「高齢者が運転する車で交通事故が…」というニュースをよく耳にするようになりました。もし自分の親も…と思うと心配になりますよね。そういうとき問題になるのが「免許返納」。今回は、高齢の父親がいる娘さんから届いた、免許返納についてのお悩みを紹介します。
《お悩み》お父さん、いつまで運転するの？
私には今年79になる父がいます。
もう事故も起こしそうだし、今まで何度か「もうそろそろ免許返納しなよー」と言っているのですが、「俺を高齢者扱いするな！」「俺を信用できないのか！」とキレてきます。
最近、車をブロック塀などにこする回数も増えてきました。このままだといつ人身事故を起こすかわかりません。以前、ドライブレコーダーをプレゼントしたのですが、まともにつけていたのは3ヶ月ほど。
私と同じように困っている方、いませんか？（投稿者：頑固ちゃん）
家族の言うことを聞かないのであれば第三者から！
家族の助言に耳を貸さないのであれば他人様から。実際に家族以外の第三者からの指摘で免許返納となったという経験談が寄せられました。
権威あるところから！医師からの一言で返納
地域の公安委員会の説得で返納
「家族からの説得は本人をよりいっそう意固地にさせます。
我が家は母と私が近所の県警本部へ出向いて相談。県警本部から管轄の公安委員会へつなげて貰い、たった30分の面談で父自ら返納に至りました。特にプライドの高い男性の場合は効果的な手法かと思います。」
「ご家族の説得は感情的で難しいですが、公安の説得は効果があります。慣れていますからね。
公安に相談する際に、かかりつけ医からの意見書を提出するとさらによいでしょう。
聴力検査や視力検査、などが有効です。
知人は公安で『あなたは幸せ者ですよ、お子さん方がこんなに心配してくれるなんて』と、しみじみ諭されて、納得して返納しました。」
「うちの父は85まで運転していました。
父は自他ともに認める健康体で、若い人よりも歩くし頭もしっかりしていたので自信があったのでしょうが、そこはやはり高齢者。運転している様子を見ると明らかに衰えが。
私や兄が『やめて欲しい』と何度お願いしても聞いてくれませんでしたが、医師から意見してもらったらあっさり聞き入れました。
ちょっと体調を崩し通院していたときに、私が付き添い『運転してもいいのでしょうか？』と聞いたら即、『ダメです』。
父は残念そうな顔をしていましたが、しぶしぶ聞き入れたので、すぐに車を売りました。車がなければ運転できないので、ここはスピーディにするべきです。
もし通院される機会があれば、事前に電話などで話をすり合わせておくといいと思います。
今まで高齢者の運転事故のニュースを聞くと、他人事ではないと思い暗い気持ちになっていたのですが、父が運転をやめてからは本当に気持ちが楽になりました。」