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【955561】低学年の「問題集を解かずに読む」

投稿者: 母語   (ID:1svqdGiNTpE) 投稿日時:2008年 06月 18日 13:54

2年生の娘を持つ母です。
母語の熟成、読解力の取得こそ、すべての学力の礎と考えております。
「問題集を解かずに読む」様、「家長風月」様のご意見に深い感銘を受け、
いくつかのスレッドを拝読して参りました。「国語の森」も拝読しました。

母の話からで恐縮ですが……私自身は入学前から本に親しみ、
学年相当より難しい本も乱読しておりまして、「国語」に関して苦労したことがございませんでした。
速読力、難読力が自然と身についていたのだと思います。
一方で娘は…「本は読んでもらうもの」と思っているのか、
読みきかせは好きなのですが、自分からはほとんど読書をしようとしません。
かなりの長編ものも、読みきかせて参りましたので、理解力はそれなりだと思うのですが。

現在の学習は、国語の教科書の音読と視写、絵本の音読を一冊と、学校の宿題。
宿題は、計算と漢字、週1回の作文程度で、量は多くありません。15分程で終わります。
「最レベ」などの問題集を複数買ってやらせていた時期もあったのですが、
なんとなく違和感を覚え(曖昧な表現で申し訳ありません)、やめてしまいました。

娘にも「問題集を解かずに読む」学習を取り入れたいのですが、
なにぶん2年生では、過去問にはとても歯が立ちません。
齋藤 孝氏の、『理想の国語教科書』も思い浮かびましたが、こちらは設問がありません。
低学年に最適な、「少々難解な良質の問題集」をご紹介いただけませんでしょうか。
あるいは、今の段階では、別の学習法が最適であれば、ご教示いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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  1. 【1082425】 投稿者: 3つのルール  (ID:MqC8vFaJTzc) 投稿日時:2008年 11月 06日 22:48

    自分の意見を相手に伝えることが不得手な若い社会人の多さに驚きます。文章1つもろくに書けないのが明らかになると問題は個人の評価どころか会社組織までに影響が及ぶこともあります。彼らが少なくとも大卒か院卒であることを踏まえると、試験成績の良し悪しではなく、国語力の良し悪しに原因があるような気がします。最近入学試験でも記述論述式が増えている背景もここに帰着するのかもしれませんね。皆様も同様に感じてらっしゃるのではないでしょうか。


    相手に信頼してもらえる自分であるために必要なものは何なのか。情熱、誠実さなどなどありましょうが、その1つが、自分をどう表現できるかや情報を相手に明瞭簡潔に伝達する力、つなり国語力なのだろうと思います。幼少時から本を読むことの大切さはまさにその基盤をなすものです。ですから、私自身も子供にきちんとした国語力を身につけさせる方法を考えなければならないと今思案中です。


    OBJECTION !さんの主張はごもっともです。ただ花鳥風月さんは、そのお考えも踏まえたうえで単に中受の国語学習法1つに過ぎないけれども効果はあるから試してみたらいかがでしょうか、とご教示くださっているわけです。私がどうこう言う場面ではありませんが、やりとりのきっかけを作ったものですから、脇からの発言ご容赦ください。


    ところで、今日大きな本屋さんに足を運び教育関連のコーナーで国語学習に関する出版物の立ち読みをしてきました。対象書物は実に膨大ですべてには目を通すのは不可能な量です。学術論文なども加えれば星の数もあるのでしょう。それだけたくさんの国語学習の方法論(考え方)が存在するということです。逆に言えば、これといった万全の方法論も存在しないということなのでしょう。そこで「効果的で効率的な手法にたどりつけるかもしれません」との花鳥風月さんの言葉があるのかと想い巡らせながら帰宅しました。


    入試でも社会人になっても自己表現がきちんとできるようになることを目標にして、今後も国語学習を中心に模索していきたいと思っています。その中で、低学年の「問題集を解かずに読む」もうまく利用していきたいと思います。
    再度、長文になり失礼いたしました。

  2. 【1083482】 投稿者: 花鳥風月  (ID:fy2IJIFH1Io) 投稿日時:2008年 11月 07日 20:41

    >幼少期に童話や児童文学をたくさん読んでおかないと伸びはとまるでしょう。こうしたものを読むと、「常識力」が身につきます。この,常識力というのは,文化的に伝承されてきた情緒や感性の型です。


     ほぼ同感です。ただ、幼少期にこうしたものを子供自身が読むことももちろんいいのですが、私は読み聞かせでも十分と思っています。むしろ読み聞かせの方が効率的であり、さらに親子のかかわりも深くなり、のちのちわが子を指導する場面において効果を発揮すると思っています。


    >細切れの文章を、毎日読む必要なんてない!


     こちらもほぼ同感です。私もあまりに細切れで短い文章を読むのは必要ないとまではいいませんが、私が思っているような効果はあまりないと思います。問題集を解かずに読む、というのは難解な長文を抵抗なく読める習慣の獲得を狙った手法ですから。ただ、このスレッドは低学年向けという前提で話をしているかと思うので、その前提でいえば、文の長短にはあまりこだわらず子供さんが無理なくかといって楽すぎずに読める程度の内容と長さの文章を読めていれば十分ではあると思います。


     その内容と長さを見極めるのは結構たいへんです。この世に無数にある小学生向け図書から自分の目で見て選べといわれたら、だれにでもできる作業ではなくなりやや非現実的になることでしょう(私は書評などに頼らず自分の目で見て自分の頭で考えることが大切と思っています)。その点、問題集に絞れば、大きな書店であってもおそらく1日ですべて自分の目でざっと閲覧することができます。その中から、子どもに無理なく適度な負荷を経験させることのできる長文読解問題集を選べばいいのですから、かなり楽な現実的な作業になります。


     ところで、OBJECTION !さまは「問題集」=「細切れの文章」と想定されているような気がしますが、私がいう「問題集」とは細切れの短文ではなく「長文読解問題集」を想定しています。長文問題集には、文章が抜粋ではなく細切れなどでは決してなく、要約ではあってもひとつの物語が完結しているものも当然あります。また、問題集を解かずに読む手法でよく例に出ている「塾で教える国語」の物語文あたりは50字詰めで20行の文章が10ページほどある問題もあります(もちろん低学年向けではありません)。私はこのような問題集はたとえ抜粋であっても「細切れの文章」とはとうてい思えず、読書するには最高の教材に思えるのですが。
     

  3. 【1083507】 投稿者: 花鳥風月  (ID:fy2IJIFH1Io) 投稿日時:2008年 11月 07日 21:01

    3つのルールさま


    >対象書物は実に膨大ですべてには目を通すのは不可能な量です。


     そこですね。先のレスに書きましたとおり、自分の目で確かめることが大事と私も思うものですから、同じジレンマを感じます。子供に読ませるべき文章の選択もものすごく難しいことです。でも、問題集に絞れば、実際にすべて見ることが可能なので、子どもに適切な難易度の文章を提供できるのではないかと思うのです。


    >逆に言えば、これといった万全の方法論も存在しないということなのでしょう。


     まったく同感です。私は教育法というものは科学にはなりえないと思っています。物理学のように普遍の原理原則は存在しないと思うし、仮に存在するとしてもそれを実験によって見出すことが不可能なのです。ある教育法をとった場合ととらなかった場合、これを同一の実験体(ようするに一人の子供)で実験することは不可能なのですから。


     すると私たちができることはすべての方法とはいわないまでも、なるべく多くの方法を知ることです。とくにひとつの方法論(テーゼ)を知ったら、その正反対の方法論(アンチテーゼ)を知ることが大事と思います。そしてその両者を包括して、いいところ取りをする、あるいはもっとすぐれた方法を見出す-このような弁証法的手法が教育法の発見の仕方ではないかと思うのです。


     私が「問題集を解かずに読む」手法に思い至ったのは、実は学校でよく指導されるやりかた「読書カードが何枚もたまるように(やみくもに)読書をしなさい」という手法に対するアンチテーゼとしてなのです。

  4. 【1083817】 投稿者: ドンピ  (ID:8di6hZqHv7o) 投稿日時:2008年 11月 08日 07:11

    花鳥風月さま


     初めて投稿させていただきます。
     「問題集を解かずに読む」手法、以前より興味深く読ませていただいております。この方法は、間違いなく効果があると思います。というのは、私も少し似た方法で、小一の息子に国語の教育をしております。その方法を以下に記します。

     まず、問題集の中から文章問題の文章部分のみ、イメージスキャナーで読み取り、A4用紙の上半分に印刷します。そして残り下半分が空白のまま息子にわたし、
    「この文章を読んで、下半分に問題を作って。」
    と、言うのです。
     息子は、いつもとは逆の立場なのか、とても喜んで問題をつくってくれます。もちろん、息子の作った問題には私が回答を書き、息子が採点します。(点数の付け方はいいかげんなようですが・・・)
    かなりしっかり文章を読まないと問題は作りにくいためか、文章を読む能力は確実についきているように思います。

     「問題集の文章部分のみを読ませる」という方法については、花鳥風月さま と同じような方法かなと思いました。実際とても役に立っております。

     ただ、3つのルールさま のおっしゃっている「細切れで短い文章を読むのは・・・」も、もちろん重要なことであり、一つの文章を最後まで読むことにより、登場人物の気持ちを理解することや、物語の背景を理解する能力が養われるのは間違いないと思います。
     しかしながら、一つの文章を全部読ませる場合、うちの小一の息子には難しい本はまだ無理のようです。あくまで、小一か小二の低学年むけのものでないと、あまり読みたがりません。
     よってうちでは、読書用には小学校低学年用の本をあたえて、もっと難しい文章に慣れさせるために問題集の文章を使っております。

  5. 【1084737】 投稿者: 3つのルール  (ID:MqC8vFaJTzc) 投稿日時:2008年 11月 09日 02:33

    花鳥風月さん いろいろ考えてみましたが、中受を念頭に置いた低学年の国語学習の1方法論としての「問題集を解かずに読む」のストラテジーはこれ以上も以下もないようですね。推奨される問題集の選択、問題文のレベルの選択、進度、各家庭での細部の関わり方などのバリエーションは存在しますが。まさしくシンプル イズ ベストな方法なのですね。感服です。


    ドンビさんの「問題集を読んで作問」という方法は、「問題集を解かずに読む」とは違う刺激的な発想です。こどもの作問の妥当性の評価をどうするか、学年が上がってくるとそこが大変かもしれませんね。うちの小1の子は文法や正論的解釈を未だ知りませんので、読書が遊びになってしまうでしょうし、ヘンな癖もつきそうで本法の導入は厳しいかな。なので、こなされているお子さんもドンビさんも凄いと思います。

  6. 【1087618】 投稿者: 花鳥風月  (ID:v6t9e0YYeVw) 投稿日時:2008年 11月 11日 20:20

    ドンピさま。素晴らしい手法のご紹介ありがとうございます。中学受験を目指すご家庭にコピー機は必需品と思っていますが、イメージスキャナーで取り込むまでは考えませんでした。うちはそのようなとき、コピーをして切り貼りして教材を作っているのですが、確かにスキャナー作成の方が美しい教材に仕上がりますね。子供のやる気を引き出すのに、手をかけた愛情たっぷりの美しい手作り教材の効用は見逃せないものがあると思います。


    子どもに問題をつくらせるというのは、敵?を知れば百戦危うからずといいますか、出題者の立場に立つことで解法のつぼを押さえるための優れた手法と思います。うちも高学年になってきたので、そろそろさせてみようかとも思っているのですが、なかなか私が面倒くさがりのため継続的には実行しておりません。これを低学年のうちから実現されていることには頭が下がります。私も自らの怠惰さを戒めなければと思いました。


    >しかしながら、一つの文章を全部読ませる場合、うちの小一の息子には難しい
    本はまだ無理のようです。あくまで、小一か小二の低学年むけのものでないと、
    あまり読みたがりません。
     よってうちでは、読書用には小学校低学年用の本をあたえて、もっと難しい文
    章に慣れさせるために問題集の文章を使っております。


    そうですね。先に教育法に共通原理、法則はないと書きましたが、子供が嫌がらないような手法をとるというのは特に低学年のころに限っていえば重要な原理と思います。ある程度の難易度の長い文章を抵抗なく読むことは学習法云々以前に「習慣」としたいところです。なので、とにかく楽に、嫌がらないように配慮して習慣付けることがポイントと思います。


    >花鳥風月さん いろいろ考えてみましたが、中受を念頭に置いた低学年の国語
    学習の1方法論としての「問題集を解かずに読む」のストラテジーはこれ以上も
    以下もないようですね。推奨される問題集の選択、問題文のレベルの選択、進度
    、各家庭での細部の関わり方などのバリエーションは存在しますが。まさしくシ
    ンプル イズ ベストな方法なのですね。感服です。


    まさに「これ以上も以下もない」その通りだと思います。シンプルな手法であることは重要だと思います。シンプルであれば子供にとっても楽で、指導する親の側にとっても特別の指導力は必要ないので楽です。複雑な「型」がないことは、臨機応変に各家庭ごとに細部を変えていく場合に都合もいいと思います。


    私は中学受験「程度」のことは、真の学問とは違い、人間が人生をかけて?必死になってまでしてやるようなことではない、と思っています。もちろん、それなりの試練ではありますが、少しでも受験勉強に対する子供の負担を減らして楽をさせて、常識や教養を磨くための余暇(まあ花鳥風月の世界)を大事にさせて、そのために親は苦労をいとわず、できる限りのサポートをするものと思っています。楽でシンプルな方法であればさほど無理せずサポートできると思います。これが、問題集を解かずに読む手法を多くの方におすすめしたい最大の理由です。

  7. 【1090821】 投稿者: 母語  (ID:vW73EJMijFA) 投稿日時:2008年 11月 14日 12:41

    スレ主です。
    皆さまのご意見を、興味深く拝読しておりました。
    我が家の中間報告をさせていただきますね。
    このスレを立てたのは、6月の半ば。それ以来、文章題の文章をひとつずつ、読んで参りました。
    毎日はできなかったのですが、それでも、「国語のもり(物語文)」「ろんりエンジン」の2冊、1学年上の3年生用が、まもなく終わろうとしています。
    やり方としては、同じ文章を3回繰り返し、1冊通読できたら、問題を口頭で解く、という方法に落ち着きました。
    我が子は、初めての体験に対しては慎重な割りに、ちょっと慣れるととたんにケアレスミスを連発するタイプです。
    毎日違う文章を読ませようか、迷いましたが、本人が「3回繰り返したい」と言ったので、こちらの方法を選択しました。
    3回読むと、少し時間が経っても内容は覚えているようで、「ちょっとだけなら問題も解いてみたい」と言うようになりました。
    そこで、出し惜しみをしながら、口頭で答えさせると、かなりの正答率でした。
    問題文のキーワードに線を引かせ、文中からキーワードを探し出し、その近くから正解を検索する、という手順です。
    「低学年の国語の問題は、全部文章の中に答えがある」ことが、実感できているようです。
    もちろん、きちんと記述させればミスも出るとは思いますが、今は、これでよしとしています。
    引っかけ問題などがあると、「ここで子供を間違わせようとしてるね〜」などと、注意を促したり。
    子供本人も音読の成果を実感しているようで、「最近、上手になったよね?」と満足げです。
    花鳥風月さま、ちょっと失礼さま、たびたびのアドバイスをありがとうございます。
    今後も皆さまに活用していただき、さまざまな体験談や活用術を伺えたらと願っております。

  8. 【1102662】 投稿者: 近況  (ID:6rXYSAiooBY) 投稿日時:2008年 11月 26日 11:15

    以前こちらで相談させていただきました。子供はがんばって毎日2文、学年相当(3年)と4年の問題集を読んでいます。しかし、3年の教材はすんなり読めても4年用になるとさっぱり。私も、3年と4年では言葉の使い方や言い回しに相当差があるように思うのです。4年の文章はどこで言葉を切ってよんでいいかもわからないほど難しいようです。内容もわかっていないようで、ただ棒読みを毎日繰り返すだけとなってしまいました。3年のものはすっきり読めますが、あまりにも簡単な文章だと意味をなさないのではと思い、今はがんばって4年を読んでいます。ただ、このままつかえながら、教えてもらいながらの棒読みを繰り返していて成果があがるのか。疑問です。うるさく言いすぎると不愉快なのか毎日同じ文章ばかり読みたがったりします。教材は、言葉の森、論理エンジンを使っています。音読を初めて5か月たちました。今国語は漢字と音読のみしかしておりません。4年になりましたら受験塾を考えていますが、このままではとても国語はついていけないのではないかと危惧しています。

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