
優秀な外国人教員の採用
海外留学プログラムの実施など

これは実際知恵もいるが最終的には体力勝負だ。

財務力や資金力が必須だ。

国からの各種ノルマがあって予算もつくが全然足りない。

結局、体力勝負となって、関関は申請もせず。

北海道大学や神戸大学などは落選。22大学が申請し13が採択。

2012年3月に中間評価が国から発表されたが、私立6大学のうち2大学がB評価。

だめなのが上智と慶応でクリアしたのが明治、早稲田、同志社、立命館。

あの2大学が劣勢なのは、法人の体力差だというようなうわさもある。

そういえば立命APUを視察した各大学担当者がうちはこんなこととてもとても無理だといってる日経新聞の記事があったな。

最近の記事(日経)では明治大学の教授が学校法人立命館の財務を分析する記事が出た。

大学のグローバル化は人材も必要だがそれ以上に金がかかるということだ。



もうひとつの教材である直近の2012年度事業 グローバル人材育成推進事業だと


タイプAに採用されたのが、同志社、関学、立命APU。

タイプBが立命館。

ここでは条件(全学的展開)が近い同志社と関学を比較してみる。

同志社の意欲的な目標が驚異的だ。

2016年度の卒業生のなんと4割を国際人に育て上げますと宣言。

一方の関学は大体2割の目標。

同志社の国際人の中味だが、そこには留学しない「国内型」という名称が登場。

国も語学スコアの一指標としてトフルiBT80点を挙げてるが、ここは卒業時の到達目標を以下に設定。

トフル 79  PBT 550   IELTS 6     TOEIC 730


結構高い目標で驚いた。ちなみに関学の方の同時期の到達目標がはっきりしないので、関学の交換留学出願基準だと

順に  54      480         4・5   TOEICは採用せず




同志社は留学と語学スコアアップさせますの計画に対し、関学は理念などは立派だが金のかからないしょぼいプランだった。

途上国への国連学生ボランティアに行かせますというのが目玉事業だ。

立派な計画でさまざまな効果も相当期待できるが、娘にはまったく不向きだ。途上国中心だろ。

うわさどうり財務力・展開力の差が出るんだろう。

同志社の4割は驚異的だが、苦戦したら韓国式の詰め込み教育でTOEIC730点に逃げるつもりか。

系列の高校に相当圧力がかかりそうだ。



残念ながら今回関大は生情報も国のデータも取れなかったため判定不能だ。

現段階で先輩の話を集約すると、国立大学などは留学の全工程を全部学生にやらせるケースがほとんどで(勉強にはなるかな・でも負担)

それとは逆に立命館になると、相談から審査・手続きその他一式がシステム化されてる利便性の高いプログラムが充実してるようだ。

4大学の奨学金の差も特大だ。より具体的なテーマでよく調べてから受験校選びすることが大切だ。

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  1. 【2854932】 投稿者: 心に響くご提言。  (ID:dKCVsygLR0E) 投稿日時:2013年 02月 09日 22:04

    2・9 日経新聞朝刊


    『 グローバル人材を育てる制度の議論もよいが日本の外国語教育がよくないのは


    結局熱血教師が少ないからだと思う 』


    某県立大学学長談。




    もうひとつ日経新聞 2・5朝刊


    「 三菱UFJが立命APUと人材育成で協力する協定を・・・ 」

    アジア事業拡大 現地スタッフ採用育成のため


    国際学生も外国籍教員も半分を占め異文化交流の盛んななかで討論とプレゼン重視の講義があれば、

    語学スコアなどどうでもいい。それでなくても国際学生の日本語の負担が大きい。


    タイプA構想調書 24年度実績内訳によると

    APUの留学生国別ベスト10は

    中国
    韓国
    ベトナム 205
    タイ 171
    インドネシア 153
    アメリカ
    台湾 68
    ミャンマー 44
    バングラデイッシュ 38
    スリランカ 36

    たしかに東南アジア重視で経団連の方針にも合致。


    同志社・立命館も同様の様子だ。少し目を引いたのが、


    関学のタイプA

    1位2位は中国韓国

    6位朝鮮13人(在留資格が留学の者はゼロ)。


    個別審査結果の評価コメントは

    「目標設定はこれまでの実績を踏まえた上での挑戦的なものとなっており高く評価できる」 だそうだ。これにはびっくり。




    その一方大改革中の早稲田へのコメントは 「本構想は・・・極めて壮大であるだけに・・・」

    なんか文句ありそうなお言葉ですが、本当なら 「リーダーとしての意欲的挑戦的な取り組みに感謝し、どこまでもご支援いたします」 となるはずだ。



    日本には世界を圧倒する技術や仕組みは今まで数多くあったが、そのすべてが世界標準に採用されることはなかった。なぜか。

    国の問題が大きい。当然必要となる発信力・交渉力を育ててこなかった。

  2. 【2864556】 投稿者: グローバル最前線  (ID:dKCVsygLR0E) 投稿日時:2013年 02月 16日 17:27

    現代の高校生もトフル対策などやってる余裕がないようだ。


    スコアを最低・・点くらいまでは伸ばせといっても、現状はレベル維持が精一杯。




    慶応等の学校推薦狙いだと日頃の定期テスト対策が欠かせないそうだ。

    阪大など自力で受験だとセンター対策と2次の数学対策で負担が大きいらしい。



    そのため子供の夢や将来に向けてより確度の高い第3の選択肢を模索中だ。



    本人は高校時代の留学を反対され、大学入学以降必ず行くと宣言。その意志は大変固い。

    ところが我が家のスポンサーであるジジババは1年以内でかつカナダ限定と主張。

    高校生時代から目的意識のはっきりした先輩たちの状況を聞くと、

    グローバル人材の育成はもう中高からすでに始まってるんだということを痛感する。

    産官学の連携といっても現状この程度で、今後の責任をすべて大学に押し付けられても・・・困ってることでしょう。



    関西4私学に合格できるかどうかというようなそういったお話はどうでもよい。

    たとえば一例だと経団連の学部生スカラーシップで・・・といったレベルで大学選択を検討するものである。

    メガ大学のゴーイングコンサーンのためには、ある一定程度の学生数確保が必須で、

    下位半分の層をどう成長させるかということが、上位層対策(一部エリート向け含む)とともに重要な経営課題である。




    外国人留学生受け入れの規模は全国一位だが他のグローバル展開が出遅れた早稲田も先述のタイプAでは、

    怖いほどの執念をみせつけた。

    立命館のようなエリート向けプログラムが2013年度ようやく始動。

    GLPプログラム。

    さすが早稲田、決まった提携校がコロンビア・ジョージタウン・UCバークレー・ワシントン(州立のほうか)。

    さすが名門大学で揃えてきた。サポート体制等立命館方式が目立つが、今回留学前後の部が充実してきた。

    ところが・・・現状、定員は10名程度となるようだ。

    アメリカ政府もアメリカの大学関係者も来日すると、日本人にもっと来てほしいと発言してるが、これが現実である。

    日本人学生と日本の限界が透けて見える。

    なにしろ日本はトフルの平均点がアジア最下位近辺をうろうろしてるレベル。

    積極的に発言しないことからも評価が低い。



    カナダの大学を調べてるが、マギル大提携の京大や関学は全滅じゃないかな。

    とても協定が機能してるようには見えない。

    他のトロント・UBC・アルバータなどの名門への道もやっぱり困難だ。

    立命館宇治高校からトロント大学にダイレクトに入学したなんていうのはとても信じられない。

    人気の西海岸UCバークレーやUCLAに絞ると、関西の大学からは随分遠い存在になってしまった。昔の関西は知らないが・・・。



    先日、同志社の最新情報を聞いたので次回披露したい。



    あと早稲田への要望だとDD問題があったなあ。

    政治家や会社オーナー一族の重要なテーマに学歴ロンダリングがある。

    現状早稲田に何とか合格し、その後うまくいったとしても中国か台湾の学位しかとれないのでこれは問題だ。

  3. 【2864823】 投稿者: 読みました  (ID:7NkSoxJ6huE) 投稿日時:2013年 02月 16日 20:58

    すごくためになります。

    関西では国公立大は留学などには弱いのでしょうか?
    以前、日経新聞で、神戸大のこの手の記事を読んだ記憶があるのですが…

    やはり、大学の支援プログラム利用して留学となると、文系学部が強いようですね。
    理系学部をめざし、かつ留学というのは難しいのでしょうか。

  4. 【2865076】 投稿者: 返信ですか・・・  (ID:dKCVsygLR0E) 投稿日時:2013年 02月 17日 00:52

    貴重なご指摘ありがとうございます。


    やっぱり神戸大学でましたか。

    当然でしょうね。

    この大学は派手な部分も将来性も持ってます。

    大学全体の全学的な仕組みは貧相だが、学部独自の展開も活発なので要注意です。



    子供が留学志望が強いので対象をはずしてますが、

    あの学部などは国際人育成という観点からは注目度・期待度が高いのではないでしょうか。

    ここは交換留学の枠だけを単純比較してみても学内選考の競合レベルが違うように思います。同レベルの優秀層多い。

    枠が小さめの国立だと・・・海外経験もある東大生なのにUBCの学内選考に落ちる話など悲劇が毎年出てきています。



    (我が家の過去の検討材料・・・神戸大学)

    行くなら阪大(通学も・・・)
    大学院のほうは活発だが、学部のほうはあそこでも海外派遣等頭打ちらしい
    知人在学中
    ある会合で話題に出ず
    G30にあの国立大学は採択されたのに神戸は落選




    理系の方の留学については、一切コメントできません。

    神戸大学の件は予備校などではわからない部分でしょうが、

    理系の件は大学・学部のHPである程度確認できると思います。

    長期留学は不向きなんでしょうけど大学(学部教授会・指導教員)によって方針がまったく異なるんだと思います。

    理系人間にも留学は必要ですが、短期で行くか院で行くかそれとも就職してから行くか・・・。

  5. 【2865763】 投稿者: 同志社等の動向  (ID:dKCVsygLR0E) 投稿日時:2013年 02月 17日 17:51

    こんな時代で留学3大障壁の中でも特に頭がいたいのがその経済的負担である。

    ある国立大学などは本人・父兄の経済的負担を一切回避するため交換留学しかしませんと言い切った。

    ところがその後、自由に外注できるサマースクールや語学研修制度が世間に登場したので早々に参入してきた。

    ヒトモノカネを各大学が独自に投入しないと成立しない長期プログラム等はこの大学では当分無理そうだった。

    関西4私学より学生の質ははるかに上なのにもったいない話である。



    そんななかタイプAで 「 国内型 」といった大切な発想を強調してみせた同志社に期待だ。

    海外の有力大学の講義をそのまま国内に持ってこようとする試みである。

    いろんな事情から海外に出れない学生に対しては貴重な夢を与えることができる。

    東京の私学でも目下検討中であり、関西でもさまざまなプログラムが求められている。



    それ以外でも・・・2016年度に間に合うか微妙だが経済学部等では学部の独自プログラムを検討中のようだ。

    立命館経営学部のような学部独自の留学プログラムや海外インターンシップが充実してくると、要卒単位等の問題に負担なく、お気軽に

    海外に出発できる。海外であっても独自プログラムを頑張れば単位認定され、4年間で卒業できる保障が絶対必要だ。


    立命館の茨木新キャンパスには韓国が成功したような英語村はどうか。

    もっともっと日本のこだわりシステムも加味して、世界での競争に負けない仕組みづくりがほしい。

    シンガポール・韓国の生き残り戦略を分析すると、主要な項目として英語力強化がはっきり読み取れる。

    道路などじゃなくて予算投入はこっちでしょう。

    欧米どころかアジア全域で日本のプレゼンスの劣化が激しい。

  6. 【2870153】 投稿者: 『 学内改革どう早める 』  (ID:JTajjR2Ym9.) 投稿日時:2013年 02月 20日 16:09

    2012・10・01掲載

    日本経済新聞朝刊27ページより抜粋



    森下洋一氏

    1957 関学商卒 松下電器産業入社

    1993 社長

    2000 会長

    2008 関学理事長就任



    「 企業は方向性が決まれば迅速に動くが


    大学はボトムアップ型でしかも学部単位で動く。

    学長には大きな権限や責任は持たされず

    学部に権限が下りてしまっている。

    学部ごとの意向を学長が調整し、

    それから理事会と調整する。

    だから非常に意思決定が遅い。 」





    「 社会変革に挑戦する人材や大きな志を持って


    世界に羽ばたく人材だ。

    大切なのはグローバル人材の育成。

    海外で活動するには、現地文化の習得が不可欠だ。

    海外留学へ送り出す学生を大幅に増やさなければならない。 」

  7. 【2870485】 投稿者: 今は昔・・・  (ID:U95RZC86xMw) 投稿日時:2013年 02月 20日 20:47

    森下さんの頃は良かったのに、最近の関学はどうして凋落してしまったのか?
    国際性でも同志社・立命館に大きく水を開けられ、関西大学のバイタリティにもついて行けない現状は何が主因なのか?
     
    やはり「勝海舟。」が悪いのか?

  8. 【2871821】 投稿者: 凋落に拍車  (ID:Md7mAhqAIEk) 投稿日時:2013年 02月 21日 20:25

          志願者数  ( 昨年 )   前年比  
    近畿大学 81,991人(65,563人)125%
    立命館大 74,652人(76,875人) 97%

    今年は、関西から関東の受験者数が減り、地元の大学を
    選ぶ生徒が増加。そう言ったなか、近畿大学が大幅増加した。
    背景には、就職実績があまり変わらない立命を受験層が敬遠し
    近場の近畿大にシフトしているのが分かる。尚、近畿大の
    後期は1.4万人程度予想され、立命館の志願者は
    西日本一位から三位に転落しそう。

    草津の狸は臭いので敬遠された!
    今後、関関同立から関関同近と呼ぼう!

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