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総評

形式的にも内容的にも、非常にオーソドックスな桜蔭らしい問題、という印象です。
一昨年は3問、昨年は5問だった大問の数が、今年は基本形の4問だったため、受験生は時間配分しやすかったことと思います。 平易な問題が40%、正答率が30~70%程度になるであろう「差がつく問題」が50%、やや難しい問題が数問、という構成も例年通りです。
内容的にもIの天体で高い分析力と思考力を問い、IIで読解力、IIIでは処理力、IVで知識を確認するという非常にバランスのよい構成で、総合的な能力の高い生徒を求めていることが分かる問題です。
IIの生物とIVの化学が平易、Iが難しめだったため、IIIのばねを解くスピードと正確さが大きな意味を持ったことと思います。ここで確実に得点できれば、Iで多少落としてもセーフ、逆にIIIで易問しか取れないのであればIで粘るよりほかなし、という入試でした。

今年の問題の特徴は以下の3つです。

1.冒頭でひるまなかったか

Iの天体が少し難しく、見慣れた問題ではありませんでした。これをIに持ってくるのはもちろん意図があってのことでしょう。戸惑っては負け。上位で合格する受験生を除いては、「落ち着いて取るべき問題を拾えたか」で理科の入試はスタートしました。

2.簡単だった読解

IIの生物読解が平易だったため、ここでの差はつきにくく、ここで稼ぐタイプの受験生には不利だったかもしれません。

3.計算は「ばね」

計算問題を化学で出してくるのか、物理か?それとも生物や地学の読解問題に混ぜてくるのか?いくつかのパターンがある桜蔭中ですが、今年は物理、典型的なばねの問題でした。他に計算問題はなかったため、このタイプに対する得手不得手および演習量が大きく点差に影響したことと思います。

難易度分類

I (1)問1 B 問2 B 問3 C 問4 B 問5 C
(2) 問6 A 問7 A 問8 A
II 問1 B 問2 A 問3 A 問4 ア B イ A ウ B 問5 (A)B (B)B (C)B (D)B (E)B 問6 B 問7 B
III 問1 (A)A (B)A 問2 A 問3 B 問4 B 問5 C 問6 A 問7 B
IV 問1 1A 2A 3A 4A 問2 (A)B (B)B (C)C 問3 A
問4 1A 2A 3A 4A 5A 6A 問5 1A 2A
A:桜蔭志望者なら必ず得点したい問題
B:着眼点や処理方法/処理力で差がつく問題
C:やや難、あるいは詳しい知識問題

問題別寸評

I天体

(1)は彗星の見え方を考えさせる問題で、いくつかの模試でも取り上げられていましたが、シンプルな問題文と図から情報を引き出させるアプローチは桜蔭ならではのものでした。習ったことがそのままは出ないけれども、ポイントに気づけば明解に解ける良問なので、今後の受験生にはぜひ取り組んでほしい問題です。
ここで全滅に近い得点になる/時間を使いすぎる/パニックになってその後の平易な問題を落とす、というようなことに陥った受験生は残念ながらサバイバル脱落です。
(2)はサービス問題でしたので、ここで取りこぼさなかったことも重要です。

(1)パンスターズ彗星
問1、2 彗星の見え方
彗星の見え方そのものは習っていないかも知れませんが、金星の満ち欠けの図に似ています。ここに気付けるかがポイントになった問題です。
問3 彗星の尾が伸びる方向を問う問題
太陽と反対側になる、という知識があったか否かの問題です。時事問題として覚えていた/模試で出たときに覚えていた受験生は出来たことでしょう。
問4 彗星の動き(そのまま数時間観察)
西に見える彗星は地球の自転によって沈んでいく、単純な問題ですが、気付かなかった受験生も多いかもしれません。
問5 彗星の動き(10日後)
図3から必要な情報を引き出して判断する力を問う、高度な問題です。問3の知識も必要になりますので「すべて」を選べたのは少数だったことと思います。

(2)星の動き
問6~7 単純な星の動きの問題
ここはサービス問題といえます。ほとんどの受験生が確実に得点したことでしょう。

II動物

例年通り、生物はグラフとリード文を読み取る問題でした。ここは例年に比べて平易な内容で、全問正解した受験生も少なくないと思われます。しかし、少しずつ要素が積み重なり、1問落とす/2問落とす…とじわじわ差がつく桜蔭らしい問題といえるでしょう。

問1 恒温動物の体温グラフを選ぶ問題
選択肢が多いですが、2つまではすぐに絞れる問題です。トカゲの生きていけない温度でイヌが生きていけるか、を判断するのが難しい問題でした。
問2、3 セキツイ動物の知識問題
非常に平易な問題です。
問4、5 グラフを考察する問題
まずは、問4を確実に正解しないとどうしようもありませんが、ここはみなさん正解できたことでしょう。
問5は体温が上がる理由→日光に当たっている、地温より体温が低い→日かげにいるはず、と分かりやすいところから攻めていけばよい問題です。
難しくはありませんが、判断材料を的確に処理する力が問われています。
問6、7 リード文とグラフを組み合わせて考える問題
「発熱にはウイルスや細菌が増えるのをおさえ、免疫細胞のはたらきを高める」というくだりを読んで理解できれば、高温に保ったトカゲのほうが生存率が高いことが分かる問題です。
リード文が短く、ポイントのみが書かれていたため、読解は容易と思われます。
問7は問6と問5を組み合わせて考える問題で、細菌感染→体温を上げる必要あり→日なたに出る。というつながりが読み取れるか、という女子校らしいアプローチでした。

IIIばね

桜蔭志望者なら見たことがある、解いたことがある、典型的な問題ですが、演習量で差がついたことでしょう。数値もシンプルでしたが計算の量がやや多かったので、解法をこの場で考えていたのでは時間が足りなくなってしまいます。解きなれた問題としてスムーズに処理出来たか否かが勝負の分かれ目です。このタイプの問題を得意とする桜蔭志望者は多く、喜んだ受験生も相当数いたと思われます。逆に慣れていない状態で臨んだ受験生は大幅に失点してしまったことと思われます。

問1、2 ばねの基本問題
非常に平易な問題です。しかし自然長/のび方を間違えるとその後をすべて間違うことになるので慎重に。
問3、4 2本のばねで棒を支える(標準)
典型的な問題で、桜蔭志望者には解き慣れた問題でしょう。同じ力がかかっているので、のびの比を使っても旅人算的に解いてもかまいません。
問5 2本のばねで棒を支える(やや難)
思わず計算したくなりますが、おもりcは下の棒左から8cmのところに下がっているので、ばねに3:2で重さがかかる。 上の棒にはばねによって3:2で重さがかかっている。
重心は結局2:3のところ
という、それだけの問題ですが、難しく見えます。
ここは時間を取られすぎないことが重要でしょう。
問6 ばねの基本問題
ここで非常に平易な問題が登場しました。見落とすのは大失態。
問7 2本のばね(標準)
問3、4と同じような問題で棒に重さが入りました。条件が多くなったので処理力が求められます。

[4]気体

燃焼、気体の性質、植物の光合成の混合問題で、知識メインのかなり簡単な問題でした。特に後半はサービス問題といえるレベルです。
問2は「すべて」選ぶことが難しい桜蔭独特の問題で、詳しい知識も求められた問題でした。しかし、出題数は少ないので、大きなダメージになることはなかったと思われます。

問1 用語の穴埋め問題
燃焼の用語を入れていく平易な内容です。
問2 気体の選択問題
Aの酸素に関しては易問ですが、Cの窒素が「-196℃で液体になる」は詳しすぎる知識です。ただし、消去法で酸素、二酸化炭素、どれにもあてはまらない、を消していくと窒素にあてはまりそうなものはこれしか残りません。
キノコから出る気体なんて知らない!と思うかも知れませんが、キノコも生物ですから呼吸します(葉緑体はないので光合成はしない)→二酸化炭素。総合的に考える力を問う非常に桜蔭らしい問題です。
問3、4、5 気体の知識問題
最後は気体の知識を問うサービス問題でした。

受験ドクターの2014年度入試分析一覧

桜蔭中学校 理科の分析をおこなった受験ドクターの紹介

じゅけんどくたー

受験ドクター

塾の基本情報

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塾の合格実績

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分析を担当した講師紹介

松岡 葵先生

松岡 葵 講師 東京理科大学理学部卒業後、日能研にて教鞭をとる。現在受験ドクターでご活躍中。結果を出す指導法には、受験ドクター講師全員が信頼を寄せる。理学部出身のバックボーンのある指導は、理科センスも身につくとの声多し。わかりやすく丁寧な指導で、生徒の「わかる!」を引き出し、理科嫌いのお子さんでも必ず理科好きにさせてしまう、受験ドクターお勧めのベテランプロ講師。