【中学受験2023】先取り!時事問題(1)参院選の結果から公民の頻出問題に挑戦

2022年の前半は例年以上にさまざまな出来事が起きた年でした。2023年の中学入試では時事問題をどのようなテーマで取り上げるのか気になるところです。中学受験家庭の多くは、時事問題の学習を直前期に入って取り組みます。しかし、実際に起きた出来事と関連づけて、早い段階から少しずつ知識を入れていくことも大切です。中学受験2023では、中学受験の社会科専門塾 スタディアップ代表の野村恵祐さんにご協力いただき、タイムリーなニュースから時事問題を紹介・解説していただく企画をスタートします。

第26回参議院議員選挙から公民の頻出問題に挑戦!

第26回参議院議員選挙から公民の頻出問題に挑戦

問題

2022年7月10日に投開票が行われた参議院議員選挙では、( a )人が当選した。また、2022年7月26日以降は、参議院の議員定数が( b )人となった。
( a ) ( b )に当てはまる数字を答えなさい。なお、欠員補充はないものとする。

※解答はページの最後でご紹介しています。

解説と関連キーワード

解説

第26回参議院議員選挙は2022年7月10日に投開票が行われました。参議院の定数については、2022年7月26日以降は248人(選挙区選出148人、比例代表選出100人)になるため、今回はその半数である124人を決める選挙となりました。

中学受験生が公民で学ぶ基本事項として、参議院議員は定数248人、解散はなし、任期6年3年ごとに議員の半数が改選されると習います。これは言い換えれば、248人の半分である124人が一度の通常選挙で改選されるということなのですが、それでもピンとこない人もいるかもしれません。

参議院議員通常選挙とは

ここが中学受験生には非常に分かりづらく、つまずいてしまう部分なのですが、参議院選挙で選ばれた議員は、どの議員も6年間は参議院議員となり、任期途中での解散は絶対にありません。ただし、任期開始の時期がグループA、グループBで3年ズレているため、3年ごとに半数の参議院が6年間の任期満了となって、新しい参議院を選ぶ選挙になるのです。
このあたりは、人気中学、難関中学の記号問題の正誤形式でよく問われる部分ですので、この機会に理解をしておきましょう。

関連キーワード

次に参議院議員選挙の結果ですが、与党である自民党公明党は選挙区選挙、比例代表選挙とも議席を伸ばし、改選定数124の過半数である63議席を超えました。また、今回の選挙により、日本維新の会、国民民主党などを含めた憲法改正に前向きな勢力が議員定数の3分の2の議席を上回ることになりました。
ですので、このタイミングで憲法改正の流れもおさらいしておきましょう。

憲法改正の大きな流れを3つに分けて解説していきます。

1. 国会が憲法改正案の内容をチェック!

まずは、衆議院と参議院で構成された国会が憲法改正案の内容をチェックします。国会には衆議院と参議院の2つがありますが、チェックの順番は自由で、衆議院が先でも参議院が先でもOKです。

2. 衆議院、参議院でそれぞれ3分の2以上の賛成が必要

衆議院、参議院で審議が行われ、それぞれの総議員3分の2以上が賛成すると、国会の審議を通過となります。ここでは、「3分の2」という割合が入試によく出ますので、必ず覚えておいてください。

なお、衆議院、参議院のどちらか一方でも、3分の2以上の賛成が得られなかった場合、憲法改正案は廃案になります。今までは衆議院、参議院のそれぞれの総議員の3分の2以上という条件が非常に大きな壁だったのですが、今回の参議院選挙の結果で、憲法改正の動きが加速する可能性もあります。

3. 国会での審議を通過すると、国会により憲法改正が発議される

簡単に言えば、国会から国民に対して憲法改正が提案され、国民投票過半数の賛成があれば、憲法改正となります。なお、日本では過去一度も憲法改正の国民投票が行われたことはありません。そこも知っておいてくださいね。

解答はこちら

( a ) 124  ( b ) 248

今回の問題はいかがでしたか?
次回の「先取り!時事問題」は、8月15日(月)に公開予定です。次回もお楽しみに。

野村 恵祐(のむら けいすけ)さん

野村 恵祐(のむら けいすけ)さん

群馬県生まれ、広島県育ち。愛光高校、慶應義塾大学商学部卒業。
中学受験 社会科専門塾「スタディアップ」代表。家庭学習で社会全分野の効率の良い授業がたった13時間でマスターできるCD教材「コンプリートマスター」や、社会の最重要キーワードをまとめた一問一答問題集「プラチナインプット」などの教材開発を行い、通販を通じて年間に3,000名以上の受験生、及びその父兄と関わっている。

スタディアップ 公式サイト

主な著書に『中学受験は社会で合格が決まる』(講談社)や、『中学受験 社会 合格への家庭内戦略』(小学館)、『中学受験 第一志望に合格したいなら“社会”の後回しは危険です』(学研プラス)などがある。

また、「あなたが探す中学受験情報の答えがここにある!」をコンセプトに掲げたメディアである「中学受験アンサー」も運営しており、中学受験生の保護者のために情報提供も行っている。