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【1966266】桐朋の復権に関する考察

投稿者: アントルメ   (ID:jVpxm1uyoTg) 投稿日時:2010年 12月 30日 02:12

桐朋の低迷が話題となっているようですが、確かに以前と比べて多少輝きを失いつつあるようですね。多摩地区に住み続けた住人として、少し寂しい気も致します。
愚息も中学受験予定なので、最近、多くの学校の話を聞きましたので、桐朋について思うことを少々述べさせていただきます。
少子化の時代をむかえ、多くの学校が改革を行い、周りの学校も魅力を増してきているようですね。

■周辺競合校

・都立の復権で、高校であれば西、国立のほうが、景気の長期低迷下、授業料も安く魅力的だと考えられがちだと思います。中学入試なら武蔵も期待感が高いのではないでしょうか。
・景気低迷で、浪人させる余裕がないので、現役合格率が低めの桐朋より、附属に入れた方がいいとも思われがちとも思います。早高院の中学募集開始、早稲田実業の国分寺移転に加え、明大明治の調布移転、中大附属の中学募集も影響しているのではないでしょうか。
・後を追う多摩地区の進学校は面倒見の良さで、現役合格率が高いように思います。穎明館や帝京大は、入学の門戸は広めだが、学校の勉強だけで、現役でそこそこの大学に進学できそうと感じられます。
・競争の激しい23区の学校は様々な改革で魅力を増しており、私のように三鷹に住んでいると、東方の学校に関心がむきがちです。
・例えば、海城は国際人の養成をアピールし帰国生枠を増やしますよね。国際人の養成では渋谷渋谷の成功もありました。攻玉社、世田谷、芝、本郷などは面とみの良さや特進クラスの設定で、現役進学率を伸ばすことに必死な状況です。
・早稲田や海城も3日入試を行い、1日校併願の優秀層を第一希望でなくとも受け入れている。攻玉社、世田谷、芝、本郷、穎明館、帝京大も皆1日以外の試験日で優秀層を確保しているのが現実でしょう。

以上のような現実も、桐朋が以前のような進学実績で三多摩トップ校の権威が維持できていたのであれば対処の必要もなかったのかもしれませんが、冷静に状況を判断するなら、改善抜きでプライドを維持することは、更なる低迷につながるリスクがあるといえましょう。復活の為には何らかの対策を打った方がいいのではないでしょうか。

■トップ校ですら魅力のアピールに必死

・アピールせずとも皆が目指すのは開成だけではないでしょうか。どんなに校長がやる気のない説明をしても特段の問題が生じないのは同校だけかもしれません。でも、聖光の工藤校長がガラパゴスと揶揄するように進化から取り残された弊害が密かに進行しているようにも感じられます。
・桐朋も含めてトップクラスの学校はとかくカイゼンに消極的です。聖光が成功しているのは、トップ校の地位に安住し、慢心に陥ることなくく、生徒や保護者のために数多くのカイゼンを行ってきた結果ではないでしょうか。「これからの若者は国際人となり世界やアジアと共存していかなければならない」と、聖光の工藤校長は、アップルのCEOのスタイル(ルックスは違いますが)でステージでマイクを持って訴えます。トップクラスの学校で海外研修を行っているのはうち(聖光)だけですと。
・日本が世界から取り残された一因は、日本人が国際化していないことだと思います。グローバルなビジネスマンから見ると、東京は英語も通じないので不便だから香港やシンガポールに行くというのです。もしかすると御三家ガラパゴス化の弊害かもしれませんね。
・やはり時代の要請に応ええる人材を育成する聖光や海城の姿勢はとても説得力があります。帝京大のほぼ全員が海外研修に行くのも魅力的だと思います。
・校舎の新築に期待しすぎるべきではないと思います。早稲田高等学院、明大明治、中大附属も新校舎です。上り調子の攻玉社は校舎新築の効果との説明してはいますが、例えば聖光は桐朋よりはるかに老朽化したボロボロの校舎で実績を伸ばしてきましたよね。やはり、教育理念が一番大事なのは敢えて言うまでもないかと思います。
・片岡校長の文学的なお言葉はとても格調高く素晴らしいのですが、もっとストレートに教育理念をうったえていただけたらと感じてしまします。日経主催の武蔵中学との合同説明会がありましたが、武蔵は御三家の一角ですし、アカデミズムは分り易いですよね。大学進学を合格者ではなく進学者でしか公表しなかった弊害も、山崎校長が合格者数を口頭で公表するようになって大分解消されたのではないでしょうか。少しく復活の兆しが感じられますよね。
・やはり桐朋の自由は、わかりにくいところが不利だと思います。教育理念への賛同がなければ、やはりエコノミックな都立に流れがちですし、どうせ自由なら早稲田に進学できる早高院の方が授業料は高くともいいのではと考えるかもしれません。
・自由で現役合格率が低めな学校では、代表格である麻布ですら、今年の説明会は魅力のアピールに必死であったと感じられました。創立者=江原素六の本を読んで、中1の生徒が書いた、麻布の自由に関する感想文を氷上校長が紹介していましたが、真摯に麻布の自由を考えさせる教育にはとても説得力がありました。YOU TUBEで「麻布学園」と入力すると検索される「閉会式(委員長閉会宣言).wmv 」などをみると、麻布の教育の凄さを垣間見ることができます。卒業生の人材の層の厚さや多様性、OB同士のつながりの強さなど、現役合格率が低めでも、それを上回る効用がわかるからこそ人気なのだと思います。
・景気低迷下、就職にも不利になりがちな浪人リスクを減らしたい志向が感じられる環境下、桐朋を候補に考えている受験生の親であれば、現役で、早稲田や慶応あたりに合格できそうな学校に入れたいと考えがちだと思います。人生でとても大切な6年間に自由の大切さを学ぶこともなく、現役で有名大学に入ることばかりを行うことが、例え、現役で志望大学に合格したとしても、本当に人生の成功を収めるかは別問題だと思います。

■入試日に2月2日と4日を加え、桐朋の良さを分り易く説明するべき

・桐朋がより良い学校になるためには、ある程度受験生のニーズに対応していくことも有効だと思います。今時、1日だけの試験しかしないのは、誰もが認める、最優秀層の受験生が集まるトップ校だけに許される特権だと思います。1日と3日に集中しているのであれば、敢えて2日や4日に試験を行うのはとても効果的だと思います。2012年2月に愚息も受験を迎えますが、2日や4日に試験がるなら、攻玉社や世田谷学園でなく、自由な桐朋を勧めたいと思います。
・桐朋の自由の素晴らしさや自主性から得られるものは何なのかを、もう一度確り、より具体的に学校説明会で教えていただけたら思います。面倒見が良い=ガリガリ勉強させる学校で学ぶよりも、自由を学ぶことにより得られる効用を、是非、教えていただけたらと思います。特に、自由を学んだ効用により桐朋の卒業生からどのような人材がでているのかなどに、とても興味がございます。

桐朋の自由の復権に期待しています。

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  1. 【4000015】 投稿者: 桐朋ファン  (ID:VFj7AkcotVI) 投稿日時:2016年 02月 14日 21:35

    書き込みの数が随分と増えましたね。おかげで貴重な情報が得られ感謝です。桐朋のイメージは下記リンク↓でしたので、保護者の方々からの最新情報が加わり、ますます桐朋が好きになりました。自主・自律を基本線としておさえたまま、必要な改革を進められるとイイです。

    https://www.eduzukan.jp/smt/school.php?id=154

  2. 【4000018】 投稿者: 現中1  (ID:ks/hNkfPAy.) 投稿日時:2016年 02月 14日 21:37

    附属小学校からの生徒は、成績上位から下位まで様々ですが、実は中学受験組も同様です。

    むしろヤンチャくんは中学受験組の方が多かったりしますし、入学後には違いが全く分からなくなることから、附属小学校の存在を懸念する理由があまり見つかりません。

    みなさんが仰るより、先生方は勉強も部活もよく見てくださっていると思い、親子共々とても感謝しております。

    でも、何でもかんでも与えるばかりのブロイラー的な学習を中心とした学校ではないので、生徒自身に気付きや目的意識・動機がなければフィットしないのだと思います。

    今の中1生から新しい大学入試体制になります。
    桐朋教育の真骨頂を発揮できるかどうか、じっくり見守っていきたいと思います。

  3. 【4000234】 投稿者: 多様性?  (ID:9c4Xsk.4J6M) 投稿日時:2016年 02月 14日 23:24

    >多様性の観点では、私は小学校の存在意義は大きいと思っています。

    多様性と言っても日本の小学校ですから、当然の事ながら付属小出身だと言われないと分かりません。
    中入生との違いなんてありませんよ。
    成績も中入生より良い子もいるし悪い子もいます。

    その点、帰国生は確かに違います。
    特に海外生活の長かった子なんて日本語より英語が上手だったりします。
    ちょっとした感覚も違いますし、休み時間に帰国生同士で英語で雑談したりしてる光景が普通にありますので、帰国生が在籍している学校は確かに多様性に富んでいるでしょう。

    桐朋では付属小出身、中入生、高入生といますが、いずれも大きな違いはないので、多様性の観点からと言って残すべきものでもないような気がします。

    小学校の通知表なんてあっても無くても関係ないですよね?
    中学受験する子は、公立小学校の勉強はできて当たり前ではありませんでしたか?
    通知表なんて気にするより、やはり内部進学試験をやるべきだと思います。

    あとは高校入試の廃止。
    中高一貫教育だからこそ出来るメリットはたくさんあります。
    高校入試を行うメリットは何でしょうか。
    特に思い付きません。

    やれることは全部やり、桐朋の本気度を見せて頂きたいです。

  4. 【4000239】 投稿者: 嵐  (ID:vSSnbbwrddk) 投稿日時:2016年 02月 14日 23:28

    スマホからの書き込みにつけ誤解あった模様。

    私の意図を述べると、
    現在内進組と高入組は、ホームクラスは一緒、数学は高校一年生の時のみ別クラス。高二から内進と高入がシャッフルとなっているが、
    ホームクラス混合はそのままで、数学だけ内進と高入のシャッフル時期を高三春まで延長すべきだと考えている。
    桐朋の中学早期から導入される「幾何学」は非常に優れていて学問的にも教育的にも時間をかけた方が良いのは理解できるが、大学入学はある程度「公文」的な対応も必要である。表面的な先取りは優秀な生徒には、物足りないが、底上げには有用である。

    小入組が学級崩壊の元凶であるという書き込みも違和感がある。自由系でない他校でも授業によっては学級崩壊する。誉められたことではないのは事実だが、桐朋固有の問題でもない。

    教員の関わりも放任でない実情からみるに、先取り不足からくる浪人傾向が、「放任」というラべリングに関与しているように思えて仕方がない。

  5. 【4000277】 投稿者: 何者だ?  (ID:g9T2uSlH5u6) 投稿日時:2016年 02月 14日 23:47

    嵐さんは?

  6. 【4000315】 投稿者: 2016年度合格者  (ID:Ryy9ggrBAMI) 投稿日時:2016年 02月 15日 00:21

    多様性についてですが、何も帰国子女だけが違いを生み出してる訳ではない気がします。

    昨年の桐朋の自由研究の優秀作品の中で、中3のお子さんが作ったラプソディがあり、オーケストラの譜面の大作を見て、正直、度肝を抜かれました。と同時に、「大学で音楽の道に進むべく英才教育を受けてる附属小からの子なのかな?」とも思いました。
    そのお子さんが附属小組か、中学高校入学組かは分かりませんが、他の進学校では優秀な自由研究は沢山見ましたが、音楽の優秀な自由研究は初めて見ましたので、これも上に音楽の大学がある桐朋ならではの多様性なのかな?と思いました。

    なので、内部進学試験を実施して、もしああいう才能をお持ちの子がテストで振るい落とされたら、他の子が刺激を受ける機会が減って勿体ない気がします。
    内部進学試験では芸術的特技をどう評価するか、難しいですよね。

  7. 【4001020】 投稿者: 現高校生保護者です  (ID:fPrpRaCm8zo) 投稿日時:2016年 02月 15日 13:27

    桐朋についてのスレッド、興味深々で覗いてみたところ、世の中的な評判ってこうなの?など、驚く事ばかりでした。
    通わせてみて、息子が中学生だった頃の高校生は突き抜けていた先輩もいたし、息子達の仲間でもかっ飛んでずば抜けて出来るお子さんも何人もいます。
    麻布でなら得られはずの切磋琢磨出来る、上質な友人が桐朋だと得られない、友人関係は学習面では非常に大切なものですが、桐朋でかけがえのない、切磋琢磨出来る友人を沢山得られた息子はただただ幸せ者なのでしょうか?
    桐朋のお子さん、大好きです。
    先取り学習はいずれ必須になるでしょう。ともかく、もう少し的をしぼっていけば復活は全然可能でしょうね。

  8. 【4001359】 投稿者: 多様性  (ID:fPrpRaCm8zo) 投稿日時:2016年 02月 15日 17:36

    桐朋は外国人から車椅子の子まで受け入れています。
    車椅子のお子さんは、他校では管理上全て断られ(いわゆる超難関校)、桐朋に直談判して受け入れ体制が出来たという話もあります。
    入学式で、同級生に校長先生自らが宜しく頼む、と学校内で困っていたら手を出し差し伸べて欲しいと協力を求めていたようです。
    帰国入試はないですが、海外生活経験者は沢山いますよ。良い影響となれば良いと願いますが。

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